NEC、パラオ共和国およびミクロネシア連邦向け光海底ケーブルの建設を開始
2017年5月9日
日本電気株式会社
NECは、東南アジアのパラオ共和国およびミクロネシア連邦向けに大容量光海底ケーブルを計3ルート建設します。今回新たに海底ケーブルを接続する島々は現在、衛星通信を活用しており、これらのルートの建設により通信環境が著しく向上することが期待されます。
第1のルートは、パラオ共和国と、東南アジアと米国本土を結ぶ大容量光海底ケーブル「SEA-US(Southeast Asia-United States、シーユーエス)」を接続するものです。本ケーブルの建設は、Belau Submarine Cable Corporation社と契約締結したもので、アジア開発銀行の資金が活用されています。
第2のルートは、ミクロネシア連邦のヤップ島とSEA-USを接続するものです。本ケーブルの建設は、ミクロネシア連邦通信庁と契約締結したもので、世界銀行の無償資金援助が活用されています。
第3のルートは、ミクロネシア連邦のチューク島と、グアムとミクロネシア連邦の首都ポンペイを結ぶ大容量光海底ケーブルを接続するものです。本ケーブルの建設は、ミクロネシア連邦通信庁と契約締結したもので、世界銀行の無償資金援助が活用されています。
建設する光海底ケーブル(オレンジ線と黄色線)
今回建設する海底ケーブルは、いずれも毎秒100ギガビット(100Gbps)の最新の光波長多重伝送方式を採用します。これらの新たな光海底ケーブルが稼働することで、現在、島に暮らす住民や、旅行客をはじめとした島の訪問者の通信環境が著しく改善することが期待されます。
NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛ける海底ケーブルのトップベンダーです。建設中のSEA-USをはじめとして、地球6周分のべ25万kmを超える敷設実績があり、特に日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有しています。また、陸上に設置する光伝送端局装置・光海底中継器・光海底ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、光海底ケーブルシステムの据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供しています。なお、日本で唯一、深海8,000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能なNECの子会社である株式会社OCC(注)が、本ケーブルのNEC担当部分の製造を担当しています。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注)本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:都丸悦孝
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