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2017年 大会結果
優勝 比嘉 真美子 選手
トーナメント最終日 8月13日(日)
大会最終日
天候:曇り時々晴れ、気温:24.2℃、風速:2.2m/s。
大会最終日は、首位タイでスタートした比嘉真美子とキムハヌルが、この日も71とスコアを伸ばし、通算12アンダーでプレーオフに突入した。プレーオフ1ホール目でバーディーを奪った比嘉が、4年振りとなるツアー通算3勝目を飾った。1打差の3位タイには、大山志保と辻梨恵の2人が入り、5位タイに入った永井花奈が今年の『ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞』を受賞。地元長野県出身の中学3年生、平木亜莉奈がベストアマアマチュア賞に輝いた。また、注目を集めた勝みなみは、17位タイでプロデビュー戦を終えた。
「放心状態です。本当にうれしいです」と深い息を吐き、優勝インタビューで話し始めた比嘉真美子。「思いのほか、リラックスして楽しくラウンド出来た。他の選手のプレーは気にならなかったし、いい意味で自分のプレーに集中し、自分のリズムでラウンド出来た」と2位タイに1打リードして迎えた18番。同組のキムハヌルがバーディーを奪って首位に並んでも、比嘉の気持ちは既にプレーオフに向いていた。「ハヌルさんがグリーンオンした時点から、彼女は絶対入れてくると思っていました。プレーオフでは、今日イチの完璧なセカンドショットが打てました」。プレーオフ1ホール目、ピンまで残り127ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジでピタリと寄せ、バーディーを奪い優勝を決めた。
プロ入り2年目となる2013年に2勝を挙げたが、「二度と優勝出来ないんだって思う時期もあった」とスランプに陥っていた比嘉。「ティーショットが思うように打てなくなったけど、家族の支えがあったおかげで毎日少しずつ頑張れた。その少しずつの積み重ねが、今日の優勝につながりました。頑張れとも何も言わずにサポートしてくれた心の温かい姉と、母の寛大さには感謝の気持ちしかないです。今週の3勝目は意味のある優勝なので、もっと上を目指して、新しい比嘉真美子を見せていきたい」。長いトンネルを潜り抜けた比嘉が、4年振りとなる復活優勝を遂げ、本大会の第26回目の女王に輝いた。
キム ハヌル 選手のコメント
通算12アンダー 2位
「今朝から、最後まで頭痛が続いて、今も頭がとても痛いです。頭痛は、朝からあったのですが、暑さと最終組だったこともあって神経を使ったからですね。(18番は)最後のチャンスがきたし、最善を尽くさないといけないという気持ちでした。今日のプレーについては満足しています。自分のプレーに集中しようと思っていたけど、思うようなプレーは出来ない流れだった」。
永井 花奈 選手のコメント
通算9アンダー 5位タイ ※ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞獲得
「素直に嬉しいです。意識はしてなかったのですが、ホールアウトして皆さんから聞いて、受賞を知りました。賞については知っていたのですが、あまり意識しないように、自分のプレーに集中していました。去年の森田遥さんが8アンダーで受賞されていたので、そのスコアを目標にしていましたが、目標よりもいいスコアで回れたのでとても良かったと思います」。
勝 みなみ 選手のコメント
通算6アンダー 17位タイ
「前半は、ティーショットが曲がってしまって苦しいラウンドだったけど、アイアンショットは修正出来た。パッティングが読めてなかったので、今日はちょっと練習して帰ります。プロデビュー戦は楽しく出来たのでそれが本当に良かったかなと思います。(初賞金は)とりあえず貯金して、お世話になった母と祖父には何か好きなものを買って欲しいです」。
平木亜莉奈選手のコメント
通算3アンダー 32位タイ ※ベストアマチュア賞獲得
「思い通りにいかなかったけどいい経験になりました。ドライバーでフェアウェイを外すのも、昨日、一昨日より多かった。もう少し伸ばしたかったけど、最終日に崩れてしまったのがまだまだだなと…。2~3mのチャンスにつけて外したのが納得いかなかった。あれぐらいの距離を決めていかないと上にはいけないですね…。ベストアマチュア賞は、素直にうれしいです。(『LAVIE Tab E TE508/HAW』を獲得)機械系は大好きなんでうれしいです」。
トーナメント2日目 8月12日(土)
大会2日目
天候:曇り 気温:23.3℃ 風速:3.6m/s。
大会2日目は、単独首位からスタートした比嘉真美子がこの日も69とスコアを伸ばし、通算11アンダーで首位をキープした。昨年の本大会2日目に、ホールインワンを達成したキムハヌルが、65を叩き出し通算11アンダーで比嘉と並び、首位タイに立った。2打差の通算9アンダー、3位に辻梨恵。本大会2006年の優勝者でもある大山志保が、通算7アンダーで4位に付けている。プロデビュー戦となった勝みなみは、5位タイと順位を上げたが、新垣比菜はカットラインに1打及ばず予選落ちと、ホロ苦いデビューとなった。ホステスプロの原江里菜(NEC所属)も調子を戻すことが出来ず、無念の予選落ち。通算1アンダー、41位タイまでの50名が決勝ラウンドに進出した。
「昨日、今日の2日間で一番うれしかった」と16番のパー5でパーセーブしたことを話し始めた比嘉真美子。セカンドショットをミスし、ボールはピンまで残り60ヤードの池の手前ギリギリに。「3打目は、ボールが岩に乗っていないと思ったけど、打ったら下に岩、土、芝という感じで下と前に岩がありました。打った瞬間、岩に当たったカツンという音が鳴りました」。打球はグリーン手前のバンカーに突き刺さった。バンカーショットは出すだけとなり、パーパットも6~7m残った。「カップをしっかりオーバーしようと思って打ったら、ラインに乗って上手く入ってくれました」と絶対絶命のピンチをパーセーブでまとめ、2日目も首位タイと踏みとどまった。
一方、同じく首位タイのキムハヌルは、この日7バーディー、ノーボギー。昨日の1番ホールで、ダブルボギーを叩くスタートとなったが、今日は65をマークし、年間獲得賞金ランキングトップを走る実力を遺憾なく発揮した。「今日もパットが良かった。15番では、約13メートルの長いのが入りました。18番も7mが入った」とパットが好調。「最終日もパットが大事になってくると思う。昨日からパットのリズム感が結構いいです。(不安のある)ティーショットの自信を上げるために、しっかり練習したい」と今季3勝で賞金ランキングトップを走る実力者が、本大会初制覇を狙う。
辻 梨恵 選手のコメント
通算9アンダー 3位
「今日はミスが少なかったです。結構、運もありました。ボギーが先行したけど、真っ直ぐ気持ちを切替えられました。良い形で最終日を迎えられるのでとても楽しみです。最終日は、初日、2日と変わらず、落ち着いてプレー出来れば良いなと思います。結果ばかり見ないで目の前の1打1打に集中したいと思っています」。
大山 志保 選手のコメント
通算7アンダー 4位
「今日はショットが良くて、アプローチを1回もしてないです。プロアマからパターを新しい物に替えて、だいぶ慣れてきて、入れたい距離が入ってくれたのが良かったです。最後の18番も7mの難しいスライスラインを入れることが出来たので、自分でもビックリしています。明日は仲の良い比嘉さんと優勝争いですが、自分も追いかけて上位を目指したいと思います」。
勝 みなみ 選手のコメント
通算6アンダー 5位タイ
「まずはプロデビュー戦で予選通過出来て良かったです。今日はもう少し入っても良いバーディーパットがいくつかあったし、フェアウェイの良い所から曲げてグリーンに乗らないこともあったので満足はしてないですけど、ノーボギーだったので75点はあげたいですね。プロゴルファーになって、好きなことをしてお金を稼げるのは、すごく幸せなことですし、ここまでずっとゴルフをやらせてくれた両親や祖父母に恩返しをしたいです」。
ホステスプロ 原 江里菜 選手(NEC所属)のコメント
通算5オーバー 83位タイ
「今日はショットの調子は良かったんですけど、短いパットが入らなくて…10番、12番、14番と1mもないパットを外したのでもったいなかったです。ホステスプロとして最低限の役割をという思いは強かったですが、今週はそれ以上にゴルフの調子が上がらなくて、出来ることが少なかったです。一番頑張りたかった試合ですが調子は変えられないので残念です。来年こそはホステスプロとして大会を盛り上げられるように頑張ります」。
トーナメント1日目 8月11日(金)
『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』が開幕!
夏の軽井沢の風物詩・LPGAツアー『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』が、今年も8月11日(金)から13日(日)までの3日間、長野県北佐久郡の軽井沢72ゴルフ北コース(6,655Yards,Par72)で開幕した。
今年で26回目を迎えた本大会には、ディフェンディングチャンピオンの笠りつ子をはじめ、2015年、2016年と2年連続賞金女王に輝いているイボミ、今シーズンの賞金女王争いを演じるキムハヌルや鈴木愛、そして2008年の本大会で通算21アンダーという驚異的な優勝スコアを記録したホステスプロの原江里菜、さらには、本大会4勝を誇る福嶋晃子、アメリカツアーから帰国参戦した上原彩子、横峯さくら、宮里美香、畑岡奈紗、先月末のプロテストに一発合格を果たし、本大会がプロデビュー戦となる勝みなみや新垣比菜など、総勢108名のプレーヤーが集結。今年も爽やかな夏の軽井沢で、熱戦が繰り広げられた。
大会初日
天候:曇り 気温:22.5℃ 風速:3.9m/s。
初日は15時ごろから霧が発生し、インスタートの残り3組を残し、17時35分にサスペンデッドとなった。ホールアウトした選手の中では、大会のコースレコードにあと1ストロークと迫る64をマークした比嘉真美子が暫定で単独首位に立った。3 打差の5アンダー、2位に辻梨恵、さらに1打差の4アンダー、3位タイグループには、キムハヌルや小祝さくらなど6名が続いている。プロデビュー戦となった勝みなみは2アンダーの15位タイ、同じくプロデビュー戦の新垣比菜とホステスプロの原江里菜(NEC所属)は、2オーバーの71位タイで初日を終えた。
「コースレコードは全然意識してなかったですね」とコースレコードにあと1打と迫るビッグスコアを叩き出した比嘉真美子。「ショットで獲ったバーディーは10番ぐらいで、それ以外は3~6mぐらいのバーディーパットが良く入ってくれました。初日から出遅れることが多かったけど、ここ2試合トップ10が続いていて良い状態なのは自分でも分かっていた。良い結果が続いて自信になったのも大きかったし、今日は気楽に気負い過ぎずに出来たのが8アンダーに繋がったと思います」と終わってみれば、4連続バーディーを含む8バーディー、ノーボギー。自己ベストタイとなる64をマークし、単独首位に立った。
比嘉本人が言う通り、先々週の大東建託・いい部屋ネットレディスで7位タイ、先週の北海道meijiカップでは4位タイと調子だけでなく、成績も上がってきている。「今シーズンの良いラウンド、悪いラウンドをフィードバックしたら、良い時はシンプルに考えられていると思いました。欲を言えば、早く3勝目を挙げたいですけど、今の状況を受け入れて目の前のことに集中したい」。2013年から毎年本大会に出場し、予選落ち3回、最高順位22位タイと好成績は残せていないが、自信を深めた比嘉が大会初制覇に向け、2日目に臨む。
辻 梨恵 選手のコメント
5アンダー 2位
「全体的にミスが少なく出来ました。絶好調というわけではなかったのですが、悪いところにもいかなかっです。風や運も味方してくれて、右に出たショットが風で戻ってくるなどしました。明日はミスを少なくして、しっかりバーディーを獲れていけたらと思います」。
勝 みなみ 選手のコメント
2アンダー 15位タイ
「とりあえずアンダーで回りたいと思っていたので良かったです。ですがパッティングでもったいないところがいくつかあったので、満足はしていないです。明日は入ってくれると信じています。今日の調子であれば予選通過はできると思いますが、明日に向けてパッティングとアイアンショットを修正したいと思います」。
新垣 比菜 選手のコメント
2オーバー 71位タイ
「スタートホールでは、完璧なバーディーだったので、今日はいいスコア出せると思いましたが、途中ダブルボギーなどがあり苦戦しました。ショットもそんなに悪いわけではないのですが、池に入ったり、噛み合わないところもあったと思います。緊張は少しだけ最初の方にしていました」。
ホステスプロ 原 江里菜 選手(NEC所属)のコメント
2オーバー 71位タイ
「今日は調子良くなかった中、精一杯プレーできました。ホステスプロとして気持ちを切らさずにプレーできましたが、最初は緊張しましたが、その緊張感も大事だと思すし、後半はショットも良かったと思います。自分の出来る範囲でベストを尽くして、自分自身の調子は悪いのですが、出来ることが少ない中、それを受け入れて1打1打やっていきたいです」。