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ハイブリッドITとは?

ハイブリッドIT

ITシステムのモダナイゼーションにおいて最適解となる「ハイブリッドIT」

企業の情報資産を有効活用しながら、新たな事業やサービスを創出するITシステムの環境を実現するためには、従来のITシステムに最新のデジタル技術を取り入れた「ハイブリッドIT」が最適です。

企業のITシステムに最も適したアーキテクチャ

昨今、多くの企業では日々変化するビジネスシーンに対応するため、安心・安全や効率性はもちろん、俊敏性やオペレーションのシンプル性など、最新デジタル技術に対応したプラットフォームを活用したITシステム化が進んでいます。これらの新しいITシステム開発にはアジャイル等の手法やマイクロサービス、IoTやAI、コンテナプラットフォームといった最新テクノロジーが使われており、「SoE」(Systems of Engagement:顧客との関係を強化するシステム群)や「SoI」(Systems of Insight:新たな洞察により高付加価値を生み出すシステム群)等と呼ばれることが多く見られます。一方、基幹業務などに代表される「SoR」(Systems of Record:記録や統制のためのシステム群)と呼ばれる従来型ITシステムにおいても、既存の業務をさらに効率化していくことや、従来から蓄積してきた情報資産を有効活用して新たな事業やサービスを創出していくことが求められてきています。
今後はデータの記録と蓄積のためのSoR、お客さまやビジネスパートナー等、外部とつながるシステムのSoE、そして新事業創出につながる気付きを得るためのSoI、これらが連携・融合する調和のとれたハイブリッドなITシステム環境に変革させることが必要不可欠になってきます。

従来から蓄積してきた情報資産の有効活用と「SoR、SoE、SoI」が連携・融合したハイブリッドなITシステム環境への変革イメージ

ハイブリッドIT環境へのモダナイゼーション

ハイブリッドIT環境へ安全・安心にシステム移行させる手法としては「マイグレーション」や「モダナイゼーション」があげられます。マイグレーションとは「従来のIT環境(例:アプリケーション)を、基本構造を変えずに異なるシステム環境へ移行すること」であり、モダナイゼーションは「移行の際、既存アプリケーションの構造を変革し、新しいインフラ環境に最適な構造に作り変えていく」という手法です。新しいマイクロサービスやコンテナなど、システムのあり方やアーキテクチャ活用を見極め、最適なハイブリッドIT環境へのモダナイゼーションが企業や組織におけるデジタル技術を活用した成長戦略の原動力に繋がります。

ハイブリッドITへの変革キーワード:
アプリケーション環境の「マイクロサービス」化

マイクロサービスとは、個々に開発した小さな(マイクロ)サービス単位が相互連携し処理・動作するアーキテクチャです。
アプリケーションの機能追加や修正を行う場合、システム全体への影響を想定しなければならないモノリス型に対して、マイクロサービス化されていれば、サービスごとに機能の追加修正が行えるため、システムの変更をスピーディに行うことができます。開発を機能ごとに行っている場合や、頻繁な更新を実施している場合に最適な環境です。

従来のモノリス型が単一のロジックで大きな処理を実行するのに対し、マイクロサービス型では、機能ごとにモジュールを分けて処理をするため、機能追加や修正が容易で、スピードや柔軟性が必要なシステムに向いています。

ハイブリッドITへの変革キーワード:
「コンテナ」仮想化環境

コンテナ仮想環境とは、ホストOS上を論理的に分け、アプリケーションの動作に必要なライブラリを一つにまとめることで、個々のサーバのように利用することができるアーキテクチャです。複数コンテナでリソースを共有するため、従来の「ハイパーバイザ型」の仮想マシン上でシステムを稼働させていくのに比べ軽量で可搬性が高いことが特長です。

例えばコンテナ型は、OSを他のコンテナと共有するため、ハイパーバイザ型の仮想環境に比べ、ディスクやメモリの消費が少なく、システムの動作高速化や、より多くのシステム集約が可能です。
さらに、コンテナ型仮想環境では、コンテナの追加や削除、コンテナ間の共有も容易で、不要になった開発環境を削除して他のシステムのリソースに割り当てたり、急な負荷発生時に迅速にスケールアウトすることも可能で、コストに加え運用の最適化も見込めます。

コンテナ型は、OSを他のコンテナと共有するため、ハイパーバイザ型の仮想環境に比べ、ディスクやメモリの消費が少なく、システムの起動や停止が高速にでき、多くのシステムを集約することが可能です。

モダナイゼーションに向けた現場の課題

「モダナイゼーション」によるIT環境の変革には大きな期待がかかるものの、情報システム部門にとって、長年使い続けてきたITシステムを新しい仕組みに変えていくことは容易ではありません。

課題1:稼働中のアプリケーションの分析と移行

アプリケーション部分は、企業独自のワークフローやビジネスルールを持つことが多いため、構築や運用が属人化しているケースも少なくなく、最も移行が難しい部分です。さらにはIT人材の減少により、システム運用を引き継ぐ担当者が不足する傾向にあります。少人数の担当者で、既存のソースコードを読み解き、現場のビジネス部門のニーズを加味したうえで企業の業務システム最適化に向けた検討をしていくことは大きな業務負担となります。

課題2:最適なITインフラストラクチャ環境の選択

刷新した業務システムを稼働させる新しいITインフラストラクチャ環境についても、多種多様な選択肢の中から自社に合うシステムを選択することが重要です。既存のシステムの維持管理に加え、今後のビジネス拡大を見据えて迅速にプロビジョニングが可能な仕組みの構築が必要となります。

課題3:システムの安定稼働に向けた運用方法の検討

運用方法についても、企画段階から十分に考慮した設計をすることが重要です。複数システムを適材適所で利用することはメリットも多いですが、その分、運用監視の対象が増えることになります。限られた運用者で効率的に管理し、各システムを安定稼働させるための運用の仕組みづくりが重要です。運用設計が不十分なままシステムを稼働させると運用現場の負荷が増大するだけでなく、結果的に現場のビジネス部門でのトラブルや混乱を招くことにつながります。

NECは、こうした課題に対し、ITシステムのモダナイゼーションを成功に導くパートナーとして、ハイブリッドIT環境の容易な設計・構築・運用を実現できるよう強力に支援します。