NEC、通信トラフィックを高度に制御する「Traffic Management Solution」を5G向けに強化
~5Gbps以上の超高速域でのスループット向上などを実現~
2018年8月1日
日本電気株式会社
NECは、通信トラフィックを高度に制御することで、利用者の体感品質向上や通信事業者の効率的なネットワーク運用を実現するソリューション「Traffic Management Solution」(以下 TMS)を、次世代無線通信規格5G向けに強化し、本日より発売します。
5Gの実用化が近付く中、高速・大容量通信の実現に向け無線区間のみならずコアネットワークの高速化が求められます。また、5Gの実用化後は、4Gや5Gなど通信速度が異なるネットワークが混在するため、ハンドオーバー(注1)時のネットワークの安定性確保も求められます。
今回の強化では、TMSを構成するソフトウェアを一新し、性能・分析精度の向上を図ると共に、ネットワーク状況の変動に応じて制御する機能である「Dynamic TCP Optimization」の対応範囲を5Gbps以上の超高速域まで拡大しました。
これにより以下を実現し(注2)、5G環境での通信品質向上に貢献します。
- 5Gbps以上の超高速域において約24%のスループット向上を実現
- 5Gから4Gへのハンドオーバー時のダウンロード時間を約27%短縮
- 4Gから5Gへのハンドオーバー時の最高速度への到達時間を約64%短縮
なお、TMSは4G環境においても通信品質向上に貢献するものであり、4G向けに導入したTMSは、5Gに移行後もそのまま利用できます。
NECは、「社会ソリューション事業」に注力しており、グローバルで20社以上の通信事業者に採用されているTMSを今後も強化し、5Gの更なる進化に対応することで、利用者の体感品質向上や通信事業者の効率的なネットワーク運用に貢献していきます。
以上
- (注1)端末が移動中に通信する基地局を切り替えること。
- (注2)5Gを想定した当社実証環境における比較。
TMSについて
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NEC ネットワークソリューション事業部
E-Mail:contact@tms.jp.nec.com
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