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建設クラウド導入事例大日本土木株式会社様

50年稼働のメインフレームをSaaS型ERP「建設クラウド」に刷新
非効率な業務を見直す機会とし、全社の業務標準化を実現
- 業種:
-
- 建設・不動産
- 業務:
-
- 経営企画
- 経理・財務
- 共通業務
- 製品:
-
- その他
- ソリューション・サービス:
-
- 共通業務/ERP
事例の概要
課題背景
- 基幹システムが運用開始から50年経過しており、部分最適の繰り返しで仕様が複雑化。少しの改修でも多大なコストや時間がかかっていた
- 支店・個人単位で業務フローが異なり、同じ仕事でも異動すると業務を覚えなおす非効率な運用が発生していた
- 原価管理、会計領域のシステムが個別に分散していることと、業務の非効率性が相まって、タイムリーに最新の実績を見ることができなかった
成果
SaaS型ERP導入による環境変化への適応力強化
基盤更新や法改正はサービス側で対応することで運用負荷を軽減。且つ、将来の環境変化に対する適応力・柔軟性を強化した
業務標準化による人員配置の柔軟性向上
総合建設業 4社との共同研究や現場目線で設計された標準業務フローを適用。50年にわたる長年の組織・人員の変化で生じた運用差異を解消し、業務標準化を実現した
収益管理精度の向上と決算処理時間を50%短縮
業務フローの見直しとデータのリアルタイム管理から、収益管理の精度を向上させ、決算処理時間を導入前の約50%短縮した
導入ソリューション
建設業の原価管理、総合工事管理、会計領域を、SaaS型ERPで一元管理できる建設クラウドを採用。システム運用の負荷軽減に加え、標準業務フローをベースとした「Fit to Standard」型の導入手法の提供により、業務プロセス改革とITコスト最適化、急速なビジネス環境の変化にも柔軟に対応できる基盤を整備
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事例の詳細
導入前の背景や課題

執行役員
経営企画部長 兼 管理本部情報システム部長
則近 肇氏
全社的な業務の標準化が重要なテーマに
1924年に岐阜県で創業し、100周年を迎えた総合建設業、大日本土木様。長年積み重ねてきた技術力と実績を基盤に、ダム、トンネル、橋梁などの社会インフラ整備や、商業施設、マンション、官公庁施設などの都市開発に貢献してきました。
同社の事業を担ってきた基幹システムは、稼働して50年が経過していました。基盤となるメインフレームは老朽化・複雑化し、部分最適を図ってきたプログラム自体もブラックボックス化していたことから、「今後の環境変化には対応できない」と判断しました。
「そこで、データを一元管理しながら、基盤更改や最新の法改正にも迅速に対応できるクラウド型ERPシステムへの移行を検討する社内プロジェクトを立ち上げました」と語るのは、大日本土木 執行役員の則近 肇氏です。
システム刷新に際しては、非効率な業務フローを見直し、全社的な業務の標準化を図ることも重要なテーマに挙げられました。同社は全国に多くの支店を持っていますが、支店ごとに少しずつ仕事のやり方が違う文化があったからです。

理事
管理本部 情報システム部 担当部長
西尾 泰彦氏
「同じ仕事をしていても転勤すれば業務フローを一から覚えなおさなければならず、原価管理システムやグループウェアから出力されたテキストデータを、データ転送およびバッチ更新を手動処理する手間がありました。また、クライアントアプリにより、伝票形式で出力した紙帳票を介して再び基幹システムに入力しなければならない二重入力のムダも以前から指摘されていました」と振り返るのは、同社で情報システム部を管轄する西尾 泰彦氏です。
こうした非効率な運用は、月次データをすべて基幹システムに集約してからでないと最新の実績が把握できないという問題も引き起こします。そこで、全社のデータをリアルタイムに一元管理しながら、業務フローも標準化できる仕組みを探すことになりました。
選択のポイント

管理本部 総務部
総務・法務グループ
佐藤 佑司氏
業務をシステムの標準に合わせていく導入方法論を評価
クラウド型ERPシステムへの移行では、過去にカスタマイズしすぎて法改正時に時間や費用がかかった経験から、最初からノンカスタマイズで導入する方針を立てました。
「50年も使ってきたシステムですから、その過程で当然、人や組織も変化しています。インプットからアウトプットまでが一貫し、プロセスの最適化が図れるERPの仕組みに業務を合わせていくことが、標準化への近道だと考えたのです」(則近氏)。
大日本土木様は、業務プロセス改革の実現性や基幹システムとしての安定性に加え、支店別の業績管理が行えること、情報システム部門の運用負荷を削減できること、データの二重管理の解消、法改正へのスピーディーな対応などを移行要件に挙げ、RFP(提案依頼書)に呼応し着手しました。
その結果、選定されたのがNECの「建設クラウド」です。建設クラウドは総合建設業4社との共同研究や現場目線での設計を活かした、実績豊富なクラウド型ERPサービスです。
「当社が求める機能要件に対し、各社のシステム機能が足りているかを点数化し、それにデモンストレーションの評価も加えた結果、建設クラウドが最適だと判断しました」と西尾氏は語ります。
則近氏も「NECの建設クラウドは、当社が評価を進めていた当時も20社ほどの導入実績がありました。業務をシステムの標準に合わせていく導入方法論や専門性の高いSEが多数いる安心感も大きな評価ポイントになりました」と付け加えます。
さらにSaaS型ERPでありながら、各社の業務に応じた柔軟なパラメータ設定ができる点も、プロジェクトメンバーから評価されました。
「例えば、当社は進行基準計算において他社とはかなり異なる会計手法を使っており、預り消費税の扱い方も独特でした。そのため、システムの標準仕様に合わせるのは非常に難しいと考えていたのですが、NECはデータ移行に際して画期的な方法を提案してくれたのです。我々の特殊な会計手法を深く理解し、諦めずに対応しつつスケジュール通りに間に合わせてくれたことに感激しています」と語るのは、同社で内部統制を担当する佐藤 佑司氏です。
建設クラウドではお客様が活用したいデータを自由に出力することが可能です。そのため「帳票の移行や外部とのデータ連携に関しても効率的に進めることができました」と西尾氏は話します。
NECは導入前の上流コンサルティングにおいて、大日本土木様の課題や運用の違いを詳細にヒアリングしながら、現場ユーザと業務観点での要件を一緒に検討し、課題を明確化することで、建設クラウドのノンカスタマイズ導入へとつなげていきました。
導入後の成果
リアルタイムな会計処理、実績管理が実現
2024年11月に本稼働を果たした建設クラウドは、大日本土木様の新たな基幹システムとして、リアルタイムな月次処理と決算処理の自動化に加え、外部データのCSV手動取込(受注情報、経費精算)、外部データ出力のRPA自動連携も含めて安定稼働しています。
「今までできなかった支店別のリアルタイムな会計処理、実績管理が実現しました。各情報をクラウド上で即時共有できるため収支予測の精度も向上し、経営環境の可視化がスピーディーに行えるようになりました。処理待ちがなくなったため帳票作成時間も大幅に短縮しています」(西尾氏)。
JV工事における原価管理も容易になったほか、決算処理にかかる工数も50%削減。データの二重入力問題も解消されたことでペーパーレス化が進み、業務効率は確実にアップしています。
「今回、我々が最も評価しているのは新たな基幹システムをノンカスタマイズで導入できたこと。システムに運用を合わせるための社内的な努力や工夫ももちろんありましたが、最初から最後まで伴走してくれたNECの力なしではとても不可能だったと思います」と振り返るとともに、ノンカスタマイズでの標準導入により結果として内部統制の強化につながったと佐藤氏は満足感を示します。
また、建設クラウドはユーザ同士が事例や経験を共有し、意見交換を行うユーザ会を定期的に開催しています。則近氏は、「これから運用や法改正に関する悩み事が起こっても、同じ業界の方々と相談できるのは非常に心強い」と期待を寄せます。
さらなるDXの推進に向けて、今後も同社はNECと共に、さらなる業務の効率化と経営力の強化に取り組んでいく考えです。

NEC担当スタッフの声

第一製造ソリューション統括部
マネージャー
井上 幸太
建設クラウドの強みを最大限に活かせたプロジェクト
建設クラウドは、建設業会計に特化したERPとして高い業務適合率を実現しており、完成された機能の集合体だと自負しています。その意味で、大日本土木様が当初からノンカスタマイズでの導入を決断され、業務を標準に合わせて運用改善することを最後までやりきっていただけたことに担当者として非常に感謝しています。
ITコストの最適化や業務の標準化を図るため、NECとしてもノンカスタマイズの導入を強く推奨しています。導入時には、実機環境を用いたFITTING検討、パラメータの調整や他社実績を参考にした課題解消のご支援を行いますがノンカスタマイズ導入はお客様自身の情熱や努力なしには成功しません。今回のプロジェクトでは、則近様、西尾様、佐藤様はじめ、多くの社員の方々と何度も議論を交わし合い、最後までやりきるという使命感のもと、ゴールに向かって一緒に汗をかいていただきました。
NECとしても、今回のシステム導入はDXに向けた最初の一歩だと考えており、ご要望の高いワークフロー連携などを継続的に支援し、大日本土木様の経営強化に継続的に貢献していきたいと考えています。
お客様プロフィール
大日本土木株式会社
| 所在地 | 岐阜県岐阜市宇佐南1丁目3番11号 |
|---|---|
| 創業年 | 1924年3月1日 |
| 事業内容 | 上下水道やダム・トンネル・橋梁・造成等の土木工事、ビルやマンション・病院・工場・学校・庁舎・商業施設等の建築工事を施工。 |
| 資本金 | 20億円 |
| 売上高 | 806億円(2025年3月31日実績) |
| 従業員数 | 934名(2025年4月1日現在) |
| URL | https://www.dnc.co.jp/ |


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(2026年2月20日)
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