NEC、NTTドコモ・東武鉄道による5Gを用いたSL列車への超高精細ライブ映像伝送試験に貢献
~4.5GHz帯・28GHz帯対応の5G基地局を提供~
2018年11月28日
日本電気株式会社
NECは、株式会社NTTドコモおよび東武鉄道株式会社が本年11月に実施した5Gを活用した映像伝送試験に、4.5GHz帯および28GHz帯対応の5G基地局(注)の提供を通じて貢献しました。
2020年に向けてスポーツ観戦や観光コンテンツなどの高臨場・高精細映像の視聴に関する需要拡大が見込まれています。本実験は、5Gのエンターテイメント(観光)分野での活用を目指し実施されました。
具体的には、撮影したSL列車の8K超高精細ライブ映像を、線路沿いに設置した5G基地局から走行中のSL列車内の5G移動局に伝送し、8Kディスプレイに表示しました。また、予め収録した高精細な4K映像コンテンツを5G基地局からSL列車内の5G移動局に伝送し、無線LANにより乗客の携帯端末に配信しました。これらにより、5Gを活用することで列車やバスなどでの移動中も高臨場・高精細映像コンテンツの伝送が可能であり、場所やシーンを問わず様々なメディアの大容量コンテンツを楽しめるサービスを実現できることを確認しました。
NECの5G基地局は、5G移動局の位置・方向に電力を集中させたビーム(指向性)を形成するMassive MIMOアンテナを搭載しています。移動局の動きに合わせてビームを追従させることで、常に移動局に最適なビームを形成するため、本実験のように移動する列車などの中にある移動局に対しても高データレート(伝送速度)かつ高品質な無線データ通信を実現します。
NECは今後も、都市部や地方など様々な条件・環境下で、観光・医療・警備など多様なユースケースを想定した5Gの検証を行っていきます。
28GHz帯5G基地局とSL列車
4.5GHz帯5G基地局とSL列車
4.5GHz帯5G基地局に搭載したMassive MIMOアンテナ
なお、本実験には、株式会社NTTドコモが総務省から請負った平成30年度5G総合実証試験「屋外において平均4-8Gbpsの超高速通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討の請負」の成果の一部が含まれています。
以上
- (注)4.5GHz帯対応のMassive MIMOアンテナを搭載した5G基地局および移動局には、総務省の委託研究「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発~高周波数帯・広帯域超多素子アンテナによる高速・低消費電力無線アクセス技術の研究開発~」プロジェクトの成果の一部が含まれています。
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