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金融若手メンバーに迫る!SE編
~Young talents' challenge~

Digital Financeの最前線に立ち、金融機関のビジネスを技術で支えるNEC金融部門のSE(システムエンジニア)。
入社数年の若手社員に、金融部門を選んだ理由や実際に働いて感じること、印象に残ったプロジェクトを語ってもらいました。

多様なチャレンジを通じた成長を求めて

―まずは自己紹介をお願いします。

佐々木
今所属しているのは、大手信託銀行様向けにSI(システムインテグレーション)事業を展開している部署。主にインフラ領域や基盤領域で、SEとして活動しています。分野でいうとOA(オフィスオートメーション)ですね。皆さんがよく使われている端末、ファイルサーバ、認証等に携わっています。
趣味は釣り。大学では、人工知能について勉強していました。

宮田
私が担当しているのは、大手証券会社様のアプリ基盤。その中で、フレームワークという、アプリの共通部品の設計や開発をしています。
趣味は、最近ゴルフを始めて、近々先輩に連れていってもらい、コースデビューを果たす予定です。大学では、自動運転の研究をしていました。

村田
私の担当は大手銀行様で、主に行員さんが使うアプリの開発をしています。
趣味は音楽です。大学では情報系を専攻していて、卒業研究では顔認証を取り上げ、認識率を上げていく方法を調べました。

三嶋
私は、顔認証決済の事業を担当しています。開発というよりは、どちらかというと、上流工程の要件定義(システム開発の準備)などに携わることが多いです。
趣味はバドミントン。大学では、情報系の勉強をしていて、卒業論文では画像処理を扱いました。

左から佐々木さん、宮田さん、村田さん、三嶋さん

―皆さんが、NECの金融部門を選んだ理由や、目指しているキャリアプランを教えてください。まず佐々木さんはいかがですか?

佐々木
NECを選んだ理由としては、就活時に出会ったNEC社員の皆さんの人柄がすごく良いなと感じたこと。真面目な人がとても多くて、その人たちの雰囲気が自分に合っていると感じたことが、一番の理由です。また、金融事業には、メガバンクから地方銀行、証券など、幅広く選択肢があるので、その中でやりたいことを見つけられるのではと考え、金融部門を選びました。
キャリアプランについては、漠然とではありますが、マネジメント方面に興味があります。技術ももちろん大事ですが、どちらかというと、メンバー全員をまとめて引っ張っていける人間になりたいですね。加えて、人材育成にも興味を持っていて、後輩の育成にも関わっていきたいと考えています。

「マネジメントや人材育成に興味がある」と佐々木さん

―宮田さんはどうですか?

宮田
私は学生時代ダンス部に所属し、数百人のお客様が来場するダンス公演の企画から実施までをまとめあげる経験をしていました。そのときに、「集団を率いてメンバーとともに何かを達成するのはおもしろいな」と感じ、そこから「プロジェクトマネジメントをしてみたい」と思うようになりました。就職活動でも「大きなプロジェクトで、多くのメンバーとともに達成感を味わいたい」という思いを軸に企業を探し、大規模プロジェクトに携われるNECを選んだという経緯になります。
またNECの中で、より大きなことができるのはどこだろうと考えたときに、金融部門は、最先端のテクノロジーを取り入れ重要なシステムを作っているとわかり、「ここなら、プロジェクトマネジメント力がかなり身につくだろう」と志望しました。
キャリアプランについては、将来的にはプロジェクトマネージャーになり、より大きなプロジェクトに携わりたいと考えています。

「プロジェクトマネージャーになり、より大きなプロジェクトに携わりたい」と宮田さん

―村田さんは?

村田
私は、「なぜNECの金融部門にきたの?」と聞かれてもちょっと困るところがありまして。というのも、最初は金融部門を志望していたわけではなかったからです。NECを選んだ理由としては、大学で顔認識を研究していたので、その知見が活かせるのではないかと考えたため。加えて、以前から海外に興味があり、海外に赴任できるような会社はきっと大手だろうと。そんな漠然としたイメージで選びました。

―そんな中、なぜ金融部門を選んだのでしょう?

村田
もともとインフラ領域にも興味を持っていて、世の中のインフラで、世界でも流通しているものは何だろうと考えたら、一番は「お金」でした。お金に携わることで、海外でも仕事ができる可能性があるものを考えていくと、金融だなと。そのような経緯で、今の部署を希望しました。そのため、キャリアプランも、海外赴任に挑戦したいという思いが強くあります。

「海外赴任できる可能性がある。そこが志望した理由」と村田さん

三嶋
私がNECを選んだ理由も少し変わっています。実は、私は府中で育ちました。近所にNECの府中事業場があって、幼い頃から身近な企業でした。
就職活動の時にNECの社員の優しい人柄に惹かれて、自分に合っているなと感じたことも大きいです。加えて、自分で新しいサービスを作り、それが世の中の多くの人に使われ、「当たり前」になって行くのは楽しいだろうと。そこを軸に選んでいき、最終的に金融部門に辿り着きました。
キャリアプランとしては、このまま今の顔認証決済に携わり続けたいという思いが強くあります。加えて、人と関わるのが好きなので、技術一辺倒というよりは、人と関わりながら成長していきたいと考えていて、私も佐々木さんや宮田さんと同じように、人をマネジメントすることに興味があります。

「顔認証決済に携わりながら、プロジェクトマネージャーになっていきたい」と三嶋さん

「若手にリーダーを任せる」文化

―NECの金融部門で活動する中で、「やった!」「最高!」と感じた瞬間をお聞かせください。

宮田
入社2年目に経験したプロジェクトが特に印象に残っています。このプロジェクトは、大手証券会社様向けのデータベースを変更し、それに合わせフレームワーク(アプリの共通部品)も刷新していくものだったのですが、上司から「サブリーダーで参加してほしい」と言われました。それが、1年目から2年目に変わるタイミングで、まだほとんど実務に就いたことがなく、自分自身もフレームワークに触れたことがないという、いろんなことが厳しい状況からのスタートでした。

―確かに大変そうな状況ですね。

宮田
でもいざやってみると、右往左往する自分に、パートナー企業の皆さんがいろいろ教えてくれたり、部署メンバーやリーダーもアドバイスをくれたり。周りの人に助けてもらいながら、何とか前に進め、最終的にはリリースすることができました。ひとつのプロジェクトを最初から最後まで通して経験できたという意味で、ものすごく達成感がありましたね。技術的にも、人との関わり方でも、自分が仕事をする上での基礎を築けたプロジェクトだったと感じています。

―2年目に上がるタイミングだったとのことですが、そのような若い年次でも、ある程度責任ある仕事を任せてもらえる風土があり、なおかつ周りに聞きやすい雰囲気があるという印象でしょうか?

宮田
そうですね。ずっとプロジェクトマネジメントに携わりたいと、上司にも伝えていましたので、早い段階で任命してくれたのだと思います。自分の経験上、パートナー企業様を含めチーム内には、相談しやすい雰囲気があると言えますね。

「早い段階で、責任あるプロジェクトを任せてもらえた」と宮田さん

佐々木
私も2年目ときに、とあるプロジェクトのリーダーを任せてもらいました。そのときは私も、何もわからない中で試行錯誤しながら、周囲に助けてもらい、何とか前に進めていくといった状況でした。
ただ、そういう苦しい経験を重ねていく中で、あるとき自分が担当したプロジェクトの成果が部署の売上に反映し、しっかりと数字で示されたことがありました。このときはものすごく嬉しかったですね。
大きなプロジェクトを担当していると、若手のうちはなかなかプロジェクトの予算の管理をする機会がありません。しかし自分は幸いにも、かなり早い段階で、原価の作り込みや売価を考えることを担当させていただき、その成果を実感できるという貴重な機会を得ました。
もう一点、最近フロントに立ち、お客様と会話させていただく機会が増えました。その中で、徐々に顔を知られていき、「佐々木さんがいてくれて良かったです」とコメントをもらうことが増えました。お客様からバイネームで認めていただくこともモチベーションアップにつながっています。

―村田さんはいかがですか?

村田
私がアサインされているプロジェクトは大小ありますが、どのようなプロジェクトであっても、リリースを出した後は、システムを止めることは許されません。そのことを最優先に皆で取り組み、実際にシステムを止めずにプロジェクトを終えることができると、達成感はありますね。
そうした経験を積む中で、最近特に嬉しい出来事がありました。それが、お客様から、「この対応ですごく助けられました」と感謝のメールをいただけたことです。SEをしていると、お客様から直接感謝の声を伝えられることは滅多にないので、このときは本当に嬉しかったです。自分がやってきたことの価値を実感できた瞬間でした。

「お客様からの感謝のメールが嬉しかった」と村田さん

三嶋
私は、村田さんとは対照的で、規模が小さい案件を、短いスパンでどんどんやらせていただいています。顔認証決済は、まだ一般的に浸透しているサービスではありません。そのため、展示会などのイベントで法人のお客様に体験いただく機会が貴重な触れ合いの場になっています。その場でポジティブな反応を直接いただくことに、達成感を感じることがありますね。
直近ですと、NBA(全米プロバスケットボール協会)のイベントで、物販エリアに顔認証決済のレジを置かせていただく実証実験がありました。その際に、現地に行って、実際にシステムが稼働しているところや、一般のお客様がいらしている中で、無事に稼働し、手ぶらで決済ができて便利だと感じていただいている様子を見た際も、とても達成感がありました。

関連プレスリリース:NEC、「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten and NISSAN」においてDX体験ができる「テクノロジーショーケース」を実施

―お話ありがとうございます。ちなみに、皆さんが入社以前に抱いていたイメージと、実際に働いてみて、ギャップを感じることはありましたか?

宮田
自分は、珍しいタイプなのかもしれませんが、ギャップは感じていません。「将来こうなりたい」というところに当てはまるのがNECの金融部門での働き方だったので。大小さまざまなプロジェクトに携わることができ、その中でマネジメントをしつつ、パートナー企業の皆さんと一緒に業務システムに携わる……大学生の頃に思い描いていたイメージそのままでした。

村田
大きな会社なので、社会に影響を与えるような大きなプロジェクトがあるだろうなというのは、イメージしていた通りでした。ただ、そうしたプロジェクトで、自分が上に立って何かを動かすのはもっと先かなと思っていました。ですが、3年目でどんどんチャレンジングな仕事にアサインされることには、良い意味でギャップを感じています。今も4、5件の案件を担当していて、リーダーを任せていただいています。大きな案件の回し方は先輩から学びつつ、小さな案件は実践しながら学ぶことができます。「成長できる」という意味では、とてもいい環境だと感じています。

キャリアプランの実現に向けて、着実に前へ

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

三嶋
顔認証決済がまだ一般的に浸透しているサービスではないので、今後多くの場所で活用されるよう尽力していきたいです。例えば、交通系ICカードやコード決済も、広く認知されて普及するまでには時間がかかったと思います。ですが、今ではお店で多くの方が利用している姿を目にします。顔認証決済もそんな風に、例えば、スーパーのレジに顔認証決済のレーンができるような、大きなものにしてきたいと考えています。

「顔認証決済を社会に普及させたい」と三嶋さん

村田
NECは世界で事業を展開している会社なので、ゆくゆくは世界に価値を提供していく人間になりたいという漠然とした野望を持っています。なので、まずは海外のプロジェクトにチャレンジしたいです。あとは、「NECの外為決済システムといえば村田だな」と、お客様にすぐに名前を出してもらえる人材になりたいですね。

宮田
まずは、お客様や一緒に仕事をするベンダーと、システムについて対等に語り合えるようになりたいです。例えば、金融部門の担当役員のアメリカ出張に同行させてもらった際、海外企業の社員の方々と、システムについて話し合う様子を目にしました。そこで自社の幹部が、いかにシステム自体に精通しているか、ビジネスとのつながりを理解しているかを目の当たりにし、自分が目指すべき姿だと感じました。
その先には、自分がプロジェクトマネージャーとして参加したプロジェクトが、メディアに取り上げられるなど、社会的にも評価されるものになっていく未来があると思います。そこが自分の最終目標です。

佐々木
私は「独り立ちしたい」という思いが強いです。上位者のフォローが薄くなっても自分でやっていける人間になりたい。今、OAの大きなプロジェクトを担当させてもらっていますが、お客様との対面コミュニケーションにも力を入れながら、結果を出していく。ここが直近、やっていかないといけないことだと思います。
その上での展望としては、マネジメント方面かなと思っていますが、まだはっきりと描けてはいません。各所からご縁をいただきながら、自分の守備範囲を広げるために、分野領域を問わず、いろいろ挑戦していきたいです。

「まずは独り立ちしたい」と佐々木さん

―本日はありがとうございました。

(本記事は2023年9月時点の内容です)