「Express5800/E120d-1」
NECは、データセンター向け省電力サーバ「Express5800/ECO CENTER」において、小型バッテリ内蔵のラックサーバ「Express5800/E120d-1」を本日から販売します。
新製品の最大の特長は、データセンターでは不可欠であった大型または外付けのUPS(
注1)なしで、停電時の対策を可能とすることです。
新製品は、NEC独自のファン回転数制御やエアフロー設計などにより、サーバ単体で、従来モデル比最大14%(
注2)の消費電力削減が可能です。さらに、新製品が複数台稼動するラック単位に、大型UPSを通さず電力供給することで変換ロスを削減し、ラックあたり最大5%(
注3)、合計で最大18%の省電力化を実現します。
データセンター市場の伸長に伴い、導入するIT機器が増加することで、冷却・電力設備、設置スペースを含むデータセンター全体の運用の効率化・コストの低減ニーズが高まっています。
NECはこれまでサーバ・ストレージ・ネットワーク機器において機器単体の省電力化への取り組みに加え、データセンターの空調温度の緩和を実現する40度対応製品や、交流(AC)を直流(DC)に変換する際に生じる電力ロスを削減する高圧直流給電対応サーバを製品化し、データセンター全体のコスト削減に貢献してきました。
今回の新製品により、従来データセンターに設置されていた大型UPSが不要となり、データセンターのさらなるTCO削減を実現します。
新製品の主な特長は次のとおりです。
- 電力変換ロス削減と省電力設計により最大18%省電力化
NEC独自のファン回転数制御やエアフロー設計などにより、サーバ単体で、従来モデル比で最大14%(注2)の省電力化を実現しました。また、大型UPS導入の場合、商用電源から個々のIT機器までの給電の間に、AC⇒DC変換が複数回繰り返されることで、変換ロスが発生しますが、小型バッテリ内蔵のIT機器の場合、大型UPSを通さずに直接給電できることで、2回分の変換をなくすことが可能で、ラックあたり最大5%(注3)の省電力化を実現します。サーバ単体の省電力化と合わせて、最大18%の省電力化を実現します。
- 小型で長寿命なバッテリを内蔵し、省スペース化を実現
ニッケル水素バッテリを最大2台まで搭載可能で、約5年間(注4)の交換が不要です。大型または外付けのUPSでは1~3年(注5)でバッテリ交換が必要なため、本製品の導入によりコストの削減(注6)に繋がります。
また、本製品を導入することで、従来ラックに搭載していた外付けUPSを削減可能で、最大で設置スペースを2分の1に削減できます。
- 停電時自動パワーキャッピングにより最大2倍の稼働時間保持
EXPRESSSCOPEエンジンの標準機能により、リモートでバッテリの状態監視および電源供給の状態に応じたサーバ制御が可能です。(注7)
停電検出時に自動的にパワーキャッピング(注8)をかける設定を行うことで、通常稼動時と比較して、停電時のバッテリ稼働時間を最大2倍(注9)に伸ばすことが出来ます。これにより、仮想環境等、サーバシャットダウンに必要とされる時間が長い場合でも、十分な稼働時間保持が可能となります。
あわせて、省電力/高密度なデータセンター向けモジュラー型サーバのラインアップに「インテル(R) Xeon(R) プロセッサー」搭載の1ソケットモデル「Express5800/E110d-M」を追加し、本日から発売します。
新製品の希望小売価格(税別)および出荷開始日は次のとおりです。
製品名 | 希望小売 価格(税別) | 出荷 開始日 | 構成/備考 |
Express5800/E120d-1 (小型バッテリ内蔵ラック型) ※バッテリは標準で1個搭載、 最大2個まで搭載可能 |
316,000円~ |
2012年 12月26日 |
インテル(R) Xeon(R) プロセッサー E5-2400製品ファミリー、メモリセレクタブル(最大384GB)、ディスクレス(最大4TB(SATA)、3.6TB(SAS)) |
Express5800/E110d-M (モジュラー型) |
201,000円~ |
2012年 12月26日 |
インテル(R) Xeon(R) プロセッサー E5-2400製品ファミリー/インテル(R) Pentium(R) プロセッサー、メモリセレクタブル(最大192GB)、ディスクレス(最大4TB(SATA)、3.6TB(SAS)) |
新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。
【別紙1】 Express5800/E120d-1 (2.5型ドライブ/バッテリ内蔵モデル) スペック表【別紙2】 Express5800/E110d-M (サーバモジュール(左))[モジュールエンクロージャのスロット#1、#3に搭載]、(サーバモジュール(右))[モジュールエンクロージャのスロット#2、#4に搭載] スペック表
以上
(注1) UPSとは、Uninterruptible Power Supplyの略で、停電時でも一定時間、接続されている機器に対して電力を供給し続ける装置。ユーザはこの間に安全にシステムをシャットダウンすることができる。
(注2) 従来モデルExpress5800/E120b-1と新製品との比較。
(注3) 大型UPSをラック単位で接続した場合とUPSを使用しない場合との比較。NEC調べ。
(注4) 環境温度30℃の場合。40℃の場合は3年。
(注5) 当社UPS(N8142-22A/N8142-33/N8142-23A/N8142-29/N8142-11B/N8142-31)の場合。
(注6) 新製品と外付けUPSを使用した場合で、ラックあたりの初期投資と運用コスト、バッテリ寿命で計算。NEC調べ。
(注7) サーバ標準添付のソフトウェアでも状態監視、制御が可能。
(注8) あらかじめサーバ本体の消費電力値の上限を設定することで、電力消費を抑制する機能。
(注9) 新製品「Express5800/E120d-1」の最大構成、高負荷時、パワーキャッピング有/無での比較。NEC調べ
※ インテルおよびXeonは、米国およびその他におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標。
※ その他記載されている会社名および商品名は各社の登録商標または商標。
Express5800シリーズ新製品に関する情報
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ファーストコンタクトセンター
TEL:03-3455-5800
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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