2010年度活動報告書
3/4

上太田地区(茨城県牛久市)上太田地区はNECの生物多様性保全の取組の一つとして、2010度より活動を開始したプロジェクトです。復田前後での生き物の変化を確認する為に、復田前の状態で四季を通して生物調査を中心に活動をおこないました。結果として233種類もの生き物を発見する事が出来ましたが、約22反もの広さがある谷津田の広さを考えると、非常に少ない種類であることがわかりました。草取りを行い復田されて湧き水がたまった田んぼにはこの春早速アズマヒキガエルが産卵にやってきました。生きものたちは谷津田の環境の変化を感じ、住める環境ができたら戻ってくるそうです。これから数年かけて、田んぼやビオトープ、ホタルの里を整理し、多様な生きものが集まり、トキやウナギが住める里山作りを目指していきます。生物調査復田作業(2011.01月~3月)2010年1月より一部(約2反)の復田作業を開始しました。草刈り、田起こし、代かきと手作業で作業を進めてきました。2011年度より復田された田んぼでお米作りを開始します。■ 生物調査範囲約22反の細長い一本の谷津田(約800m) が調査範囲です。谷津田再生前後で固体数や分布に大きく変化が現れると予想される生きものを「指標生物」とし、「指標生物」を中心に生物調査を行ってきました。■ 生物調査結果【指標生物:35種類 658匹 40株】 ・両生類: 6種類/ 34匹・チョウ類:12種類/170匹・トンボ:13種類/454匹・植物:4種類/40株【指標生物以外:188種類】 ・鳥類:17種・両生類:6種・昆虫類:138種・ほ乳類:3種・節足動物:18種・貝類:2種・甲殻類:2種・魚類:1種・爬虫類:1種【参加者の声】「生物調査に参加して」・つながっている谷津田なのに、生物が全然見つからない区域と色々見つかる区域があり、少しの違いで生物が生きていけるのかが、違ってくることが発見でした。・人間が入らない所に必ずしも多様な生物がいるとは限らないと言う事が印象深かったです。「復田作業に参加して」・作業前は絶対に人力だけじゃ無理だと思ったのですが、人間の力ってすごいですね。みんなの力を結集して一つのことをやり遂げることの大切さを久しぶりに噛みしめました。 春(4/24)草刈り作業前草刈り作業後草刈り作業田起こし作業オニヤンマのヤゴ初夏(7/3)盛夏(8/28)秋(11/3)まとめ会落ち葉アート発表会優之介くん・6歳からの絵日記2010年度 復田部分:約2反ぼ活動報告

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です