サイト内の現在位置

プロフェッショナル人材がもたらす持続的な価値創造とは?
SE編

デジタルファイナンスの最前線に立ち、金融機関のビジネスを技術で支える金融部門のSE(システムエンジニア)。新卒での入社から現在まで、さまざまなプロジェクトで活躍し成長してきたプロフェッショナル人材のメンバーに、自らの経験をあますことなく、本音で語っていただきました。

自発的な提案を受け入れてもらえる環境

―それでは自己紹介をお願いします。

前田
入社20年目になります。銀行向けの資産運用部門のシステムを担当しています。部長職ですので「何でも屋さん」として部全体を見ています。趣味は買い物(無駄遣い)。特にある大手百貨店さんが大好きで、そこの公式サポーターを務めています。

本谷
入社18年目でいろいろな金融機関でSEとしてのキャリアを積んできました。現在、銀行向けの特命大規模プロジェクトのプロジェクト・マネージャーをやっています。趣味はカメラにはまっています。

徳田
私は入社8年目です。現在は銀行向けのデータ分析プロジェクトなどいくつかのプロジェクトをリーダーとして率いています。趣味は、学生時代居酒屋でアルバイトしていたことから、日本酒を探訪して歩くことです。


私は入社10年目になります。現在は生命保険会社向けの金融システムプロジェクトを担当しています。趣味はマラソン、そして山歩きです。ただ最近子どもができ、ちょっとサボっています。

左から本谷さん、徳田さん、前田さん
(林さんはオンラインで参加いただきました)


―みなさんが仕事において大切にしている価値観を教えてください。また、その価値観が日ごろの業務やPJチームとどう関わっているかお聞かせください。

徳田
「自分ごとにする」ということです。人から依頼された仕事についても、その業務の背景含め、いかに自分の仕事という意識をもって実施できるかが大事だと考えています。また、今の立場では私からチームメンバーに仕事を依頼することもあるので、依頼した仕事も相手が「自分ごと」にできているかはいつも気に掛けています。

―徳田さんのそんな価値観はいつ頃から醸成されたのでしょう?

徳田
最初から持っていたのかなと思います。実は、最初に配属された部署で「自分に全部やらせてください」と言いました。それで自分にある程度の業務を任せていただけました。その後、問題があった場合は指摘やアドバイスをいただきながら進めてきているので、今のところは大丈夫かなと(笑)。右も左も分からないメンバーにそんな風に自由にやらせてくれるって凄い組織だな、というのは常々思っています。

―もし徳田さんの新しい部下が、徳田さんのように「自分に全部やらせてくれ」と言ってきたらどうしますか?

徳田
やらせます。自分で考えて苦労して生み出した方が納得もしますし、成長すると思いますので。

「自分ごととする」と語る徳田さん


私が意識しているのは「技術力」です。「技術と価値を繫げることが私の仕事」だと思っていますから。ChatGPTなど、新しい技術がでてきた際はまず触りますし、エンドユーザー側に視座を置くことを重視しています。

―そういう新しい情報はどうやって収集されるのですか?


最近は選択肢が多くて大変です(笑)。ですが、NECの社内ダッシュボードにはたくさん情報が飛んできますので、それだけでもかなり役に立っています。

「技術と価値を繫げるのが私の仕事」と語る林さん

前田
私はみなさんと違って技術に強くなくて(笑)。私は、「システムはエンドユーザーのためのもの」と思っています。なので、エンドユーザーの業務を深く理解して、それを反映したシステムが作れるようになりたいと考えていました。そのため、若手の時に「上流ができるSEになろう」と決め、お客さまの業務(金融の資産運用に関わる業務)を勉強してきました。NEC内には私よりシステムに詳しい人がたくさんいるので、それ以外で活躍できる方法はなにかと考え、自分に向いている道はこれだと思いました。私は業務がとても楽しくて、業務とシステムをつなぐ役割になれたらいいなと思い仕事をしてきたことで、このポジションまでたどり着きました。NECの中で「業務システムの開発をしたい」、「実務が好きだ」という人でも、部長職になれます!という例だと思ってください。

―そういう勉強が役に立った実例などはありますか?

前田
今のお客様のシステムにおいて、もともとNECの担当領域はとても狭かったのですが、我々が「お客様の業務をメンバー全員で深く理解しよう」と活動していたところ、お客様から認められ、マルチベンダの5社で担当していたシステムをNEC1社に集約化できました!

「業務とシステムをつなぐ役割になりたい」という思いで仕事に取り組んできたと語る前田さん

本谷
私は「安心を提供すること」と「変化を受け入れて楽しむこと」の2つを価値観というか、自分の柱に置いています。 「安心を提供すること」とはお客様に対してもそうですし、同僚や部下に対してもそうです。私たちはSEなのでお客様からは「彼に任せておけば大丈夫」と思っていただけるようになりたいですし、同僚や部下からは「あの人がいれば最後は何とかしてくれるだろう」と思ってもらえるような存在になっていきたいなと思ってやっています。頼りにされる瞬間というのは、一番テンションが上がるというか充実する瞬間ですね。お客様や部下・同僚が、安心して、それぞれ自分の役割で精一杯力を発揮してくれれば、最終的にチームとしての力が上がると考えています。

―本谷さん自身がそういう考えに行き着いたきっかけは何でしょう?

本谷
入社後は、トラブルを抱えたプロジェクトに配属されることが多く、その中で折れずに前向きに仕事ができたのは、上司や同僚から安心感を与えてもらったり、自分1人では対処しきれない業務を引き受けていただいたことからです。厳しいお客様もいらっしゃいましたが、一緒に乗り切って最後はいい仲間になれました。そこで自分のプロジェクト・マネージャーとしての枠ができたかと。

―「変化を楽しむこと」とは?

本谷
私は同じ仕事が続きすぎると飽きて、モチベーションも少し変わってしまうことがあります(笑)。今回の大規模プロジェクトのプロジェクト・マネージャーも、やらせて欲しいと言ってアサインされました。また、プロジェクトメンバー達を指揮していると、それはそれでひとつの仕事なのですが、安定した業務が続いてしまうので、例えばお客様からブロックチェーンの実証実験をやりたいという話があれば、そのPOC(実証実験)をやってみたり、アジャイル開発が盛り上がってきた時にはお客様に第一号案件として提案するなど、ちょっと慣れてきた時に少し違うことをやるというのは、心がけています。これからも自分から変化を起こしていきたいです。

関連プレスリリース:NEC、三井住友信託銀行による信託業務へのブロックチェーン技術の活用に向けた実証実験を支援
関連事例:三井住友信託銀行株式会社様: アジャイル開発で営業支援システムを構築 現場の要求と環境変化に継続的に対応し続ける

「安心を提供する」と「変化を受け入れて楽しむ」を自分の柱に置いていると語る本谷さん

きびしくも自由な金融部門。そこには自分が成長できるチャンスがある

―みなさんにとって、今、NECの金融部門で働く理由は何でしょうか、教えてください。

前田
NECの金融部門はかなり自由で、やりたいということに対して寛容だからです。とくに、志(こころざし)を持ってやろうとしている人が「やりたい」ということに対しては、やってみよう、とやらせてくれる上司が多い感じがします。もちろん費用対効果などを求められますが、自分たちで筋道を立てて考える部分を任せてもらえるというのはいいなと思っています。あと、お客様に対して、NECの「泥臭いところ」が私の性に合っているのかなと思います。

―「泥臭いところ」とはどういうことでしょうか?

前田
NECという会社は多くのベンダーさんとお客様の開発に従事している中、自社のスコープ外であっても、プロジェクトを成功させるために、お客様の相談相手になったり、お客様に寄り添ってしまうところがあると思います。他のベンダーさんがビジネスライクな対応をしていても、NECはお客様に寄り添ってしまう。物事に対してドライに切り離せない自分がいます。お客様に寄り添う対応をして怒られることもないですし、とても働きやすいです。NECのそう言う泥臭さが性に合っていると思っています。

本谷
(前田さんの自由な組織という発言を受けて)もちろんビジネスとして進めるためのハードルは高いです。このプロジェクトは進むのか、このシステムは正しく動くのかという審査はとても厳しい。でも取り組み方に対しては結構自由というか、「じゃあやってみよう」というのは結構あると思いますね。

前田
ちゃんと志を持って、計画を立ててやりたいということを伝えられる人であれば、できることがたくさんあります。NECは大きな会社なので、フィールドが広くアセットも豊富です。先ほど本谷さんがおっしゃったようにPOCなど、やりたいことをやらせてくれますし。

本谷
私がNECの金融部門で働く意味は、いろんな機会、チャンスがたくさんあることだと思います。先ほどPOCの話もしましたけれど、ブロックチェーンなど新しい技術のPOCもできるし、アジャイル開発をやりたいって言ったらやっていいよという場面もあるし、一方で大きなプロジェクトがある。だから、「自分がやりたいことは何だ?」と考えた時に、金融という領域のどこかにあるんですよね。自分が成長するためにすごくいい環境だなと思っていて。利用できると言うと、言い方が悪いかも知れないですが、この会社には自分が成長できる機会があると思っています。

自分が成長するためにとてもいい環境と話す本谷さん


私はあまり素晴らしいコメントがないかもしれませんが(笑)、個人的な話をすると、比較的私も自由にはやらせていただいていると思っています。大きめの案件のプロジェクト・リーダーをやらせていただきまして、型にはまり過ぎず自分なりの「ええ感じ」を突き詰めつつ進められたので、そこは自分でもやりがいを感じました。私はけっこう発言数が多い方なのでいろんなところに首を突っ込んだりしていますが、どこに顔をだしてもその場にいるメンバーが色々教えてくれる、というのもいい環境ですね。

―風土的に上司や仲間も「聞きやすい」ところがありますか?


私は聞きやすい環境だと思っています。

―林さんに聞いても大丈夫ですか?


はい。大丈夫です(笑)。金融のお客様はDX実現に向けて大きく考え方をシフトされていますし、個人的にはシステムと金融サービスのシナジーは飛びぬけて高い領域であると考えているので、面白味はまだまだあるのではないかなと思います。NECの金融部門はDXという変化を大きく味わえる仕事環境ではないかなと思っています。

徳田
私はもともと経営学などを学んで来た人間で、IT知識に関してはゼロの状態で入ってきたのですが、そういう人間でも成長できます。社内には色々な領域を担当している人たちがいて教育機会も揃っていますし、相談すれば教えてもらえます。そこがNECの強みですし、働きやすさにもつながっていると思います。NECの金融という点で考えると、私はもともと金融を志望していませんでした。硬くて古い世界なのではないかと思っていたので。ですが、実際入ってみて思うのは、お客様が色々なことに挑戦しようとしているということ。なので、新しいことにどんどん取り組めます。 反面、やはりお客様は厳しいので、納得いただけるクオリティを追求するとなると、自分の成長にとてもつながるなと感じています。お客様も昔と今では全然違います。例えばこんなラフな格好で行っても怒られません(笑)。

お客様と新しいことに取り組めると話す徳田さん

変化に前向きな金融業界のお客様と向かい合って価値を創造していきたい

―最後に、みなさんの今後の展望をお聞かせください。

前田
キャリアプランはあまり考えたことがなくて、目の前の仕事を一生懸命頑張っていきたいなと思っています。私は市場系システムの業務パッケージを理解するのが好きで、これでどういうことができるのだろうとか、業務をどういうふうに管理しているのかなどを分析・検討することがとても好きです。部長職なのですが、手を動かしながら楽しくやっていきたいなと思っています。

―前田さんは現場がお好きなのですね?

前田
私はお客様と会話することが一番楽しいです。システムをどう作っていこう、と考えるのが一番楽しい。立場的には皆さんを育てていかなければならないので、今後はお客様と一緒にシステムを作っていくことが好きな仲間を増やしていきたいです。あと、私はあまり「女性の働き方」とか、「女性の~」というキーワードが好きではないので、男女関係なく、性差なく働ける会社になるように取り組んでいきたいなと思っています。

お客様と話すのが楽しいと語る前田さん

徳田
私がNECに入社する時の志望動機は「人からすごいって言われるが仕事したい」ということでした。今、データ分析の領域をやらせていただいているので、「メガバンクのデータ分析の領域を一手に担っているのは自分」と言えたらかっこいいなと思って(笑)。それってすごいな、と心から言える仕事だなと思っています。「この領域は徳田だよね」と言われるような人になる、というのが私の野望というか、チャレンジしたいことです。

―具体的にはどのように進めますか?

徳田
やっぱりお客様の仕事がわからないとダメだなと思います。ツールがあっても使い道がなかったらどうしようもないので。なので、お客様の業務をもっと深く知りたいというのが今、私がやりたいことですね。あとはSEですので、技術の領域を深くしていきたい。その二軸を広く、深めていきたいです。

本谷
プロジェクト・マネジメントの経験を積んできて、今、大規模プロジェクトのプロジェクト・マネージャーをやっているのですが、しばらくは経験を活かして成果を出すということをやっていきつつ、その先ですね。今までやってきたことを自分の大事な力としつつ、例えば組織運営の勉強をして行くか、一方で専門性を生かしてコンサルタントのように、自分自身の力でお客様の価値を高める仕事を選ぶか考えます。NECには色々な仕事があるので、次に何をやろうかなと練っているところですかね。


私は2点ありまして、今までインフラのエンジニアとしてやってきた人間なのですか、お客様の業務プロセスへの落とし込みが出来ないと最終的に価値に結びつかないので、そういったところにも自分の知識やコミュニケーション力を伸ばしていき、お客様と一緒に価値を創造していくような人間になって行きたいというのが一つです。もう一つは、自分の中で理想のチームのイメージがあります。それは「部活」みたいなイメージです。例えば野球部であれば、メンバーそれぞれに役割があり、全員がバラバラなことをやっていても、チームとしてはそれぞれの専門性が分かっていて、同じ方向を向いて頑張っていくような。NECも専門性を持つ人が集まり、お客様に価値を提供していくという組織に向かっていこうとしているので、私も専門性を深めることで価値を発揮できるチームの一員になりたいと思っています。

お客様と一緒に価値を創造して行くような人間になっていきたいと語る林さん

―本日はありがとうございました。

(本記事は2023年10月時点の内容です)