NEC、エプソンの基幹・業務系システムの基盤としてNEC Cloud IaaS、ハウジングサービスを提供
~ハイブリッドクラウドで、運用コスト削減・新サービスの早期開発を実現~
2016年9月7日
日本電気株式会社
NECは、セイコーエプソン株式会社(本社:長野県諏訪市、代表取締役社長:碓井稔、以下 エプソン)に、100種以上・300サーバを超えるシステムの移行環境として、「NEC Cloud IaaS」(注1)、ハウジングサービス、「NEC Cloud DaaS」(注2)を提供しました。
具体的にエプソンは、設計情報統合管理(PLM)(注3)などの基幹業務はNEC Cloud IaaSの仮想サーバに、販売・人事などの業務系システムは物理サーバに、セキュリティ機器はハウジングサービスに、デスクトップ環境はNEC Cloud DaaSに移行しました。これらは全てNEC神奈川データセンター内でLAN接続され、高速・セキュアなシステム連携が可能です。結果として、システム運用管理コストを約20%削減しました。
また、エプソンは、「NEC Cloud IaaS」の利用により、ITリソースの調達リードタイムを従来の数か月から1日に短縮し、新サービスの素早い開発・リリースを実現しています。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、クラウドサービスの提供を通して、企業の安全・安心なシステム運用、経営の効率化に貢献していきます。
エプソンのシステム基盤 全体像
背景
エプソンはこれまで、社内で分散稼働していた各システムのホスティングサービスへの移行・集約を進めてきましたが、コスト削減には限界がありました。また、新事業への取り組みとして、例えばウエアラブルデバイスとITを組み合わせた新しいサービスの早期開発・リリースを行っていくために、ITリソースの迅速な調達や柔軟な拡張が可能な基盤環境へ変えていきたいというニーズがありました。
今回エプソンは、NEC神奈川データセンターで提供される「NEC Cloud IaaS」やハウジング環境を組み合わせたハイブリッドクラウドの導入により、さらなるコスト削減と新サービスの早期リリース対応を実現しました。
ハイブリッドクラウドの導入および効果
- ハイブリッドクラウド環境の利用により、運用管理コストを約20%削減
エプソンの100以上のシステムを、複数のクラウド環境とハウジング環境に移行し、多様な技術要件全てに適切に対応。具体的には、基幹業務となる設計情報統合管理(PLM)システム(ObbligatoIII)などはNEC Cloud IaaSの仮想サーバに、販売・人事などの業務系システムは物理サーバに、ネットワーク機器・セキュリティ機器などはハウジング環境にそれぞれ配置。これらはNEC神奈川データセンターより提供され、LAN接続で高速かつセキュアなシステム連携が可能。結果として、従来と比べてシステム運用管理コストを約20%削減。
さらにエプソンは、デスクトップ環境において、ワークスタイル変革の推進を目的として、NEC Cloud DaaSを採用。 - 稼働中の大規模システムのスムーズな移行を実現
システムの種類で100以上、サーバ台数で300を超える稼働中のシステムを、NECの移行ノウハウを活用し、当初予定通りの1年半でトラブルなくスムーズに移行。エプソンは、移行完了直後から、移行前と同等の運用を違和感なく再開。 - ITリソースの迅速な調達により新サービスリリースへの早期対応が可能
サーバやネットワークのリソース調達をNEC Cloud IaaSのセルフサービスポータル画面から容易かつ迅速に行えるため、従来数か月かかっていたリードタイムを1日に短縮。新サービスの素早い開発・リリースが可能に。
エプソンは、今回のクラウド導入実績を、将来的に目指すグローバルレベルでの業務オペレーションの全体最適化・標準化に向けたリファレンスとして、活用していく予定です。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)サーバやストレージ、ネットワークのリソースを、月額や時間課金で利用できるサービス。「高いコストパフォーマンス」と「高性能・高信頼」を特長とする仮想サーバサービスと、専有環境を実現する物理サーバサービスの組合せであらゆるシステムニーズに対応。さらに、他のクラウド、オンプレミス、ハウジングなどを適材適所で利用する「ハイブリッドクラウド」やその「統合運用管理」を実現。
- (注2)端末に依存しない仮想デスクトップ環境をクラウドサービスとして提供するサービス。
DaaS(ダース)はDesktop-as-a-Serviceの略。 - (注3)PLM(Product Lifecycle Management):製品開発の過程で発生する設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を統合管理することで、製品開発力の強化を目指す改革・取組み。
事例詳細
NEC Cloud IaaS
NEC神奈川データセンター
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ビジネスクリエイション本部
TEL:044-435-5241
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/vision/message.html