NEC、ASEAN6か国を対象としたサイバー攻撃防御演習を実施
2017年2月17日
日本電気株式会社
NECは、独立行政法人 国際協力機構(JICA)から課題別研修「サイバー攻撃防御演習」の研修業務を受託し、ASEAN地域における6か国(カンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、フィリピン、ベトナム)のサイバーセキュリティ主管官庁などの職員約20名を対象とした研修を実施します。本研修は今後3年間にわたり日本で実施するものであり、1年目となる本年は2月20日から3月3日まで実施します。
本研修は、ASEAN諸国の標的型攻撃に対するインシデントレスポンス(被害の早期発見・検知ならびに対処)能力の向上を目的としており、最新の脅威情報・セキュリティ対策などの講義や、総務省が2013年度から実施している実践的サイバー防御演習(CYDER)と同様の演習などを行なうことで、サイバー攻撃に的確に対応できるセキュリティ人材の養成を目指すものです。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、今後も国内外の政府機関や重要インフラ企業などへのサイバー防御の演習や製品・サービスの提供を通じて、サイバーセキュリティ能力の向上に貢献します。
背景
近年、サイバー攻撃による被害は世界規模で拡大しています。中でも政府機関や重要インフラを対象とした標的型攻撃による被害が深刻化しており、ASEAN諸国においてもサイバーセキュリティ能力の向上に向けた対策の必要性が高まっています。
本研修の特長
最新の脅威情報やセキュリティ対策などに関する講義と、インシデントハンドリングなどを体験する実践的な演習で構成し、サイバー攻撃の対策に必要な技術やノウハウを体系的にバランスよく学ぶことができます。また、情報通信研究機構(NICT)や北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の見学プログラムにより、日本における最先端のサイバーセキュリティ関連施設に触れる機会を提供します。
- 講義
各国のサイバーセキュリティ対策の状況を踏まえたカリキュラムにより、セキュリティ技術の基礎知識や、サイバー攻撃の被害と対策に関わる様々な組織・担当者の役割や対処方法、最新のサイバー攻撃による脅威・対策などを学習します。
項目 内容 セキュリティ技術概説 セキュリティに関する用語、構成、仕組みなど技術面を中心に基礎知識を幅広く学習 セキュリティインシデントとその対応 サイバー攻撃の被害と対策に関わる様々な組織及び担当者の役割や通常のアクションを学習 最新の脅威情報とその対策 最新の脅威情報とその対策を学習 - 演習
政府機関が標的型攻撃を受けて被害が発生したことを模擬した環境で、インシデントの発見・報告、問題個所の特定・隔離、分析・解析、被害状況の確認などの一連のインシデントハンドリングを体験することで、サイバー攻撃への対処方法を学習します。
項目 内容 情報連携演習 インシデントレスポンスに関わる組織間の情報連携 実践的防御演習 サイバー攻撃に係るインシデントハンドリングに関する実習。政府機関が標的型攻撃を受け、被害が発生した環境を構築し、インシデントの発見・報告、問題個所の特定・隔離、分析・解析、被害状況の確認までを体験。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ナショナルセキュリティ・ソリューション事業部
E-Mail:cyder@nss.jp.nec.com
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