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グローバルな舞台で活躍するために
~海外案件への挑戦~
デジタルファイナンスの最前線に立ち、金融機関のビジネスを技術で支えるNECの金融部門。
グローバルを舞台に活躍するメンバーならではのやりがいや、苦労話などを本音で語ってもらいました。
NEC金融には海外で働くチャンスがある
―それでは自己紹介をお願いします。
LI
日本のコンサルティング業界での勤務を経て、2022年9月にNEC APACに入社しました。シンガポールで銀行向けシステムの設計、開発を担当しています。シンガポールは美味しいものが多く、食べ歩きが趣味です。とくに中華の四川料理が好きです。
宮本
NECに入社して以来、リテール領域の担当としてコンビニ向けの店舗システムを担当し、海外展開の支援をしてきました。その後、本格的に海外で仕事がしたいと思い、金融部門に異動して2022年8月にシンガポールに赴任しました。現在担当しているプロジェクトはLIさんと同じ銀行向けのシステムですが、私は全体的なマネジメントを担当しています。私も食べることが好きで、最近は「フィッシュ・スープ」にはまっています。
作増
私は入社以来、SEとして銀行を担当し、2014年から2017年までシンガポールにいました。その後シリコンバレーに赴任し、2023年8月にニューヨークに移り、現在はお客様の会社でスタッフとして働いており、新たな事業の立ち上げに関わっています。テニスをずっとやってきたので、東海岸に来たのを機に再開したいと思っていますが、テニスよりも子どもと公園で遊ぶことを優先する週末を過ごしています。
松永
作増さんと同じ2009年入社で、入社以来ずっと金融部門にいます。金融の中でも海外に特化した部署に配属になり、海外現地法人の営業支援を担当しました。入社5年目にシンガポールに赴任した際、銀行に出向して銀行員の立場で仕事をしました。その後、一度日本に帰りましたが、再度シンガポールに戻って通算10年目を迎えています。現在はNECの立場で銀行向けの色々なシステムを担当しています。プライベートではシンガポールから色々な国に行きやすいので海外旅行を楽しんだり、外食を楽しんだりしています。また、少し前に子供が生まれたので、最近は子どもと過ごす時間が楽しいです。
―皆さんがどうしてNECを選び、海外案件に挑戦したのか、そのきっかけは何かを教えていただきたいです。まずLIさんはなぜNECを選んだのでしょう。
LI
日本で(前職で)コンサルタントとして働いていた時はお客様も大半が日本人で、グローバルなプロジェクトには参加したことがなかったのですが、グローバルでのキャリアを構築したいと思っていました。加えて、子どもの教育のためにシンガポールに行きたいという考えもありました。そのような状況で転職活動をしていたところ、NECはグローバルのイメージが強く、シンガポール以外の国にも行くチャンスもあると思い強く惹かれました。また、面接の際も、リラックスして自分の話ができる雰囲気だったので、NECであれば自分が望むキャリア構築ができて、働く環境もよいと感じて選びました。
宮本
私の場合、もともと海外に行ってみたいという思いはありましたが、NECに入社した決め手は海外挑戦とは別の面でした。学生時代、私は天文学を専攻していたため、就活の際に様々な面接先で、「天文学を専攻していた君にこの会社で何ができるのか」といったようなことを何度も言われました。ところがNECでは面接していただいた方に、「自分には想像ができない世界だけれども、大きいことを夢見て勉強していたのだね」と言ってもらえて、その時に「ああ、ここで働きたいな」と思いました。
入社後はリテール事業を担当する部署に配属され、インドネシアにコンビニを出店するプロジェクトに関わりました。発展途上国に行ったことが人生初めてで、当初は貧困から路上で生きるために物乞いをする子供たちを見て、心が痛みました。店舗がオープンし、商品の製造や物流に関わる多くの現地スタッフを見て、私たちのプロジェクトが「雇用を創出して現地に貢献している」と肌で感じました。6年間関わらせていただいた中で、その国の発展していく様子を見て感動し、そんな経験をもっとしたいと思い、1年前に「海外でもっと様々な挑戦してみたい」と希望したところ、NECの金融部門に異動することになりました。
―そういう希望をした時、上司は応援してくれましたか?
宮本
はい。上司は私自身の希望に対し、親身になって話を聞いてくれ、迷った時も様々なアドバイスをくださいました。直属の上司だけでなく、上位上司も応援してくださり、異動まで進めていただきました。NECには”聞いてくれる”雰囲気があると感じています。
作増
私は、ずっとドメスティック(国内型)な人間で、海外案件は全くやったことがありませんでした。ところが、担当していたお客様がアジアに注力する方針を打ち出したタイミングで、「NECからも人を出さないか」とお声がけいただき、その流れの中でNECから私が指名されました。
どうして私に声がかかったのかなと振り返ると、NECで1年に1回キャリアレビューという上司との面談機会があり、そこで、「海外の仕事をやってみたい」というところにマークしていたことがチャンスにつながったのだと思います。NECの上司はそういった細かいところもしっかり見てくれていると思いました。
つまりNECの金融部門では、私のようなドメスティックな人間でも、希望すれば海外で働くチャンスが与えられるということですね。
松永
私は学生時代から英語が好きで、日本語教師になるために大学は日本語教育を専攻していました。就活の時期には一般企業に就職して海外の人となにかを作り上げたいと思うようになりました。その中で一番ご縁があったのがNECです。入社後、金融部門の配属面談で、第一希望としてグローバル部署を志望したのが私だけで、運よく希望通りの配属となり、入社してすぐに台湾の案件に関わることになりました。
―希望通りだったわけですね。NECの金融部門では、手を上げれば海外に行かせてくれる可能性がかなりあるということでいいでしょうか?
松永
はい。そうだと思います。私の場合は、運が良かったのかもしれません。入社1年目にメインフレームを入れ替えるという商談があり、台湾に出張できました。その時の上司がとても良い方で、「一緒に行くか」と声をかけていただきました。ひたすらメモを取るだけでしたが、現地の方々に認識されたことは良かったです。
海外での苦労と得られた自分の成長
―皆さんが海外でポジティブに働いているのが伝わってきますが、海外案件ならではの良かったこと、苦労したことなど印象に残るエピソードをひとつ教えていただけないでしょうか?
LI
苦労したことからお話しさせてください(笑)。シンガポールへ来たばかりの頃、プロジェクトに入ると全てのドキュメントが英語で、フォーマットも経験があるものと全く違ったので、キャッチアップに数カ月かかりました。
そのような状況下で、周りの同僚や上司からのサポートにとても助けられました。上司は忙しい中、どのような質問にも答えてくれ、仕事の進め方も教えてくれました。例えばベトナムのチームとやり取りする時、うまく伝えられないと話したところ、効果的な方法を教えてくれました。
今では、インド人やマレーシア人、ベトナム人など、色々な文化の人と、リラックスして友達のように仕事ができるようになっています。振り返ると、この半年間で1年分か2年分に匹敵するぐらい成長できたと思います。
宮本
日本人と働いていると、みんな自分の担当以外のこともしてくれたり、きめ細やかな対応を当たり前のようにしてくれたりしますよね。一から百まで言わなくても、自分が思うクオリティのものが出てくる、暗黙の了解みたいなところがありますけれども、それが通じるのは、日本で日本人と働いている中だけということが、海外に出てよく分かりました。
「これぐらい伝えておけばいいかな」というコミュニケーションは甘いと強く感じました。自分が目指すものが何で、そこにたどり着くには、こうステップを踏んでくださいということを一つ一つ認識合わせをする必要があります。そういう働き方やコミュニケーションの取り方が身についたのは自分にとって有益でした。
また、日本の働き方の良さというものを外から見ることができたことも良かったと思います。
作増
私も苦労話をさせてください(笑)。基本的なところで言うと英語は今も苦労しています。また、宮本さんの話に近いですが、働き方における文化的な違いがあって、日本人のように気を回してくれることが少ないので、自分が色々なことをケアする必要があります。そのように気を利かせて現地のスタッフを回していくことが日本人駐在員に求められていることのひとつだと思いますね。
シンガポールにいた時、現地の方と2時間ぐらいずっと電話で激しく議論して結局平行線のまま終わったことがありました。そういった分かり合えないという体験によって、日本人と現地の方では考え方が違うということを学ぶことができたのも良い経験だったと思っています。
また、私が苦労していることを周りのメンバーも理解してくれて、よくサポートしてくれましたし、初めてシンガポール行った時も、松永さんがすでにお客様側に在籍していて、フォローしてくれました。現地にいるNECメンバーのつながりはすごく強いと思います。NECでは「困っていることがあったら助けてあげよう」という気持ちでみんなが仕事をしていると感じています。
松永
私も苦労話から(笑)。90%以上が苦労で、でも、残り10%の「良かったこと」のために頑張っているところがあります。皆さんと同じで、やっぱり日本の常識が通じないと感じます。シンガポールにも色々な国籍の方がいて、国籍やバックグラウンドによってやり方、考え方、進め方が違います。ひとつの国で通用したことが他の国で通用するとは限りません。もちろん、日本で言う「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)なんて皆さん認識ありませんので、自分がやったら終わり、で教えてくれないですし、事前の相談無しに休みをとったりします(笑)。打ち合わせ中も全然関係ない方向にバラバラ話が進んだり、10人いたら3カ所ぐらいで個別の話を始めたり、挙げ句の果てには各国違う言葉で話していて、何を言っているのか分からなかったりということがよくあります。
ですが、最後に「それをどうしますか」とまとめ上げるのが私たちの役割です。タスクや課題を整理して、それを全体に知らせて推進していく力は実践の中で鍛えられたと思います。
慣れてくると多くの仕事を任せてもらえるようになり、具体的にはお客さんとの折衝、見積もり、提案して受注、開発、導入、保守まで全部自分に任せてくれる案件もあります。そういう裁量権の広さという面では、「海外案件は自分に合う」と感じる人もいるのではないでしょうか。
困難な海外案件で得られた達成感
―皆さん苦労されたのですね。でもその中で、成功体験というか、やり切ったことがあれば教えていただけませんか?
松永
入社5年目で初めてシンガポールに赴任したとき、銀行のIT部門への出向を命じられて、営業系からSE系に役割が変わりました。最初のプロジェクトのシステムが、昔NECが納入したシステムで、ユーザ部門の責任者が、使い勝手が悪いとすごく怒っている状況でした。「よくもこんなシステム入れてくれたな!」という調子でした(笑)。でもとにかく話を聞いて、粘り強く対応した結果、数年後に、私が別のプロジェクトに移る時「あなたが来てくれてよかった、本当によくやってくれたよ。ありがとう」と言ってくださったことが未だに心に残っています。小さなシステムでしたが、私にとっての成功体験のひとつと思っています。
宮本
私からは2点あって、1点目は、金融部門に移って、私は何ができるのか、ここでどういう立ち位置でどういうことができるのかと、考え込む時がありました。でも最近、自分の居場所ができたかなって思います。日々仕事をしている中で、任せてもらえる部分があり、ちゃんと話を聞いてもらえて、自分の思ったように物事を進められるようになってきました。そこが私のステップアップだったと思っています。
もう1点は、10数年前、インドネシアのプロジェクトに関わった際、思ったように物事を進められない自分が悔しくて泣いて仕事をしていたことがありました。しかしプロジェクトが終わった時に、お客様のロゴの入ったプロジェクト完遂のピンバッジを作っていただき、「今回のMVPは君だから一番にあげるよ」とお客様から渡していただきました。報われたと感動し、やり切った感じがしてうれしかったことを今でも覚えています。
LI
私はまだNECに入ったばかりですけれども、業績評価で上司に言われたことで、自分のことをよく見て評価してくれていることがわかって感動しました。私のノウハウをドキュメント化して、あとに来る人にもちゃんと引き継いで欲しいというコメントをいただきました。「まだ働いて半年だけど、数年働いて来た社員と同等の評価だよ」と言っていただいたことがうれしかったです。
作増
1つの案件が終わると、達成感というより、もうヘロヘロになっていて、「なんとか終わった」みたいな感じが大半です(笑)。大層な話ではないのですけれど、それまで私の話を全然聞いてくれていなかった人が、こちらから積極的にコミュニケーションを取りながら案件を進めていくと、だんだん話を聞いてくれるようになることが、よかったなと思う瞬間です。
グローバル人材として活躍していきたい
―最後に皆さんの今後の展望や、目標をひと言で教えてください。
LI
やりたいことはやはり、グローバルのプロジェクトです。シンガポールだけではなく、世界中でプロジェクトを推進できればいいと思っています。
宮本
私も海外での仕事を続けていきたい気持ちがあります。日本の良さであるプロセスがきっちりとした仕事の進め方を、各国の拠点で一緒に働く人たちにインプットしながらプロジェクトを推進することで、強い海外拠点に変えていくお手伝いをしていけたらいいなと考えています。
作増
直近では、今の案件は私にとっては新しいお客様なので、キャッチアップしてプロジェクトの立ち上げをしっかりやっていくことです。ニューヨークでのNECの金融事業はほぼゼロからの立ち上げなので、これを大きくしていくことが目標です。将来はシンガポールと同じぐらいの規模にしたいと他のメンバーと話しています。
松永
私も、学生時代からずっと世界中で仕事をしたいと望んでやって来ましたので、引き続き世界中でNECの事業に携わっていきたいと思っています。金融事業だけにとらわれず、NECの中で海外事業の発展に必要と思われるポジション、自分が貢献できるポジションがあればそこにどんどん手を延ばしてやっていきたいと思っています。
―本日はありがとうございました。
(本記事は2023年11月時点の内容です)