トップメッセージ
森田 隆之取締役 代表執行役社長 兼 CEO
社会のトランスフォーメーションを
本気で目指す。
COVID-19の感染拡大は、世界を変え、人々の生活も変えました。仕事や採用でもオンライン化が進み、もはやスタンダードになりつつあります。コロナ禍で実証されたのは、社会のトランスフォーメーション、つまり変革にとってテクノロジーが必須であるということでした。私たちNECグループは、共通で持つ価値観であり行動の原点である「NEC Way」を定めています。その中で、私たちは自らの存在意義(Purpose)を「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現すること」と定義しています。これはまさに、テクノロジーによる社会全体の変革を目指したものです。このPurpose実現のため、そして本気で社会の変革に取り組むことにコミットするため、2021年5月には新たな経営方針と同時に、NECが目指す2030年の未来像をまとめ、世界に発信しました。どんなに素晴らしいテクノロジーでも、それが社会に受け入れられなければインパクトを生むことはできません。ただ単にテクノロジーを提供するのではなく、テクノロジーにより実現される素晴らしい未来像を積極的に社会に示していく。そして、お客さまや政府など様々な利害関係者からの共感・賛同を得て、その実現に向け手を携えて進んでいく。これこそが、社会価値創造型企業として、私たちが今取り組むべきことだと考えています。
一人ひとりの挑戦こそが、
イノベーションの原動力になる。
Purposeの実現を支えるのは「戦略」と「文化」の両輪です。NECの強みである、効率のよいR&D(※1)や質の高い技術実装力。それらを核にして競合他社を上回る社会価値や顧客価値を創出していくことが「戦略」の基本です。例えば、世界70の国や地域で活用され、世界トップクラスの性能を誇る生体認証技術。空港における非接触の搭乗手続きなど、ユニークな価値やサービスを生み出しています。NECの優れた技術に加え、M&Aやアライアンスを駆使しながらポートフォリオを補完し、さらなる成長に向けてアクセルを踏み込んでいきます。一方で「文化」は、すなわち「人」です。戦略を実行するためには、高いモチベーションを持つ社員の存在が不可欠です。そこで私たちは「挑戦する人の、NEC。」というHR(※2)方針を掲げ、社員の力を最大限に引き出す改革を実行しています。一人ひとりの「やりたい」「なりたい」という挑戦に会社として寄り添い、すべての社員が成長し続けられる環境を目指しています。制度、オフィス、働き方に至るまで、あらゆるレイヤーでの改革を現在進行形で実行しています。挑戦こそ、イノベーションの原動力。そう信じているからこそ、挑戦を支え、応援するカルチャーづくりに、全力でコミットしています。
※1 R&D:Research and Developmentの略。「研究開発」を意味する。
※2 HR:Human Resourcesの略。「人事」を意味する。
多様なバックグラウンドを持つ皆さんと、多様なイノベーションを生み出すNECを、ともにつくりたい。
NECでは既に様々な年代、キャリア、国籍の方が活躍していますが、私はダイバーシティ、多様性によって生じる化学変化こそが企業の力であると考えています。様々な価値観や経験を持った方々がNECにジョインすることで、さらに多様なイノベーションを生み出すことができるでしょう。新しく仲間になってくださる皆さんと、創業120年を超えるNECとのコラボレーション。それを想像するだけで、今からワクワクします。しかし、NECの仲間に加わってくださる方には、NECに簡単に染まらないで欲しいですね。NECに感じた疑問や違和感は、どんどんぶつけてほしい。古い慣習やルールが社会価値創造の足かせになるようなら、一緒に変えましょう。そして、入社時に抱いた志や好奇心を忘れず、たとえ入社から日が浅くても、自分らしく挑戦してほしい。不確実な時代を切り拓くのは、他でもない、あなた自身の挑戦です。持続可能で明るい未来の実現に向けて、あらゆるステークホルダーと「協奏」していく。「Orchestrating a brighter world」。私たちNECが掲げるステートメントの文字通り、社員1人ひとりが、Purposeを実現するオーケストラの一員なのです。