「NECプロボノイニシアティブ」の2016年度支援団体に地方創生に取り組む団体を決定
2016年10月14日
日本電気株式会社
NECは、グループ社員がもつプロフェッショナルスキルを社会起業家の抱える課題解決に役立てるプロボノプログラム「NECプロボノイニシアティブ」の2016年度支援団体として3団体を決定しました。
NECは、「NEC社会起業家育成プロジェクト」(注1)の一環で、2010年にNPO法人サービスグラント(注2)と協働で、国内企業では初めてのプロボノプログラムを開始して以来、17団体を支援してきました。
本年度は、初めて支援団体を一般公募し、「地方創生」などに取り組む3団体を選定しました。約5か月間、社内公募した社員20名がプロフェッショナルスキルを活かし、3チームに分かれ、社会起業家を支援します。
NECは、本プログラムを通して、NECグループ社員が仕事を通じて培ったスキルが、社会起業家の育成に広く社会に役立つことを目指します。
NECプロボノイニシアティブの2016年度支援団体は次の3団体です。(順不同、敬称略)
代表者名: | 佐藤亜紀(さとう あき) |
事業内容: | 山形県長井市では2015年9月に『長井市まち・ひと・しごと創生総合戦略』を策定し、「教育・子育て」を戦略の柱としています。その一環として、NPO法人aLkuがBabyBox(注3)の企画、制作を受託し、地元企業とも連動しながら地域の特色が入った企画を行っています。 |
支援内容: | マーケティング基礎調査 |
参加社員: | 9名 |
「TSUMUGI inc.(株式会社 紬)」
代表者名: | 桑原憂貴(くわばら ゆうき) |
事業内容: | 東日本大震災で大きな津波被害を受けた岩手県陸前高田市をはじめとする東北沿岸地域において、地元住民とともに集会所をセルフビルドした体験から、「ともにつくる人をふやし、日本の森をつなげる」をコンセプトに掲げて活動を開始しました。個人向けDIY教室の運営事業と、個人宅やオフィスなど2015年4月に首都圏に進出し、工具レンタルやインストラクターを派遣するとともに、つくることを楽しむ人が増えることが東北をはじめとする木材産地に対する市場形成にもつながるとの想いから、「一緒につくろうがあふれる世界」をめざしDIYサポート事業に取り組んでいます。 |
支援内容: | BtoBマーケティング(営業資料作成) |
参加社員: | 5名 |
「株式会社 坂ノ途中」
代表者名: | 小野邦彦(おの くにひこ) 2009年度NEC社会起業塾(注4)卒塾生 |
事業内容: | 環境負荷の小さい農業を広げることを通じ、農業、さらには社会全体を 持続可能なものにすることを目的として、2009年に設立しました。農薬や化学肥料に頼らない農業に挑戦する新規就農者や若手農家と提携し、品質の高い農産物を販売する仕組みを作ることで、新規就農者を増やすことを目指しています。また、2012年から東アフリカのウガンダにて有機農業普及事業を、2013年から京都にて自社農場の運営を開始しました。 |
支援内容: | ビジネスプランニング(業務ツール作成) |
参加社員: | 6名 |
本年度のプログラム開始にあたって、本プログラムを協働で運営する NPO法人サービスグラント 代表理事 嵯峨生馬氏より、以下コメントが寄せられています。
これまでにプロボノを経験した社員の皆様の中から「メンター」(注5)が生まれ、新規参加者をサポートする仕組みが広がりを見せています。社内におけるプロボノに対する関心・理解も着実に高まっているように感じており、今後も、プロボノを通じて“社会感度”を高める社員が増え、近未来の社会のニーズを先取りするような、事業における革新につなげていただくことを期待しています。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) NEC社会起業家育成プロジェクト
http://jpn.nec.com/community/ja/resources/npoproject.html
社会を変える大きなインパクトを創出する可能性を持つ社会起業家を「NEC社会起業塾」「NEC社会起業塾Next Stageプログラム」「NECプロボノイニシアティブ」を通して支援するプロジェクト。 - (注2) NPO法人サービスグラント
http://www.servicegrant.or.jp/
主にビジネスパーソン等を対象に、自身のスキルをつかってNPOを応援したいと考えるボランティアのメンバーを募集し、こうしたボランティアのメンバーを5~6人のチームとして編成し、NPOとのマッチングを行い、NPOに対して、WEBサイトやパンフレット等の成果物を提供するまでのコーディネイトをしている。
2005年以来、現在進行中も含めて143件のプロボノプロジェクトを実施。
現在、民間企業等に勤めるビジネスパーソン約1,882人が登録している。 - (注3) BabyBox
http://www.babyproject.co/babybox - (注4) NEC社会起業塾
http://jpn.nec.com/community/ja/resources/npo.html
2002年よりNPO法人ETIC.主催、NECがオフィシャルパートナーとして協働で開催し、社会的課題に取り組む若手社会起業家を支援するプログラム。2015年度までに56団体が卒業し、卒業生には、NPO法人フローレンス(ハーバード・ビジネス・スクール・クラブ・オブ・ジャパンより「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」を最年少で受賞、ニューズウィーク「世界を変える100人の社会起業家」に選出)やNPO法人かものはしプロジェクト(国際青年会議所世界大会にてTOYP賞『世界で最も傑出した若者賞』を受賞、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー(リーダー部門)を最年少で受賞)等がいる。また2013年度には10年以上にわたる実績が評価され、「企業フィランソロピー大賞・社会変革への礎賞」(主催 公益社団法人日本フィランソロピー協会)を受賞。 - (注5) メンター
指導役のこと。本プログラムでは、過去にプロボノを経験した社員がメンターとなり、新たにプログラムに参加する社員の支援を行っている。社員のプログラムへの参画促進や社員相互のスキル向上を目的に、2015年度より設置している。
「NECプロボノイニシアティブ」について
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC コーポレートコミュニケーション部 CSR・社会貢献室
TEL:03-3798-9555
E-Mail: sco@csr.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
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