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2018年 大会結果

優勝 黄 アルム 選手

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 優勝 黄 アルム 選手

トーナメント最終日 8月12日(日)

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日の様子

大会最終日

天候:曇り、気温:24.2℃、風速:2.2m/s。
大会最終日、単独首位からスタートした黄アルムが、この日も69とスコアを伸ばし、通算17アンダーで3日間首位を守り切る完全優勝を達成。今季2勝目を飾った。2位には2打差で申ジエが続き、今年の『ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞』は、最終日のベストスコア64をマークし、3位に入る健闘を見せた松田鈴英が受賞した。ベストアマチュア賞には、麗澤高校3年生の長野未祈が輝いた。

9年ぶりの復活優勝からわずか2週にして、またしても完全優勝を果たした黄アルム。優勝スピーチ中、前回は見せなかった涙が頬を伝っていた。

「長い一日でした。なんでみんなこんなに上手いのか。松田鈴英ちゃんも来てたし、ジエも凄い勢いで迫ってきていたのでドキドキして回りました。何で泣いたのかは自分でも分からないです」。実感のなかった前回に対して、優勝を噛みしめたからこその涙だったのだろうか。

2位と6打差の絶対的リードでスタートした出だしの1番、ティーショットは右の林へ。第2打は出すだけで、続く3打目でもグリーンは捉えられず。ピンチとなったグリーン右奥ラフからの4打目、「ダブルボギーでもしょうがないと思ったけど、ツイてました」と、10ヤードのアプローチを57度ウェッジでねじ込むチップインパー。「あれが入ってくれたので、ホッとして次に向かうことが出来ました」と気を引き締め直し、流れを揺るがぬものに変えた。

後半に入ってからは「毎ホール緊張していました」とリズムには乗れないものの、2日目までに積み上げた貯金は、追いかけるものを振り切るには十分すぎるセーフティーリードだった。

初日のトーナメントコースレコードタイ63にはじまり、最終日1番ホールのチップインパーなど、要所、要所で強さを見せつける今回の勝ち方は、少なからず9年もの間、優勝から遠ざかっていたとは思えない、覚醒を予感させる完全優勝だった。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日の様子

申 ジエ 選手のコメント

通算15アンダー2位
「今日の朝、レストランの壁に大会ポスターが貼ってあって、“Never Give Up”と書いてあったのが目に入り、『私も諦めないぞ』という気持ちで今日のラウンドに臨みました。結果としては届きませんでしたが、優勝した黄アルムさんが1番から素晴らしいリカバリーや、良いバーディーパットを多く決めていたなかで、2打差に迫る良い勝負ができたのは良かったと思っています。次は再来週の試合に出場しますが、ここと似た洋芝なので、来週休んで万全な準備をして臨みたいと思います」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日の様子

松田 鈴英 選手のコメント

通算14アンダー3位(※ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞 受賞)
「今日はトップとはストローク差が大きかったので、とにかく伸ばせるだけ伸ばしたいと思いながらスタートしましたが、これだけ伸ばすことが出来て本当に満足しています。試合でのベストスコアですし、3日間14アンダーというのも初めてなので、このスコアで回れたことはかなり自信になりました。いつも初日に出遅れることが多いので、出だしの入り方、攻め方を考えて、今後に生かしていきたいと思います」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日の様子

永峰 咲希 選手のコメント

通算12アンダー4位
「今日は獲るべきところでしっかり獲れたという感じもしますし、ここ最近ショットの調子が良くなってきていたので、とても自信がつくラウンドになりました。このコースは自分のプロデビュー戦の地で、良いイメージもあります。プロとして初めて賞金をいただいた大会ですし、当時よりも今の方が良いゴルフが出来ているかなと成長を感じられた部分もあるので良かったです。優勝争いができる位置で戦えたことは楽しかったですし、そこでしか味わえない緊張感を味わえたので、これからも常にそういう緊張を味わいながらゴルフをし続けられるように頑張りたいです」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日の様子

長野 未祈 選手のコメント

通算7アンダー19位タイ(※ベストアマチュア賞 受賞)
「初日、2日目にもう少し伸ばしたかった気持ちもありますが、今日の後半は、ラインとタッチが合ってきて、長いバーディーパットが入ってくれましたし、最近課題だったドライバーがあまり曲がらなくなったので、そこは良かったところです。もう高校3年生で、プロで活躍してる方たちとそこまで歳も変わらないので、もっと頑張っていきたいと思います」。

トーナメント2日目 8月11日(土)

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 二日目の様子

大会2日目

天候:曇り、気温:23.3℃、風速:3.6m/s。
大会2日目は、単独首位からスタートした黄アルムがこの日も67をマークしてリードを広げ、通算14アンダーで首位を堅持した。6打差の2位には申ジエが続き、通算7アンダー、3位タイには若林舞衣子、木戸愛ら4名がつけている。さらに1打差の7位タイには、ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞対象者の勝みなみ、小祝さくら、原英莉花ら黄金世代を中心に5名が連ねている。ホステスプロの原江里菜(NEC所属)は初日出遅れからの巻き返しを図ったが、通算4オーバーで無念の予選落ち。通算2アンダー、50位タイまでの59名が決勝ラウンドに進出した。

決してつけ入る隙を与えない、と言わんばかりの大逃走劇を繰り広げたのは黄アルム。昨日、大会コースレコードタイ63をマークした勢いそのままに、今日も7バーディー、2ボギーの67をマークし、通算14アンダーまでスコアを伸ばした。

「少し狙いが右に、右に、とズレ始めたところもあって11,12番は連続ボギーにしてしまいましたが、その後すぐに修正することが出来たのは良かったと思います」と、ラウンド中の綻びも即座に修復。15,16番の連続バーディーで後続を突き放し、2位に6打差の大リードで最終日を迎える。

圧勝ムードも漂うなか「リードは大きいけど、18ホールありますし、何が起きるか分からないので、目標は目の前の一打に集中して、1つでも多くアンダーで回ることです」と、温厚な表情とは裏腹に、再度兜の緒を締め直した。

「2週前の優勝で気持ちに余裕が生まれたとかは全くない。今も緊張しているし、毎試合、目の前の試合に対する緊張感はいつも同じです」。好きな言葉は「平常心」。浮かれず、慌てず、淡々と、今季2度目の完全優勝に王手をかけた。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 二日目の様子

申 ジエ 選手のコメント

通算8アンダー2位
「昨日よりショットが良くなったのでバーディーチャンスが多かったけど、チャンスでパットのミスをしたのも多かったので、残念な一日でした。黄アルムさんがこんなにスコアを伸ばしてるのはビックリですけど、他の選手が出せたということは、自分も必ず出せると信じて、明日はミスを少なく、攻撃的なパッティングでやりたいと思います」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 二日目の様子

若林 舞衣子 選手のコメント

通算7アンダー3位タイ
「最近ショットは良いのにパットがなかなか決まらない時期が続いていたけど、今週はパッティングがすごく良いフィーリングで打てています。今まで打つ時に考え過ぎて、体が上手く動かなかったので、今週はあまり多くを考えず、穏やかな気持ちでと言い聞かせながら回っています。トップとは差がありますが、この試合で良い流れを作れるようシーズンベスト(トップ10以内)を目指して頑張ります」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 二日目の様子

木戸 愛 選手のコメント

通算7アンダー3位タイ
★LPGAツアー史上初:同一トーナメント・同一ホール(パー4に限る)・2R連続イーグルを達成
※1R 2R 6番ホールイーグル 使用クラブ:5番ユーティリティ
「2日連続で6番のイーグルは自分でもビックリしています。チャンスについて欲しいなと思ったけど、まさか入るとは。すごく嬉しいです。今日は我慢の一日の中で、アンダーで回れたので、明日に繋がる一日だったと思います。トップと差はあるけど、最後まで何が起きるか分からないので、ベストを尽くして頑張ります」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 二日目の様子

ホステスプロ 原 江里菜 選手のコメント

通算4オーバー90位タイ
「調子は悪くなかったんですけど…5メートル以内のパッティングが数えただけでも8回は外してしまいました。パッティングが入らなくて、そういうフラストレーションも溜まって17番のショットで池に…そこはすごく悔しいんですけど、状態自体は良かったのでこれだけパッティングが入らないと厳しいですね。ホステスプロとしてはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいですが、この気持ちを残りの試合でしっかり結果で返せたらいいなと思います。応援ありがとうございました」。

トーナメント1日目 8月10日(金)

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日の様子

『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』が開幕!

夏の軽井沢の風物詩・LPGAツアー『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(8月10~12日)が、今年も長野県北佐久郡の軽井沢72ゴルフ北コース(6,655Yards,Par72)で開幕した。

27回目を迎えた今年は、前週の全英女子オープンで4位に入る活躍を見せたディフェンディングチャンピオンの比嘉真美子をはじめ、同じく全英女子オープン帰りで、現在賞金ランキング2位の成田美寿々や、同3位のアンソンジュ、2015年大会覇者のテレサ・ルーなど、実力者が顔を揃えた。また、2008年の本大会で通算21アンダーという驚異的な優勝スコアを記録したホステスプロの原江里菜、さらには、本大会4勝を誇る福嶋晃子、アメリカツアーから帰国参戦した上原彩子、先月末のプロテスト合格組からは原英莉花や脇元華など、総勢108名のプレーヤーが集結。今年も爽やかな夏の軽井沢で、熱戦の火蓋が切って落とされた。

大会初日

天候:晴れ、気温:27.3℃、風速:2.1m/s
大会初日は、バーディー合戦の展開のなか、1イーグルを含む7バーディー、ノーボギーの63と圧巻のプレーを披露した黄アルムが、2008年に原江里菜がマークした大会コースレコードタイで単独首位発進を決めた。3打差の6アンダー、2位タイには大山志保、木戸愛、石川明日香、の3名が続いている。前週の全米女子オープンで4位に入ったディフェンディングチャンピオンの比嘉真美子は2オーバー、87位タイと出遅れ、ホステスプロの原江里菜(NEC所属)は、1オーバーの68位タイで初日を終えた。

9年ぶりに自己ベストを更新した黄アルム。「訳が分からなかったです」と興奮気味に渾身のラウンドを振り返った。それもそのはず、今日叩き出した63のビッグスコアは大会コースレコードタイとなる大記録で「今日はショットが良かった。アプローチしたのは1個だけでしたし、パットも良かった。全部が噛み合ってくれました」と、9つもの貯金を積み上げ、2位に3打差のロケットスタートを決めた。6月のヨネックスレディス以降予選落ち無しの安定したプレーを続け、2週前の大東建託・いい部屋ネットレディスでは9年ぶりにツアー2勝目を達成。この優勝により、賞金シードのプレッシャーから解放されながらも「後半はスコアのことは考えないようにしていたけど、これだけ良いスコアがかかってくると緊張しましたし、途中手が震えていました(笑)。良いスコアが出た次の日に崩れることが多いので、明日からも1つでも多くスコアを伸ばしたい」と浮かれることはない。2週前の初日と同じセリフを並べた黄が、2週前と同じ成績をなぞるべく2日目に臨む。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日の様子

木戸 愛 選手のコメント

6アンダー2位タイ
「ここの所、悪いゴルフはしてなかったので、今日も目の前の一打に集中してやっていこうと、何も変えることなくスタートしたら噛み合ってくれて、良いゴルフが出来たので良かったです。先週からミスしても笑うようにして、それが良い方向に向かってるなと感じたのでやり続けていきたいなと思います」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日の様子

石川 明日香 選手のコメント

6アンダー2位タイ
「前半は淡々とバーディーが取れて、最初から2連続バーディーを取れたのが良い流れに繋がったと思います。後半は、風が出てきたので距離感が良くなかったのと、ピンポジションも難しかったので、なかなかチャンスに付かなかったです。後半パッティングも打ちきれないのが多かったので、そこをしっかり修正して、明日に臨みたいと思います」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日の様子

大山 志保 選手のコメント

6アンダー2位タイ
「今日はティーショットでフェアウェイキープができたし、アイアンショットもすごく良かったです。パッティングはもうちょっと入れたかったけど、上出来だと思います。今週はキャディーのジョン・ベネットさんと初めてコンビを組んでいます。色々サポートしてくれてすごく心強いし、最後まで楽しく、集中してプレーできたので、感謝しています」。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日の様子

ホステスプロ 原 江里菜 選手のコメント

1オーバー68位タイ
「昨日まで出来た技術的なことが今日は出来なくて、パッティングが最近ずっと良くないので、それが上手く調整出来ないままスタートしてしまったのは、悔しいですね。それでも後半は徐々に良くなってきたので、明日次第かなと思います。ビッグスコアが出ないコースではないので、ただパッティングが決まらないとチャンスはないと思うし、これからしっかり調整して、明日は良いプレーをしたいと思います。応援よろしくお願いします」。