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No.2(3月)デジタルトランスフォーメーションを加速するFinTech特集

Vol.69 No.2(2017年3月)

NECはFinTechへの取り組みとして、「AI」「ブロックチェーン」「サイバーセキュリティ」「IoT」の4領域に注力しています。また、それに関連した「ロボティクス」「モバイル高速開発」「生体認証」を併せた技術要素により創出するソリューションにおいて、新たな社会価値創造の実現を目指しています。
本特集では、NECが考えるFinTechのコアとなる最先端のICT技術への取り組みと、この技術により提供される社会価値について紹介します。

デジタルトランスフォーメーションを加速するFinTech特集

デジタルトランスフォーメーションを加速するFinTech特集によせて

執行役員
松原 文明


NECが目指すFinTechの全体像

金融システム開発本部
本部長
野中 雅哉

金融システム開発本部
システム主幹
林 直也

近年、Finance(金融)とTechnology(技術)の融合により革新的な金融サービスを表す言葉としてFinTechは生まれました。FinTechは、技術進化が加速し、革新の度合いも飛躍的に向上、その結果、金融にとどまらず業界の枠を超えた、これまでにない革新的なサービスとして、社会のイノベーションを加速する可能性を秘めていることから注目されています。
本稿では、NECが考えるFinTechのコアとなる先進技術への取り組みと、この技術により提供される社会価値について概説します。


FinTech時代の新しい金融と技術の関係

岩田 太地

ICTの進化、普及により銀行システムが大きく変化する潮目を迎えつつあります。わが国における銀行システムの変遷を振り返り、銀行システムとICTの関係性の変化について考察し、技術の役割の変化、消費者との関係の変化を踏まえた、新しい金融と技術の関係について解説します。


AIがもたらす金融サービスの変革

福田 健二

AI(人工知能)を本格的に活用する時代になりました。金融機関のシステムにおいても、AIの活用が急速に広まっています。本稿では、金融機関のシステムにおけるAI適用領域と、NECのAI技術群「NEC the WISE」を用いたAIシステムの実現方法について分かりやすく紹介します。


ブロックチェーンによる企業間連携の実用化に向けた取り組み

鳥山 慎一・宮岸 聖高・並木 悠太・小出 俊夫

ブロックチェーンは、サトシ・ナカモト氏により提唱されたBitcoinの基幹となる分散型台帳システムであり、現在もさまざまな団体や企業により研究開発が進められています。その利活用の可能性は今や仮想通貨だけにとどまらず、金融機関間の送金や証券取引、貿易取引などに広まっています。本稿では、ブロックチェーン技術を解説し、NECの取り組みと独自の技術を紹介します。


ロボットとAIの組み合わせによる顧客コミュニケーションの高度化

山田 靖博

近年、人間の生活を支援するために、さまざまな場所でロボットを活用しようとする機運が高まっています。
日本では、少子高齢化に伴う労働人口の減少などから、接客や介護の現場で活用されるサービスロボットに注目が集まっています。
本稿では、サービスロボットの活用方法として、顔認証に代表されるNECの各種認証技術との連携を提案します。更に、認証技術との連携によって実現される、高度な顧客コミュニケーションについて紹介します。


ウェアラブルデバイスを用いた安全・安心・便利な見守りサービス

下村 純一・後藤 文宏

近年、IoTを活用したソリューションに注目が集まっています。IoTソリューションでは、品質/稼働管理やHEMSやホームセキュリティ分野にとどまらず、ライフケア・ヘルスケアや自動走行・運転支援システムなどへの適用も急速に広がりを見せています。また、セキュリティ対策に関してもますます重要になってきています。本稿では、これらの流れを背景としたNECのウェアラブルデバイスを活用したIoTソリューション(見守りソリューション)の取り組み状況と将来の展望を紹介します。


生体認証によるモバイルサービスのセキュリティと利便性の両立

中司 豊・池谷 亮平・手塚 由起子・天野 信一・青柳 亨・岩佐 綾香

オンラインサービスにおける本人認証で使われているIDとパスワードでの不正アクセスがあとを絶たない状況が続くなか、NECが得意とする顔認証をはじめとする生体認証技術により「忘れない、無くさない、盗まれない」セキュアなオンライン認証を、「生体情報などの認証に必要な秘匿すべき情報」をサーバ側に送信・保持することなくモバイル端末上で実現するFIDOの取り組み、更に、FIDOとAPI-GWを活用した金融サービスの高度化について紹介します。


新たなサービスのスピーディな提供を可能にするモバイルアプリ高速開発

青柳 亨・小林 茂憲・小泉 健

API、モバイルファースト時代に対応したNECのモバイルアプリの高速開発基盤・サービス提供の取り組みについて紹介します。モバイルアプリの高速開発基盤として、サーバサイドで培った知見をモバイル向けに最適化した「APIドリブン」開発環境を提供します。また、モバイルアプリ提供時に必要となるAPIとサービスの充実を行います。従来SoRで構築したビジネスのAPI化や、NECが培ってきたモバイル向けサービスのAPI化、そしてOpen Innovationの実現のため公開されている各種APIを連携させたアプリ開発を可能とすることで、時間とコストを節約しながら高度な金融サービスを生み出す、SoE時代の新開発プラットフォームを提供します。


サイバーセキュリティ対策推進による金融サービスの安全性向上

宮川 晃一・佐藤 高道・阿河 浩一・杉山 洋平

近年、ITやインターネットの高度化及びサービス適用範囲の拡大によって金銭や事業サービス妨害を目的としたサイバー犯罪が増加の傾向にあり、その対策については大きな課題になっています。特に重要インフラを狙った攻撃は世界的に増加しており、なかでも金銭を目的とした金融機関を狙った攻撃が増加傾向にあります。
本稿では、最新のサイバーセキュリティの脅威トレンドを解説し、金融庁の方針をもとに金融機関への提言と課題について整理し、NECの金融機関向けサイバーセキュリティの取り組みについて紹介します。


FinTechのセキュリティ強化に貢献するマルチパーティ計算技術

岡村 利彦・寺西 勇

FinTechの発展に向けてサイバー攻撃に対するセキュリティ技術の強化が不可欠です。情報漏えいはそのなかでも大きな脅威であり、データを暗号化したままで処理することを可能にする秘密計算は強固な情報漏えい対策技術として期待されています。本稿では、秘密計算のなかでもデータを複数のマシンに秘密分散したまま処理するマルチパーティ計算技術について、NECの高速方式及び認証情報の保護を中心としたFinTechへの想定適用例を紹介します。

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C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016 Orchestrating a brighter world

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