NEC、クウェートの大型製油プラント向け通信・セキュリティシステムを受注
2015年8月17日
日本電気株式会社
NECは、日揮株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役会長:佐藤雅之、以下 日揮)から、同社が構築に携わっているクウェート国営石油会社(Kuwait National Petroleum Company 以下、KNPC社)の大型プラント「ミナアルアハマディ製油所」向けの通信・セキュリティシステムを受注しました。本システムの受注額は約13億円であり、本年12月からシステムの納入を開始する予定です。
NECがミナアルアハマディ製油所に提供するのは、IP電話や構内有線/無線LANなどの通信システムおよび、映像監視・入退場管理・緊急放送などのセキュリティシステムです。
製油プラントの通信・セキュリティシステムには、高度な信頼性と耐環境性能が求められるほか、火災や爆発のリスクに配慮した設計など、特殊な技術やノウハウが必要になります。NECグループはこれまで、サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」の大規模石油プラントをはじめ、プラント向け通信・セキュリティシステムを構築した多くの経験と実績を有しています。このたびの受注は、長年のシステム構築・運用実績に加え、最先端の技術力が高く評価されたものと考えています。
NECは、「社会ソリューション事業」に注力しており、ICTを活用した高度な社会インフラの提供を進めています。今後、最先端技術・ノウハウの海外展開を進め、プラントなど重要施設の安全性向上に貢献していきます。
受注内容
1.顧客名 | 日揮株式会社 |
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2.システム納入先 | クウェート国営石油会社 ミナアルアハマディ製油所 |
3.契約内容 | 製油所向けの通信・セキュリティシステムに係わる設計・機材調達・試験 |
4.受注金額 | 約13億円 |
提供する主なシステム
製油プラント向けの通信・セキュリティシステムの構築には、火災や爆発のリスクを低減するために「防爆処理」を施した電子機器を用いたり、秘匿性の高い通信を担うネットワークと通常の通信ネットワークを物理的に隔離して設計したりするなど、業界特有のシステム設計や工事ノウハウが必要となります。NECは、長年のシステム構築・運用実績に加え、最先端の技術力を活かし、安全・安心なシステムの構築・運用に貢献します。
今後の展望
NECは「顔認証技術」(注1)・「群衆行動解析技術」(注2)・「超解像技術」(注3)など、世界トップレベルの画像認識技術・セキュリティ技術を保有しています。今後、これらの技術をプラント向け通信・セキュリティシステムと合わせてエンジニアリング会社等に提案を行うことで、製油所や発電所など重要施設の安全・安心な運用に貢献していきます。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) 2014年6月20日発表:
「NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで3回連続の第1位評価を獲得」
http://jpn.nec.com/press/201406/20140620_01.html - (注2) 2013年11月7日発表:
「NEC、世界初、群衆全体の動きの変化から混雑環境での異変を検知する「群衆行動解析技術」を開発
http://jpn.nec.com/press/201311/20131107_02.html - (注3) 2012年12月5日発表:
「世界初、NECが夜間・悪天候・遠方など見えにくい映像を鮮明化する技術を開発」
http://jpn.nec.com/press/201212/20121205_01.html
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC グローバルセーフティ事業部
E-Mail: safety@gsd.jp.nec.com
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