NEC、クラウドによるファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」を販売開始
~1アカウントあたり月額1,000円から利用可能~
2017年3月23日
日本電気株式会社
NECは、クラウド(SaaS)型のファイル暗号化サービス「ActSecure(アクトセキュア)クラウドセキュアファイルサービス」の販売活動を本日より開始します。本サービスは、中堅・中小企業のお客様を中心にした、標的型攻撃などによる情報漏えい対策を実現するものです。
本サービスの最大の特長は、50万アカウント以上の導入実績を持ち、NECグループでも利用中の機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell(インフォケージ ファイルシェル)」(注1)をクラウドサービスとして、1アカウントあたり月額1,000円から提供するものです。これにより、利用コストを低く抑えつつ、従来よりも短期間で利用が開始できます。機能としては、ローカルディスクやファイルサーバに格納されたファイルを自動で暗号化できるほか、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)やAdobe Readerなどの主要アプリケーションをはじめ、個別に利用したいアプリケーションのファイルも暗号化できます。また、暗号化されたファイルの操作時にパスワード入力が不要で、暗号化を解除することなくそのまま編集や閲覧ができ、オフライン時も利用可能(注2)です。さらに、暗号化されたファイルの拡張子はそのままで、アイコンに鍵マークがつくだけのため、利用者は特別に暗号化を意識することなく操作することができます。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、高度なセキュリティ技術を取り入れた製品やサービスを提供することで、安全・安心・効率・公平で豊かな社会の実現に貢献していきます。
【サービスイメージ】
背景
昨今、標的型攻撃やばらまき型攻撃などのサイバー攻撃被害が巧妙化しており、大手企業や政府機関だけでなく、中堅・中小企業もますます攻撃への対策が求められています。そのため、万が一ファイルが外部に漏れたときに備え、安価にファイルを保護(暗号化)したいというニーズが高まっています。
このような状況下、NECは機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell」に加え、今回新たにクラウド(SaaS)型のファイル暗号化サービスを提供することで、お客様のニーズに柔軟に対応するほか、利用コストを低く抑えた情報漏えい対策の強化に貢献します。
価格、サービス開始予定日、販売目標
製品名 | 価格(税別) | サービス開始予定日 |
---|---|---|
ActSecureクラウドセキュア ファイルサービス |
月額1,000円/アカウント (最小契約単位:100アカウント) |
2017年6月1日 |
新製品の特長
- オンプレミスで実績のあるファイル保護機能を低価格で提供
50万アカウント以上の利用実績がある機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell」とほぼ同等(注3)の機能を、クラウドサービスにて1アカウントあたり月額1,000円から提供します。ローカルディスクやファイルサーバに格納されたファイルを自動的に暗号化したり(注4)、自動的に暗号化されない共通サーバなどに格納されたファイルも、個別に暗号化したりできます。また、自動的に暗号化されるフォルダを100個以上指定できるなど、暗号化ポリシーは管理者が一括で指定できます。 - 手軽に導入可能なクラウドサービス
NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」上に構築したファイルの保護管理を行う管理サーバやデータベースサーバに加え、利用者情報を管理する認証サーバMicrosoft Azure Information Protection (以下、AIP)(注5)を組み合わせることにより、ファイル保護機能をクラウドサービスとして提供します。利用コストを低く抑え、さらに従来よりも短期間で利用が開始できます。管理サーバやデータベースサーバとあわせて、AIPもNECが一括で提供するため、各種契約の手間もかかりません。 - 普段どおりの操作性と幅広いアプリケーションが利用可能
暗号化されたファイルは、利用する際にパスワード入力が不要で、暗号化を解除することなくそのまま編集や閲覧ができ、オフライン時も利用可能です。さらに、暗号化されたファイルの拡張子はそのままで、アイコンに鍵マークがつくだけのため、暗号化前と同様にファイルの種別もわかりやすく、特別に暗号化を意識することなく操作できます。なお、暗号化したファイルは、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)などをはじめ、個別に設定したアプリケーションで利用することが可能です。
なお、クラウド(SaaS)型のセキュリティ対策サービスの拡充として、「ActSecureクラウドDDoS対策サービス」(注6)も2017年4月1日より販売を開始します。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) IRM(Information Rights Management)技術を使った暗号化ソフトウェアです。自動的にファイルを暗号化し、パスワード入力などの復号操作を不要にするため、利用者の利便性を損ないません。また、暗号化ファイルは、Active Directoryで設定した範囲でのみ閲覧・編集を制限できるため、ファイルが意図しない範囲に流出しても、ファイル内の情報の漏えいを防止します。
http://jpn.nec.com/infocage/fileshell/ - (注2) オフラインになる前に、利用者情報管理を行う認証サーバと認証を済ませておく必要があります。
- (注3) 暗号化されたファイルの操作条件を定義する権利ポリシーの設定数は1つまで。
- (注4) クライアントPCに、InfoCage FileShellクライアントを導入する必要があります。
- (注5) Microsoft のActive Directory Rights Management Services(AD RMS)をクラウドサービスとして提供するもの。Azure Rights Management(Azure RMS)対応のアプリケーションと共に動作する情報保護テクノロジであり、無許可の使用からデジタル情報を保護します。
- (注6) ActSecureクラウドDDoS対策サービス
http://jpn.nec.com/act/acts_ddossec.html
- ※ Microsoft、Active Directory、Azure、Excel、PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
- ※ 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
ActSecureクラウドセキュアファイルサービスについて
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC スマートネットワーク事業部
E-Mail:contact@act.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
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様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
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