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関西から宙(そら)へ ~「はやぶさ」を継ぐもの~

(iEXPO関西2013 NECセミナー パネルディスカッションより)
大阪市立科学館 学芸員 飯山 青海 氏
和歌山大学 特任教授 秋山 演亮 氏
NEC 宇宙システム事業部 エキスパートエンジニア 小笠原 雅弘
2010年6月13日に、はやぶさがイトカワのカケラを携えて地球に帰還してから、早3年がたった。帰還までの7年にも及ぶ波乱と感動に満ちた旅路を臨場感あふれるCGで描き、2年を越える全国ロングラン公演で多くの人たちを涙させた「はやぶさ全天周映像」。その仕掛けは、長年の大阪での科学館活動の現場から生まれた。「はやぶさ」帰還ネット中継、ロケットガールたち。次世代を担う若者たちが今和歌山から関西から育ちつつある今、大阪グランフロントで行なわれた「関西i-EXPO2013」会場で、関係者3名によるパネルディスカッションが行われた。

(左から 秋山氏、飯山氏、スクリーン右 小笠原)
- 小笠原:
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今日のテーマは“関西から宙(そら)へ”ということですが、実はこの中で本物の関西人は1人だけです。大阪市立科学館の飯山さんはどこのご出身ですか?
- 飯山:
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新潟の出身です。
- 小笠原:
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すっかり関西人かと思いきやニセモノですね。
- 秋山:
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私は滋賀の出身です。
- 小笠原:
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秋山さんは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究員や秋田大学を経て、和歌山大学の宇宙教育研究所 所長 / 特任教授となり、関西へ戻ったということです。というわけで彼が唯一の本物の関西人です。私は生まれが山形、仕事場は東京ですから、関西には縁もゆかりもないニセモノです。
「はやぶさ」に寄せる想い
- 飯山:
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JAXAのカプセル回収隊の撮影班の一員として、オーストラリアに行きました。流れ星をズームで撮影するというのを考えれば、その難しさはお分かりいたかと思いますが、『できるだけ寄って撮れ』という指令だったので、10倍ズームレンズではやぶさを追いました。この映像が一番ズームで撮れているという自負があります。
大阪市立科学館
学芸員 飯山 青海 氏 - 小笠原:
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移動の早いカプセルを追うのは、本当に大変だったと思いますが、実際に撮ってみていかがでしたか?
- 飯山:
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カメラを振っていて、途中で足を踏み替えています。その時、背景の星が止まるシーンがあります。ところが、カプセルのほうがその時失速し、待ってくれたのです。最初は物凄いスピードで飛んでくるのですが、最後はゆっくりで、足を踏み替えるその寸前くらいにたまたま失速したんです。
- 小笠原:
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撮影にあたって、事前に練習をしたのでしょうか?
- 飯山:
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このカメラを借りた
五藤光学研究所のプラネタリウムに行き、想定速度をシミュレーションし、レーザーポインターを使って練習したんですよ。また、現地ではカメラの「素振り」の練習もしてました。
- 小笠原:
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素振りまでしたんですか!すごいですね。この映像はそうした練習の賜なのですね。このカメラ、実はNECのカメラ技術が使われているんですよ。

- 小笠原:
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ところで、帰還の時には素晴らしいカメラマンだった飯山さんは、普段はどんなお仕事をされているのですか?
- 飯山:
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普段は中之島にある大阪市立科学館の学芸員として解説の仕事をしてます。科学館や博物館には専門家である学芸員がいます。大阪市立科学館の学芸員11人のうち、私は天文の中の太陽系、特に固体惑星や小天体を担当しています。
「はやぶさ」が帰ってきて、2010年9月に近鉄百貨店阿倍野店で西日本で始めてカプセルを展示しました。また、2009年から科学館で上映した「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH -」という全天周ドーム映像の制作段階から総合プロデューサとして関わってきました。この作品は映像の中に自分が入るというコンセプトでつくられたものです。ドームの中では、その空間の中に自分がいるような臨場感が得られます。
- 小笠原:
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私はいろいろなところで「はやぶさ」の地球スイングバイを説明していますが、100回説明しても分かってもらえません。(笑い)でも、この映像を見た人は、本当に地球の側を通って加速していく、しかもこんなに狭い回廊のようなところを通らないと、スイングバイはうまくいかないということが解ってもらえるんです。初めてでしたね、スイングバイが解ってもらえる映像は。

- 飯山:
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スイングバイで「はやぶさ」が加速していくのですが、その様子をドームで見ると、自分の席が吸いこまれていくような緊張感があります。
「はやぶさ」がイトカワ降りるところ、タッチダウンのシーンも、まるで自分の目の前に降りてくるような感じになります。
この映像コンセプトは「はやぶさ」といっしょにイトカワにタッチダウンして一緒に旅をするということです。実際に「はやぶさ」を間近に見ることはありえませんが、それをドームの中で仮想的に再現しようということで、このドーム映像をつくりました。
おかげさまで、3年のロングラン公演が続き、科学館だけで10万人の人に見ていただきました。そして、たくさんの賞もいただきました。
もう一人、全国に「はやぶさ」を広めた立て役者がいらっしゃいます。 - 秋山:
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和歌山大学
特任教授 秋山 演亮 氏それが「はやぶさ」のイラストをたくさん描いた和歌山県出身のスペースアートクリエーター池下 章裕さんです。最近では和歌山県の文化奨励賞や和歌山市の文化功労章をいただいて非常に有名になりましたが、実は私が最初に彼に画像を依頼したんですよ。
2001年、「はやぶさ2」のミッション計画を立てる時に、どうも何か物足りませんでした。その時に御自身のホームページにNASAの探査機のイラストをいっぱい描いていた池下さんを見つけました。早速彼に「日本の探査機は描かないのですか?」とメールを送ったところ、「自国の探査機を描きたいが情報がない」とのこと。そこで、情報をたくさん出すと、素晴らしいイラストが送られてきて、一同びっくり。それ以降、池下さんの精細なイラストは多くのマスコミや出版物に取り上げられるようになりました。「はやぶさ」もこのイラストのおかげで、多くの方に具体的にイメージしてもらうことができたと思います。スペースアートクリエイター
池下 章裕 氏はやぶさのカプセル放出を描いた池下氏のイラスト - 小笠原:
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私のテーブルにリポビタンDの空きビンが1本あります、夏バテしていたので飲んでしまいましたが、次の写真を見てください。ここにも空きビンが2本あります。これは2005年11月25日夜の「はやぶさ」管制室の写真です。翌朝、タッチダウンを控えたデスクの上です。長い長い十数時間に及ぶ運用作業が進んでいきます。結構疲れてきたので、担当者たちがこれを飲んでいたのですね。
ところが、これが翌日にどうなったか。翌朝になると、空き瓶が10本に増えています。まさに戦いが済んだ時の映像がこれです。NEC
宇宙システム事業部
エキスパートエンジニア
小笠原 雅弘

- 小笠原:
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この日、なんとこの空きビンが増えていく様子をずっとブログで発信し続けた人がいます。当時は「リポDは「はやぶさ」の公式飲料か!?」と多くの人のブログにも書かれました。「はやぶさ」には、こうした人間くさい裏話がたくさんあるからこそ、多くの人の共感をよんだのかもしません。
「はやぶさ」が向かったイトカワは、ラッコの形をしていて、お腹に相当する辺りに「はやぶさ」は降りました。イトカワの大きさは540m、大阪で言えば、出来たばかりの近鉄阿倍野ビル(ハルカス)が高さ300mですから、これより二回りくらい大きいのです。

- 小笠原:
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「はやぶさ」がイトカワから地球に帰ってきたのが2010年6月13日。イトカワの粒子を何千個と持って帰ってきました。
ここで、世界の月・惑星探査機において、人類が達成した星取り表を見てもらいます。月は1969年にアポロの宇宙飛行士たちがサンプルを持って有人で往復をしました。火星や金星、土星の衛星は着陸まではしていますが、サンプルは持ってきていません。「はやぶさ」だけが、唯一小惑星イトカワからサンプルを持って帰ってきたということで、ギネスブックにも認定されました。

ロケットガール誕生の陰に
今度は、秋山さんの話をうかがいたいと思います。
- 秋山:
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私は、和歌山大学の宇宙教育研究所に2010年4月から勤務しています。その前は、「はやぶさ」や月周回観測衛星「かぐや」のプロジェクトメンバーでした。宇宙教育研究所の開所式で『はやぶさ(帰還)の生中継をやらないか』という提案をしました。
その企画が通って、3名のスタッフが現地に入り、ストリーミング生中継をしました。もし、ぽしゃったらどうしようとすごく心配していましたが、現地の日本人の方々の協力もあり、無事ストリーミング中継行なうことができました。
Googleトレンドで見るとピーク時には何と65万人もの人がこのサイトを見ていたということです。「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口先生もこの中継を見ていたと感想を述べてくださっています。非常にうれしい出来事でした。映画の1シーンにも取り上げてもらいました。
さてここで、なぜ私が研究から教育へシフトしたかのお話をします。
2003年頃は宇宙プロジェクトが少なくて、なかなか新しいミッションが始まらないので、若い人材を育てることもできませんでした。私にはこうした状況が続くのではないかという危機感がありました。この国には自分の責任下で失敗を恐れる文化があることや、過去に例のあるものと限られた想像力の中でしか考えられないような教育にこそ問題があるのではないかと思ったのです。そこで、人を育てることに力を注ごうと考えたのです。
そのころ東大や東工大などの学生がつくった1辺10cmの小型人工衛星「CUBEサット」が打ち上げられました。自分たちで宇宙に行くものを全部つくってしまおうという新しい試みを大学が始めていたのです。いきなり「CUBEサット」をつくるのは大変なので、その前段階として、宇宙へは行けませんが、空き缶サイズの衛星をつくって、およそ100mまで打ち上げる「缶サット」というイベントを立ち上げました。

- 小笠原:
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なぜ空き缶が「なっちゃん」なの?
- 飯山:
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あまり深い意味はありませんが、この顔かわいいいでしょう。これをサントリーの人が見て、『面白いじゃないか、毎年お金を出すので高校生でやらないか』と、缶サット甲子園を支援してくれることになりました。今年で6年目になり、30校以上の高校が参加しています。今年は8月に北海道で全国大会を行います。
缶サットのミッションは、皆がチームで心を一つに合わせて取り組むことを教えましょうというものです。高校生に「何でもいいから、格好いい衛星をつくれ」といつも言っています。缶サット競技 イメージ図 - 小笠原:
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もう1つ、秋田大学でも、おもしろいことやってましたよね。
- 秋山:
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私が秋田大学に教員として行ったのは2005年でしたが、1955年糸川英夫先生が秋田県の道川海岸でペンシルロケットの飛翔実験を行っています。それからちょうど50周年目になるので、何かやりましょうと言いに行ったら、「秋山お前代わりにやれ!」ということになり、50周年を契機に「能代宇宙イベント」を開催するようになりました。
- 小笠原:
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それはすごい、秋山さんは糸川先生の正式な後継者ですね。
- 秋山:
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正式な後継者というより、“野次馬”という感じです。来年で10年目になります。全国の十数大学から300~400名が参加し、見学者も3,000~4,000名規模になりました。
- 小笠原:
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このイベント、テレビ中継はないのですか?
- 秋山:
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そうなんです、やっぱりテレビ中継きてほしいですよね。そこで、テレビが取り上げてくれるようにと考えたのが女子高校生にやってもらうことです。「ロケットガール養成講座」ということで、文部科学省の女子中高校生理工系進路選択支援事業としても採択されました。大学生のサポートを受けた女子高校生がロケットを製作するという企画なんです。これをやった瞬間に狙いどおりテレビ局がのこのことやって来ました。テレビ局は現金ですね!(笑い)
この企画は、打ち上げ成功が目的ではなく、高校生たちが自分のやりたいことを考えて、実際のものづくりを通し、その面白さを学んでもらうのがねらいです。ですから「勝手につくりなさい」と言い、私が具体的に作り方を教えることはありません。
このような企画に参加し、考えたり、チームでいろいろなことをするといった経験を通して育った学生たちが、社会に出てからも将来いろいろやってくれることで、世界を変える人になってほしいと思っています。

- 秋山:
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日本では、学生がロケットを打ち上げられるところは、北海道、能代、和歌山の加太、伊豆大島の4か所くらいしかなく、和歌山大学が加太と伊豆大島の2ヵ所を管理しています。この場所で、全国の高校生、大学生が参加できる形をとっています。
- 小笠原:
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皆さんのお子さんで、ロケットをやりたいという人がいたら、男性・女性を問わず、ぜひ和歌山大も進路として考えてほしいですね。
- 飯山:
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私が個人的にやりたいと思っているのは「大人の自由研究」です。私は科学館という市民の皆さんがいらっしゃるところで仕事をしてます。市民の皆さんは、勉強したいという気持ちをたくさん持っていらっしゃって、それはとても大事ですが、ただ勉強するだけじゃなくて、プロのその中で研究者のお手伝いになるような研究活動ができないかなぁと考えてます。
「はやぶさ」には、科学観測機器が搭載され、得られたデータはチーム以外の人にも公開されています。その研究支援として、例えば石を見て、これがイトカワのどこだか分かればすごいことです。
石のサイズは何十センチのものです。写真の太陽電池パネルの影の大きさと比較すると、30~50cmくらいですね。このような石をテーマにすることです。人海戦術で100人から1,000人集めてみんなでイトカワの画像を見てるだけでも面白いものが見つかるのではないかと思ってます。 - 小笠原:
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例えば、どんなものがありそうですか?
- 飯山:
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自由な研究なので、例えば、座り心地のよさそうな石を探すコンテスト。地球の石が欠ける理由は分かっていますが、イトカワには石の欠ける要因がありません。誰が削ったか、どうしてできたかの疑問がありますが、まずそうした石を見つける必要があります。このように市民が人海戦術で「これって、面白いんじゃないの」というものを見つけまくったら、楽しいのではないかと思います。
- 小笠原:
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人面石を探すのも面白いと思います。(大笑い)
- 飯山:
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探すと、必ず見つかります。しかし、それを最初に掲げてしまうと、あらぬ方向に行ってしまう可能性があるので、もう少し真面目そうなふりをしつつ研究に誘う。これくらいの気安さで取り組みたいと思ってます。こんな風にお酒でも傾けながらね。
もう一つやりたいと思っているのが、日本のロケット、宇宙への挑戦の歴史を映像作品化することです。
1970年、4回の失敗を乗り越えての「おおすみ」打ち上げ成功。1999年のH2型8号機の打ち上げ失敗、そして原因究明と改良。2000年のM-V 4号機の打ち上げ失敗と、多くの失敗を乗り越え、たくさんの成功をつかんできました。これを映像作品にするにはお金がかかりますが、私の野望としてやってみたいと考えてます。
未来へ向かって 新たな道標を
- 小笠原:
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さて2014年末には「はやぶさ2」が打ち上げられます。今回のiEXPO関西2013の展示では10分の1の模型を展示してあります。大きさ920m、自転周期7時間38分のC型小惑星「1999JU3」への到着は2018年半ば、地球帰還は2020年を目指しています。

- 飯山:
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この小惑星のC型のCは、カーボンのCです。C型は水っぽいのです。S型は一回溶けて固まったものですが、C型はおそらく太陽系前のものが残っている可能性があります。
- 小笠原:
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「はやぶさ2」は通信系を2系統持っています。星センサも2つ持っています。宇宙空間を飛ぶ時、自分がどっちを向いているかを知るのは大変難しい。そこで、星のセンサで星の映像を撮ります。それで姿勢を知るのです。
また、リアクションホイールを4台搭載しています。「はやぶさ」は3つしかありませんでしたし、そのうちの2個が壊れて、非常に苦しい思いをしました。こうした経験を踏まえ、できるだけ強い「はやぶさ2」にしました。 - 小笠原:
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今NECは地球を観測する新しい衛星[ASNARO]をつくっています。2013年度に打ち上げ予定の「ASNARO」は、高度504㎞の軌道を回り、0.5m未満の分解能を実現します。経済産業省の先進的宇宙システムの研究開発で推進するこのプロジェクトは、新しい開発・製造・運用の手法・仕組みによる“低コスト”“短納期”を特徴とする衛星開発技術の取得と、サブメーター級の分解能をもつ小型地球観測衛星の実現を目的としています。
- 秋山:
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私は先ほど教育をやっているとお話しましたが、最近では宇宙政策も担当しています。サントリーがお金を出して缶サット甲子園を開催していると言いましたが、この写真は4月6日にリトアニアで行われたイベントの記事です。外務省と協力して国際協力の一環としてリトアニアでもやっています。
実は今、缶サットのやり方を世界中に教えています。そうすることで、どんどん缶サットは広がっています。リトアニアでの缶サット活動を伝える地元紙
なぜそんなことをするのかと言いますと、現在衛星をつくれる国は10か国くらしかありません。衛星を他の国から買っているのが55か国くらい。それが50年後には、衛星購入国が100か国程度に増えると予想されます。その時までにライバルばっかりつくるのではなく、味方をつくらなければなりません。これを「宇宙クラスター」と呼んでいますが、そのような味方を教育というやり方で、同じ釜の飯を食べ一緒に学んでもらって取り込むそんなやり方をしています。
その次は、50㎏サイズの衛星をつくります。目標は20か国です。今年の8月に打ち上げが予定されているイプシロンロケット。毎年20か国のうち、5か国に「50㎏の衛星をイプシロンで打ち上げませんか」と誘い、毎年4、5億円出してもらえれば衛星を打ち上げることが出来ます。これを4年間続ければ、イプシロンが20機打ち上げられ、新しいインフラができ、それを共有できるのです。
今私はこういう世界をつくろうと、戦略的に考えています。ぜひNECにも海外サプライチェーンを構築してもらって、皆で衛星をつくろうじゃないですか。

結びに
- 小笠原:
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今日の話をそろそろ締めたいと思います。最後に一言ずつお願いします。
- 飯山:
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あまり頑張らないように、“ぼちぼち”とやってくのがよいのではないでしょうか。
- 秋山:
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私は関西人なのですけれど、あまり関西弁をしゃべっていません。私は、嘘をつく時は標準語を使います。関西弁が出てきたら本音を言っていると考えてください。今日はところどころ関西弁でした!(※)
(※)編集注 どこがホントの部分だったかは、当日来られた方だけの特典です。 - 小笠原:
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本日は、暑い中長時間の“熱い”ディスカッションありがとうございました。
秋山 演亮 (あきやま ひろあき)
【プロフィール】
1969年生まれ。滋賀県育ち。和歌山大学 宇宙教育研究所 所長 / 特任教授 。
専門は惑星表面探査。小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトでは理学カメラメンバー。西松建設、JAXA研究員を経て、秋田大学で「能代宇宙イベント」を企画。2008年に和歌山大学へ着任し、2010年、和歌山大学 宇宙教育研究所の初代所長に就任し、現在にいたる。

飯山 青海(いいやま おおみ)
【プロフィール】
1971年生まれ。新潟県出身。平成14年より大阪市立科学館学芸員。
大阪市立科学館をはじめ全国60館以上のプラネタリウムで上映された「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」の制作に、総合プロデューサーとして携わった。
オーストラリア・ウーメラ砂漠にて、「はやぶさ」の帰還の様子を映像に収めることに成功した。

小笠原 雅弘(おがさわら まさひろ)
【プロフィール】
1982年、NEC航空宇宙システム入社。その後一貫して、ハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」、スイングバイ技術試験衛星「ひてん」、月周回観測衛星「かぐや」そして「はやぶさ」など、太陽系探査機の開発/運用に従事。
