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抱 厚志のものづくりコラム「IoT時代のものづくり4.0J」

抱社長

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抱 厚志プロフィール
昭和35年7月、大阪府生まれ。自称生産管理おたく。
海外25カ国、累計5,000以上の工場を視察し、1,000社以上の生産管理システム導入に関与した実績を持つ。
平成6年9月に株式会社エクスを設立し、代表取締役に就任。翌年2月に生産管理システム「電脳工場 for Windows」をリリース。最新版の「Factory-ONE 電脳工場」シリーズも含め、現在までに1400本を超える導入実績がある。
「生産管理システムは経営戦略を具現化するツールである」とのコンセプトをもって、「ソフトを提供するのではなく、ソフトの使い方を提供する」という『真のソリューションベンダー』となるべく、日々、精力的に活動中。

生産管理パッケージ「電脳工場」シリーズを提供する株式会社エクス代表取締役にして自称「生産管理おたく」の抱厚志氏によるコラム。 全国で開催されるセミナーでは、生産現場を知り尽くした抱氏による適切な説明と、関西人として笑いを取る事を忘れないスタイルが大好評。そんな抱氏に「IoT」「Industry4.0」といったこれからの製造業に必ず関わってくるであろうキーワードを元に、分かり易く面白く語って頂きます。

では最後にはこれまでの生産管理システムの系譜を反芻しながら、今後必要とされる生産管理システムの形を考えてみたい。

1990年代に入り、ネットワーク環境(オンライン)が整備され、流通業を中心に、受発注をオンラインで行うEDI(Electronic Data Interchange)が登場し、受発注や見積もり、決済、出入荷などに関わるデータを電子化した。従来の紙の伝票と比べ、情報伝達のスピードが大幅に向上し、事務処理時間人員の削減、正確性の向上などに貢献した。

2016年に入ってからも経済の先行きについては不透明である。
中国経済の後退はさらに明確となり、最新の米国GDPも大幅減速で景気の陰りが見え始め、第2のリーマンショック到来を予測する向きも多いようであるが、こんな時こそリスクに対応しうる盤石な経営基盤を構築しておく必要を感じる経営者が多いであろう。

2016年の日本の景況については、各方面からの予測が出ているが、概ね実質GDPで+1.0~1.5%の伸びを予測が多く、景況は横ばいを維持しつつ、底割れのリスクは後退したと思われる。

IoTによりものづくりの形が変わる事が必然の理であるならば、ものづくりに携わる人や組織の役割も変化し、そこには「IoTを前提としたワーキングスタイル」や「コンピュータとの新しい協働」が必要になることは想像に難くない。

前回までは、Industry4.0やIndustrial Internetが世界規模において、次のトレンドであり、その背景と方向性についてご説明した。今後、Industry4.0やIndustrial Internetなどが、真のトレンドなれば、これは第4次産業革命の到来であり、これまでの産業革命の経緯やTPSとの比較などについても書かせて頂いた。

TPS(トヨタ生産方式)もIndustry4.0も、徹底した合理化による生産効率化と言うテーマへのアプローチは同じであるが、両者は以下の点において相違点がある。

第1には「大量生産からマスカスタマイゼーションへ」の変化があげられるであろう。

2015年8月、アベノミクス3年目。
はたして3本の矢は、日本の景気回復を実現する有効な経済政策となったのだろうか?

先々月の景況調査では、96%の企業が景気は上昇傾向にあると回答したが、大企業の回答が大半なので、中小企業の実感としては、まだまだ景気回復の手応えに欠けると言うのが実情なのではないかと思う。

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