NEC、英国にて2件計19MWの大型蓄電システムを受注
2018年11月22日
日本電気株式会社
NECとNECのエネルギー関連子会社であるNECエナジーソリューションズ(注1)は、大型蓄電システムプロジェクトへの投資を目的とする英国のGore Street Energy Storage Fund (注2)から2件計19MWの大型蓄電システム(GSS:Grid Storage Solution、注3)を受注しました。いずれのシステムも2019年に運用開始を予定しています。
日本工営株式会社が本蓄電システム及びその他の電気設備を含めた現地の工事を担当しています。
図 GSSの設置イメージ
近年、環境保全・低炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギー発電が普及・拡大しています。再生可能エネルギー発電は、風力や太陽光など天候により発電量が大きく変動するため、施設内の電力利用の効率化や電力系統の安定化が課題となっています。こうした中、電力の需給バランスを調整し、電力系統における周波数や電圧などの電力品質を維持するために蓄電システムの導入が進んでいます。
今回受注した2件の大型蓄電システムの概要は以下のとおりです。
- ロンドンの主要港であるティルベリー港に9MWの英国最大の需要家向け大型蓄電システムを設置。既存の再生可能エネルギー発電設備と連携し、需要家であるティルベリー港における電力利用の効率化に貢献。また、英国最大の送電事業者ナショナル・グリッド社向けに「周波数応答サービス」(注4)や容量市場(注5)向けのサービスを提供。
- 英国東部エセックス州ブレントウッドに10MWの電力系統向け蓄電システムを設置。ナショナル・グリッド社向けに「周波数応答サービス」や容量市場向けのサービスを提供。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、本実績を活かして今後も電力事業者向けに蓄電システムを提供し、安全・安心、効率に優れたエネルギー社会の実現に貢献していきます。
以上
- (注1)本社:米国・マサチューセッツ州、CEO:Steve Fludder
- (注2)英国のプライベート・エクイティGore Street Capitalが運営するファンドで、英国を中心に西欧や北米の大型蓄電システムプロジェクトへの投資を目的としている。2018年に英国ロンドン証券取引所に上場しており、大型蓄電システムプロジェクトへの投資を目的としたファンドでは世界初の上場ファンド。
- (注3)大規模蓄電システム(電池部)、出力変換システムおよびこれらをコントロールするソフトウェアより構成されたソリューション。
- (注4)系統(グリッド)における周波数が規定から逸脱しないように、蓄電システムなど調整用電源を制御し、安定化するサービス。
- (注5)電力の容量を先行して長期に渡り取引する市場のこと。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ESS事業部
E-Mail:info_bd@ess.jp.nec.com
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