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宇宙ビッグデータ時代における宇宙産業の取り組み

スペシャルコンテンツ 経済産業省 宇宙産業室長 靏田 将範氏

新興国を中心とした宇宙インフラや小型衛星の需要、関心が高まるなか、日本の宇宙政策や宇宙産業政策はこの数年で大きな転換期を迎えています。宇宙ビッグデータ時代の到来を受けた宇宙産業の取り組みについて経済産業省 宇宙産業室長の靏田将範氏に伺いました。

経済産業省 宇宙産業室長
靏田 将範 氏

経済産業省では、宇宙産業(宇宙機器産業および利用産業)の競争力強化に向けて、人工衛星の高性能、短納期、そして低価格、小型化の実現という、ASNAROプロジェクトを企業の皆様と共に推進して参りました。
先の光学衛星であるASNARO-1につきましては、すでに軌道上で実証中です。
そして今回のレーダー衛星のASNARO-2の打ち上げにより、光学衛星とレーダー衛星、双方での運用がもうすぐ始まることになります。

この1、2年の宇宙政策および宇宙産業政策の動きについて申し上げると、非常に大きな転換期にあると考えています。それは、2017年5月に取りまとめられた「宇宙産業ビジョン 2030」、そして2017年6月に閣議決定された成長戦略である「未来投資戦略 2017」などの政府文書にも示されており、宇宙産業というのは第四次産業革命の中にあるのです。宇宙の技術の発展などにより、軌道から、そして宇宙からもたらされるデータはビッグデータ化してきています。これら宇宙からのデータと地上のデータを組み合わせてさらにビッグデータ化した後、AIなどによる解析を経て、例えば企業や自治体、国の課題の解決につなげていくためのさまざまなソリューションになっていくという時代を迎えています。宇宙ビッグデータ時代、そういった時代が来ていると思います。そしてこの宇宙ビッグデータ時代の到来の中において、ASNARO-1、ASNARO-2には重要な役割を担っていただきたいと思いますし、企業の皆様にもそういった取り組みを期待しています。

また、海外展開という点も非常に重要であり、新興国を中心に宇宙インフラや、ASNARO-1、ASNARO-2のような小型衛星の需要、関心が非常に高まっています。経済産業省としても、企業の皆様と連携しながら、例えば人材育成やファイナンスといった、さまざまなものとのパッケージ化を図るといった形で、海外展開についても進めていきたいと思います。

いずれにしても関係府庁とも連携のうえ、日本政府全体として、こうした取り組みを競争力強化に向けて進めていきたいと思います。ASNARO-2そしてASNARO-1も含め、今後の利用シーンを見据え、さまざまな新しいビジネスモデルにつながるような取り組みを是非企業の皆様にも進めていただきたいと思います。

※本記事は2017年8月9日に収録したものです。

(公開:2018年3月14日)

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