NEC、情報漏えい対策ソフトウェア「InfoCage FileShell」を強化
~クラウドストレージのファイル自動保護に対応、統合型システム2モデルも製品化~
2017年10月10日
日本電気株式会社
NECは、累計60万クライアント以上の導入実績を持つ情報漏えい対策ソフトウェア「InfoCage FileShell(以下、FileShell)」の最新版と、同ソフトウェアの統合型システム「Application Platform for File Protection」を本日より販売開始します。
「FileShell」は、権限のある利用者のみファイル操作を可能とする自動ファイル保護システムで、パソコンのローカルディスクやファイルサーバなどに格納されたファイルを自動的に保護(暗号化+利用者認証)します。これにより、万が一「FileShell」で保護されたファイルが外部に流出しても、情報漏えいが防止できます。保護されたファイルは、既存のアプリケーションでそのまま利用できるため、利便性を損ないません。
最新版の「FileShell V3.2」では、働き方改革の推進で利用拡大が見込まれるマイクロソフトのクラウドストレージサービス「OneDrive for Business(以下、OneDrive)」へ格納されたファイルの自動保護にも対応し、また、保護されたファイルの社外での利用状況を見える化できる機能も追加しました。さらに、統合型システム「NEC Solution Platforms」のラインアップとして、「FileShell」および導入に必要なソフトウェア、ハードウェア、SI構築をパッケージ化して提供することで、従来よりも短納期・低コストで自動ファイル保護システムを導入することができます。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、さまざまなセキュリティニーズに柔軟に対応する製品やサービスを提供することで、安全・安心・効率・公平で豊かな社会の実現に貢献していきます。
OneDrive格納ファイル 自動保護イメージ
背景
昨今、標的型攻撃やばらまき型攻撃、不正アクセスなどのサイバー攻撃による情報漏えい被害が続いており、大手・中堅企業や自治体、教育機関、金融業はじめとした企業・組織で情報漏えい対策が求められています。また、働き方改革に伴うクラウドストレージサービスの活用や、インターネット分離環境などの最新の業務環境において、情報漏えい対策を強化し、万が一ファイルが外部に漏れたときに備え、ファイルを保護(暗号化)したいというニーズが高まっています。
製品名、価格、販売目標
製品名 | 価格(税別) | 備考 |
---|---|---|
InfoCage FileShell V3.2 クライアント | 13,000円~ | 1ライセンス |
Application Platform for File Protection ライトモデル |
9,200,000円~ | 利用者 100~1,000人 |
Application Platform for File Protection スタンダードモデル |
22,000,000円~ | 利用者 1,000~5,000人 |
- 販売目標:2019年度までに22億円
強化内容
- クラウドストレージサービス「OneDrive」への格納ファイルを自動保護
業務ファイルの外部流出リスクに備え、企業内のイントラネット環境にあるパソコンのローカルディスクやファイルサーバに格納されたファイルを自動的に保護する情報漏えい対策ソフトウェア「FileShell」において、マイクロソフトのクラウドストレージサービス「OneDrive」へ対応しました。様々な場所から利用できるクラウドストレージサービスは、Windows10への移行とあわせて、働き方改革によりますます利用が見込まれますが、誤って機密情報を含むファイルをアップロードしたり、アクセス権の設定不備によって意図しない範囲に誤ってファイルが共有されたりしてしまうなど、情報漏えいリスクがあります。そのため、「OneDrive」へ格納するファイルもイントラネット環境と同様に「FileShell」で自動的に保護することで、「OneDrive」を安全に活用することができます。 - 保護したファイルの利用状況を見える化
マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のデータのモビリティにおいて、セキュリティを担保する機能である 「Azure Rights Management(以下、Azure RMS)」と連携(注1)して「FileShell」を導入した環境において、保護ファイルの利用状況を見える化できる機能を新たに追加しました。これは、「Azure RMS Document Tracking」(注2)と連携することで、タイムライン上や地図画面上で、保護ファイルが"いつ/どこで/だれによって"利用されているかをリアルタイムに確認することができます。また、特定のファイルが閲覧および閲覧失敗したときにメールで通知したり、不審な閲覧要求(閲覧失敗)が続く場合に、ファイルへのアクセス権を無効化(失効)したりできます。これにより、標的型攻撃やメール誤送信などで外部へ流出した際の関係者以外による保護ファイルの閲覧可否状況や、関係者が社外に持ち出した保護ファイルの利用状況が管理者側で把握でき、企業の情報セキュリティ管理を強化します。 - 新たに統合型システムによる提供を開始
自治体をはじめ金融や教育機関など、業務環境とインターネット接続環境を分離している場合やクラウドサービスが利用できない場合、自動ファイル保護システムを短納期で導入したい場合などに向け、ファイル暗号化システムの導入に必要な「FileShell」の管理サーバやソフトウェア、ハードウェア、SI構築作業をパッケージ化した統合型システム「Application Platform for File Protection」の2モデル(ライト/スタンダード)を新たに提供します。検証済の構成製品によるシステム構築のため、従来よりも短納期・低コストでファイル暗号化環境を導入できます。本統合型システムの提供開始により、「FileShell」を3つの提供形態(ソフトウェア、統合型システム、クラウドサービス(注3))が整い、さまざまなセキュリティ環境に適した提案が可能になりました。
なお、今回の新製品の発表にあたり、日本マイクロソフト株式会社様より、以下のエンドースメントを頂戴しております。
「InfoCage FileShell V3.2」の販売開始を心よりお祝い申し上げます。
Office 365のOne Driveを活用されているお客様に自動的にファイル暗号化を行う機能に加えAzure RMS機能と密連携することで、様々な形式のファイルの追跡と失効(閲覧禁止)を行うことを可能にし、お客様のクラウド環境におけるセキュリティ強化に貢献するものと期待しております。
今後も、日本マイクロソフトは、NEC様とのクラウド分野における戦略的な協業を通じて、お客様に、両社の強みを生かした付加価値ソリューションを提供して参ります。
日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部 ソリューション & ビジネス開発本部
業務執行役員 本部長 佐藤久
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)Azure Rights Management(Azure RMS)とは、Azure Information Protection が使用する保護テクノロジです。
- (注2)Azure RMSで保護したファイル、または保護してメール送信などで共有したファイルの使用状況を、そのファイル作成者が専用ポータルでリアルタイムに追跡できる機能
- (注3)ActSecureクラウドセキュアファイルサービス
http://jpn.nec.com/act/acts_securefile.html
- ※OneDrive for Business、Office365、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
InfoCage FileShellについて
Application Platform for File Protectionについて
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ビジネスクリエイション本部
E-Mail:secsol@itpfs.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
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