NECがBostonGene社のシリーズA資金調達にて5,000万米ドルを出資
2019年4月25日
BostonGene Corporation
日本電気株式会社
日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆、以下 NEC)は創薬や医療などのヘルスケア領域の事業拡大を加速するため、生物医学ソフトウェアにより高度な患者データ解析を行うパイオニアであるBostonGene Corporation(本社:ボストン、CEO: Andrew Feinberg、以下BostonGene社)が実施するシリーズA資金調達に5,000万米ドルの出資を行いました。
近年、患者自身の免疫システムを活性化させてがん細胞を攻撃するがん免疫療法が注目されており、患者個々に対する治療を行う個別化がん免疫療法についても現実のものとなってきました。
BostonGene社は、個々の患者に最適な治療法の組み合わせを、免疫療法と標的療法に特に焦点を当ててがん治療への総合的なアプローチの発見、特許取得および開発を行っています。NECでも直近では、AIの進化とゲノム解析の発展を利用して、患者毎に異なる遺伝子変異の特徴やそこから予想される免疫反応に基づいた個別化がん免疫療法の開発を行っています。
今回の出資により、BostonGene社は長期的な戦略の遂行を加速させます。その開発活動を拡大するとともに、大学や企業との共同研究プログラムを更に推進し、また才能に富む多様性に富んだチームの成長を加速させることが可能となります。
今後両社は、がん免疫治療へのAIを駆使したアプローチに向けて両社の強みを生かして、患者のQuality of Lifeの向上に寄与していきます。
なお、BostonGene社のサービス・ソリューションには以下内容を含みます。
- 個々の患者の分子プロファイルを作成するゲノムおよびトランスクリプトーム解析(注)の方法論
- 個々の患者の免疫状態やがんの特性を推定するアルゴリズム
- 専門家の精査とAI収集により継続的に更新されるがん研究や臨床情報のデータベース
- がん細胞だけでなくがんを取り巻く微小環境を含めたデータ解析に基づき、個々の患者にあわせて優先順位付けされた最良の治療選択肢のリストを提供する、クラウドネイティブなソフトウェア
以上
- (注)トランスクリプトーム解析:ゲノムの転写物(mRNAなど)の解析
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