NEC、小田急シティバスと生体情報を活用したバスの安全運行支援の実証実験を実施
~ウェアラブル端末で生体情報を測定して"疲労度"を判定~
2017年7月3日
日本電気株式会社
NECは、小田急シティバス株式会社(本社:東京都世田谷区、取締役社長:翠川 文博、以下 小田急シティバス)と連携し、乗合バスの安全運行支援に向けて、ウェアラブル端末による生体情報の収集・活用の実証実験を実施しました。
本実証では、乗務員が装着したリストバンド型のウェアラブル端末を用いて、乗務中の生体情報を測定しました。測定したデータは、スマートフォンを介してクラウド上へ収集・蓄積し、乗務員ごとに疲労度の判定に使用することで、本人でも気づかない乗務中の体調変化や疲労の見える化を可能としました。
NECは今後、判定の精度を高めるとともに、勤務予定・実績、その他の業務システムとの連携により、乗合バスや鉄道乗務員が運行中に高いパフォーマンスを発揮して運行品質や安全を高め、交通事業者の働き方改革に貢献すべく検討を進めていきます。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、今後もIoTなどの先進ICTを活用したソリューションを提供することで、交通・物流業における業務改善と安全・安心なサービス提供に貢献していきます。
背景
昨今、バスの乗務員の健康状態に起因する事故が増加しています。このため、バスのみならず、鉄道を含む公共交通機関の「運輸安全マネジメント」の強化、乗務員の健康管理が急務となっています。特に、事業所から離れた乗務員の健康と安全の確保、働き方の改善や職場環境の整備が進められています。
NECは、IoT技術を用いて小田急シティバスとの共創による実証実験の成果をもとに、バス、鉄道の安全運行環境づくりに貢献します。
生体情報を活用した安全運行支援の概要
運行業務に支障を与えないリストバンド型の生体情報ウェアラブル端末を活用して、勤務中の乗務員の生体情報(脈拍、表面温度、湿度、体の揺れなど)を測定します。測定したデータはスマートフォンを介してNECのIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」(注)上へ収集・蓄積され、データを基に乗務員ごとの疲労度を判定することで、健康状態をリアルタイムに見える化します。
これにより、事業所から離れて業務を遂行するバス・鉄道乗務員の体調変化を見守り、働き方の改善や職場環境の整備に貢献することを目指します。
ウェアラブル端末装着イメージ
健康状態を見える化したイメージ
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注)NEC the WISE IoT Platform:
NECのIoTシステムを実現する機能群。最先端AI技術「NEC the WISE」を活用するための高効率なデータ収集基盤と、実証から本番まで、素早いシステム構築・移行が可能なビルディングブロック構造を持ち、セキュアで堅牢性の高いシステム構築が可能。
参考URL:http://jpn.nec.com/iot/iotplatform/
NECのIoTについて
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バリュークリエイション部
E-Mail:nec_smart_analytics@railway.jp.nec.com
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