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アクセスランキング
2019年上半期でアクセス上位の論文
NECは未来の社会として、デジタル技術が社会のすみずみまで浸透した社会の姿「Digital Inclusion」を掲げました。技術による社会課題の解決を目指すには、技術が社会に受け入れられることが重要になります。特に、AI・生体認証など最先端技術は、人々の理解と納得のもとで活用されていかなければなりません。そのようななか、2019年4月~2019年9月までの間に、アクセス数の多かった10論文をご紹介します。
新原理「スピンゼーベック効果」による熱電変換の可能性
熱電変換素子は、世界中で無駄に捨てられている膨大な量の廃熱を、再び利用価値の高い電力に変換する“打ち出の小づち”となり得る技術として期待されています。そのなかでも、スピンゼーベック効果を利用した全く新しいメカニズムによる熱電変換技術は、技術的に成熟した熱利用分野における新しいイノベーションとなる可能性を秘めています。本稿では、廃熱の有効利用の課題に対し、このスピンゼーベック素子が有する新しい可能性について解説します。
顔認証技術とその応用
近年の犯罪者やテロリストの増加に伴い、バイオメトリクス個人認証技術に関する必要性は年々高まっています。顔認証技術は、被撮影者が認証動作を必要としない点や、履歴として残された画像から本人特定が容易にできる点など、他のバイオメトリクス個人認証技術にはない優位性があります。NEC情報・メディアプロセッシング研究所では、2010年1月から5月に実施された米国国立標準技術研究所(NIST)によるバイオメトリクス技術評価プログラムMultiple Biometric Evaluationに参加し、ビザ申請顔画像を用いた評価で180万名中95%の1位検索率、誤照合率0.3%を達成するなど、参加組織中、最も高い認証性能を得ることができました。本稿では、NECの顔認証技術を説明し、NISTでの評価結果とNECの顔認証エンジンを使った応用事例を紹介します。
今岡 仁・早坂 昭裕・森下 雄介・佐藤 敦・広明 敏彦
(NEC技報 Vol.63 No.3 2010年9月 パブリックセーフティを支える要素技術・ソリューション特集)
人物行動を把握する画像解析技術と適応例
従来、人物行動を解析するソフトは監視カメラのオプションと位置付けられていました。監視カメラの普及・ネットワーク化により、映像監視システムは大規模なものとなり、業務支援ツールとしての画像解析ソフトはより重要度を増しています。NECにおいても、監視オペレータの気づきを支援する警備・保守業務支援ツールとしての映像監視システムの実現を目指して、監視カメラ映像中から人物を自動検出・追跡し、あらかじめ設定した監視ルールにそった分析をリアルタイムに行い、禁止・危険行動を自動検知する人物行動分析技術の実用化に取り組んでいます。本稿では、人物行動分析にかかわる技術課題とその対応を解説し、関連するシステムと組み合わせた適応例を紹介します。
原田 典明・石寺 永記・大網 亮磨・中尾 敏康
(NEC技報 Vol.63 No.3 2010年9月 パブリックセーフティを支える要素技術・ソリューション特集)
高出力リチウムイオンキャパシタの開発
近年、地球環境の悪化に伴い、エネルギーの有効活用を目的として蓄電デバイスの開発が盛んになっています。瞬間的に大電流を放電、回収することを得意とするキャパシタは、瞬低・瞬停保護装置、太陽電池や風力発電などからのエネルギー回生用途、建設機器、自然エネルギーの平準化、自動車のエネルギー回生用途などへの利用が検討されています。本稿では、新規に開発した高容量、高エネルギーかつ大電流回生・放電可能な高出力リチウムイオンキャパシタについて紹介します。
宮川 里咲・羽藤 之規・稲川 昌子・井上 光司・関 大介
(NEC技報 Vol.63 No.4 2010年12月 オフィスまるごとエコ特集)
微小な振動を検知する超高感度振動センサ技術開発とその応用
NECグループでは、従来比約20倍の高感度な圧電式振動センサを開発しました。振動センサは、人の聴覚と触覚を担う感覚器官に相当します。実世界には人・モノ・環境から発せられる振動情報が溢れており、この振動センサはこれまで検知困難で利用できなかった微小な振動波形データを収集できます。異常を示す周波数成分の抽出とその意味の分析をクラウドで行い、状況や状態を正確に把握して重大事象発生の予防につなげることで、安心・安全な社会の実現を目指しています。本稿では、新たに開発した振動センサの特長と、その応用開発の取り組みについて紹介します。
佐々木 康弘・高橋 尚武・相本 隆司・源新 輝
(NEC技報 Vol.65 No.2 2012年9月 ビッグデータ活用を支える基盤技術・ソリューション特集)
DNAを用いた個人識別とその技術
本特集で述べられているように、NECでは指紋・掌紋・顔の照合製品の開発を行っています。これらの製品に加え、数年前から「現場で実施可能なDNA解析装置」の研究・開発を行っています。この装置を、従来の指紋・掌紋・顔照合装置とともに用いることにより、複合的な照合システムとなり、安全・安心な世の中の実現に貢献します。
Windows 8搭載 大画面タブレットPC「VersaPro タイプVZ」
新発表の「VersaPro タイプVZ(VK15E/ZS-G)」は、最新OSのWindows 8を搭載した12.5型液晶搭載のタブレットPCです。本稿では、商品コンセプトの考え方や、商品化に当たっての技術的な工夫などを紹介します。
迫 芳和・佐々木 紀安
(NEC技報 Vol.65 No.3 2013年2月 スマートデバイス活用ソリューション特集)
外周フェンスセンサ
フェンスセンサは、交通関連施設(空港、港湾)や、発電所、石油化学やプラントなどの公共インフラ系設備、刑務所、自衛隊基地や米軍基地などの防衛施設などに設置されています。ここ数年では企業の工場などの生産施設でも大規模なエリア監視を行い、侵入検知のために各種のフェンスセンサを設置するようになりました。本稿では、代表的な線警戒形外周監視方式の外周フェンスセンサについて紹介します。
松田 充功・倉澤 誠治・高橋 悟
(NEC技報 Vol.63 No.3 2010年9月 パブリックセーフティを支える要素技術・ソリューション特集)
ICクレジットシステムを実現するEMVレベル2ミドルウェア
本格的な普及期に入ったクレジットカードのIC化。これまで磁気クレジットカードによる決済が主であった小売業におけるPOSシステムでも今後ICクレジットへの対応が必須となります。これまで、ICクレジットサービスを実現するためにはEMVという国際仕様に準拠し、認定された決済専用端末を用いる必要があり、コスト面やシステムの柔軟性の面で課題となっていました。今般、このEMVを満足する機能をハードウェアではなくソフトウェア(ミドルウェア)で実現し、EMVの認定を取得することができました。このミドルウェアを用いることで、専用端末を用いなくともICクレジット対応システムを実現できるようになります。今後実現される様々な形態のクレジット決済シーンにおいて、このミドルウェアは大変重要な役割を果たしていくことになると考えます。
黒川 誠・大瀬 素仁・丸山 竜三
(NEC技報 Vol.59 No.1 2006年2月 C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2005特集)
放送番組伝送回線(STL, TTL)および中継局
2003年12月1日に東京,名古屋,大阪の三大都市圏で地上デジタル放送が開始され半年を経ました。本稿では,STL/TTLの規格を振り返り,今回NECで製品化し構築したデジタルSTLの概要について述べます。また,今後全国でSTL・TTL・中継回線を構築する上で特に留意すべき事項についても触れます。
青木 英二・日高 良・廣田 俊久・綾 美浩
(NEC技報 Vol.57 No.4 2004年7月 地上デジタル放送特集)