2015年3月19日
日本電気株式会社
NECは、2014暦年(1月~12月)の国内外付け型オープンSANストレージシステム市場において、出荷台数シェアNo.1を獲得しました。
SANストレージは主にデータベースや基幹業務用途として利用され、昨今のサーバ統合仮想化基盤やクラウド基盤としての活用では、性能と信頼性を備えた製品に加え、ハードディスクに代わり同時書き込み処理が高速なフラッシュを搭載するストレージ製品の出荷が増加しています。
2014年の国内SANストレージ市場規模は、1,007億円で、前年から3.1%増加しました。また、出荷台数は1万7500台で、前年から9.7%減少しました(
注1)。
サーバ仮想化やデスクトップ仮想化(VDI、
注2)の普及に伴う統合基盤としての需要、クラウドインフラ領域の需要が拡大しローエンドからミッドレンジまでのストレージ出荷が好調でした。また、IDCの定義するモバイル、ソーシャル、ビッグデータ、クラウドの4要素により形成される情報基盤である「第3のプラットフォーム」への変革需要から、大容量データを活用可能なストレージや、同時書き込み処理が高速なフラッシュストレージの利用も拡大しました。
2014暦年国内外付型オープンSANストレージシステム市場(出荷台数)
出典:IDC Japan, Japan Quarterly Disk Storage Systems Tracker CY2014 Q4
NECは「iStorage Mシリーズ」を2011年に販売開始しました。NECのSANストレージブランドの主力製品である「iStorage Mシリーズ」は、メインフレームで培った高信頼・高性能技術を搭載し、導入や管理が容易で省電力なストレージ製品です。発売以降、市場環境やユーザニーズ応じた機能強化を行いながらラインアップを拡充してきました。2012年にはそれまでの、大手企業や官公庁向けの製品に加え、中堅中小企業からのニーズにも対応するローエンドストレージのラインアップを強化し、2013年にはSANストレージをNASとしても利用可能なユニファイド対応強化を行いました。
2014年は自治体や中堅中小企業においてコスト効率化のためシステム統合のニーズが継続して高く、仮想化によるシステム統合に適したローエンドストレージが堅調に推移しました。さらに、クラウドサービスを提供するデータセンタにおける増設ニーズ拡大に伴い出荷が好調に推移しました。
2010暦年以降の国内外付型オープンSANストレージシステム市場出荷台数推移(上位7社)
出典:IDC Japan, Japan Quarterly Disk Storage Systems Tracker CY2014 Q4
NECはトップシェアベンダーとして、これからも「ITとネットワークの融合を核とした顧客志向のソリューションの提供」という理念に基づきお客様の満足度をさらに向上させる製品提供を継続し、ICT基盤の高度化と効率化に貢献します。
以上
(注1) 出典:IDC Japan, Japan Quarterly Disk Storage Systems Tracker CY2014Q4
(注2) Virtual Desktop Infrastructure、デスクトップの環境をサーバ上に集約し仮想化したもの。各ユーザはネットワークからサーバにアクセスしてユーザごとの画面を表示させ操作する。
iStorageシリーズシェアに関する情報
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