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宇宙科学

「ようこう」が捉えた太陽活動の変動 ©JAXA

未知未踏への挑戦には安心して運用できる探査機や観測衛星、地上設備そして豊富な知見による支えが必要です。NECは世界初の科学的成果の創出を支援した多くの実績があります。
宇宙開発は、銀河から降り注ぐ銀河宇宙線、太陽から放出される膨大なエネルギー(放射線・紫外線・X線など)、プラズマ流、スペースデブリ(宇宙ゴミ)などの影響を考えなければなりません。
また、宇宙は地上と異なり極低温(-270.4度)・高真空・微小重力環境下にあります。太陽光を浴びれば高温になり、日陰に入れば一気に冷たくなります。打ち上げ時には加速度、振動、衝撃、音響などが複合的に加わります。月・惑星探査では分離・着陸・突入などの段階で大きな荷重にさらされる場合もあります。

当社は1970年日本初の人工衛星「おおすみ」の成功に貢献した後も、数々のプロジェクトの中で技術力と、ものづくりの力を発揮しています。例えば、宇宙機を安全に運用するための自動化・自律化技術、高精度(約千分の一度以下)で姿勢を制御するための技術、無人化のためのロボティクス技術、狙った惑星にたどり着くための軌道計画・自動航行技術、惑星に着陸する誘導技術、これらを支えるコンピュータープラットフォーム、そして燃料効率を高めるグラム単位での機体の設計・製造、それらの高信頼性確保など、当社は難しい課題にチャレンジすることで解決能力を高めて参りました。更に機器のチップ化などダウンサイジングを図り、機体の共通部分を標準化したりすることで、より効果的、経済的に科学探査が出来るよう技術開発を進めています。
宇宙に挑み開発した技術は例えば太陽電池など私たちの暮らしの身近なところでも使われています。さらに高信頼性コンピューター開発で培ったフォールトトレラント技術や、センサ技術を医療に活かすことなどに期待されています。

私たちは、「技術のブレークスルー」は厳しい条件下でこそ実現できると考えています。「技術のNEC」は、人々の探究心を満たし、大切な地球の未来のために、そして私たちのよりよい暮らしのために、チャレンジ精神を礎にお客様の科学探査活動を支援します。

イトカワに映る「はやぶさ」の機影と光るターゲットマーカー ©JAXA / ISAS

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