NEC、「Azure RMS」を利用してファイルを自動で暗号化する情報漏えい対策ソフトウェアを発売
~ 「Office 365」利用企業のセキュリティ強化を実現 ~
2016年3月24日
日本電気株式会社
NECは、社内の様々なファイルを自動で暗号化する情報漏えい対策ソフトウェア「InfoCage FileShell V3.0」(注1)を本日から販売します。
本製品は、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure Active Directory Rights Management」(以下、Azure RMS)(注2)と新たに連携しました。これにより、「Microsoft Office 365」(以下、Office 365)利用企業はオンプレミス構成に比べ、コストを抑えたファイル暗号化システムの導入が可能になります。
また、外部に誤って送信したファイルを遠隔消去する機能を新たに搭載し、情報漏えいに対する備えも強化しています。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、本製品の提供により、データのセキュリティ向上に寄与し、安全で安心なICTインフラの構築に貢献します。
背景
昨今、生産性向上やコスト削減のために、クラウドサービス「Office 365」を活用する企業や官公庁が増えており、外出先から作業することが日常化しています。また、標的型攻撃などのサイバー攻撃に備え、企業や官公庁には情報漏えい対策が求められており、ファイル暗号化システムへの関心が高まっています。
NECでは、ファイルを自動で暗号化する情報漏えい対策ソフトウェア「InfoCage FileShell」を販売しており、累計50万クライアント以上の導入実績を有しています。
今回、日本マイクロソフト株式会社と協業し、「Azure RMS」との連携を強化することで、ファイル暗号化システムの導入コストの削減と外部との安全な情報共有を実現します。
価格および出荷日、販売目標
製品名 | 価格(税別) | 出荷日 | 備考 |
---|---|---|---|
InfoCage FileShell V3.0 | 13,000円 | 3月24日 | 1ライセンス |
持出閲覧形式保護オプション | 3,900円 | 3月24日 | 1ライセンス |
販売目標:2016年4月から2年間で20億円
本製品の特長
- 「Azure RMS」との連携を強化
ユーザIDの管理機能や認証機能を有したクラウドサービス「Azure RMS」と連携することで、「Office 365」利用企業はオンプレミスでのシステム構築に比べ、コストを抑えたファイル暗号化システムの導入が可能です。
- 外部との安全な情報共有を実現
「持出閲覧形式保護オプション」を追加することで、取引先などの外部のユーザと暗号化したファイルの共有が可能になります。閲覧専用ツール(注3)を利用することで、共有された暗号化ファイルを閲覧可能です。また、利用者が誤って第三者にファイルを送付した場合や、誤ったファイルを送付した場合でも、遠隔で暗号化ファイルを削除できます。(注4)
なお、オンプレミス環境においても、コストを抑えたファイル暗号化システムの導入を支援する、SIメニューを準備中です。
また、本製品を「第13回情報セキュリティEXPO春」(会期:2016年5月11日(水)~13日(金)、会場:東京ビッグサイト(東京都江東区))において展示する予定です。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
今回の新製品の発表にあたり、日本マイクロソフト株式会社様より、以下のエンドースメントを頂戴しております。
日本マイクロソフトは、Azure Rights Management (Azure RMS) と連携した NECのソリューション 「InfoCage FileShell V3.0」の販売開始を心より歓迎いたします。
本ソリューションは、Office 365を活用されているお客様に自動的にファイル暗号化を行う機能を提供するもので、本ソリューションをご利用いただくことで、お客様が、低コストで安全な情報漏えい対策を行うことを可能にします。
今後も、日本マイクロソフトは、NECとの戦略的なソリューション協業を通じて、お客様へ、両社の強みを生かした付加価値ソリューションを提供して参ります。
日本マイクロソフト株式会社
クラウド&エンタープライズビジネス本部
業務執行役員 本部長 佐藤久
以上
- (注1) 「InfoCage FileShell」とはIRM(Information Rights Management)技術を使った暗号化ソフトウェアです。自動的にファイルを暗号化し、パスワード入力などの復号操作を不要にするため、利用者の利便性を損ないません。また、暗号化ファイルは、Active Directoryで設定した範囲でのみ閲覧・編集を制限できるため、ファイルが意図しない範囲に流出しても、ファイル内の情報の漏えいを防止します。
- (注2) クラウドグループウェアサービス「Microsoft Office 365」を利用するユーザ向けに、ユーザIDの管理機能や認証機能を提供するサービス。Office 365 Enterprise E3 プラン以上のライセンスには、標準利用可能。
- (注3) 「持出閲覧形式保護ファイルビューアー」と呼びます。このビューアーはNECのサイトより無償でダウンロードが可能です。また外部と共有するための暗号化ファイルはAES256の暗号化強度を持ちます。
- (注4) 「削除申請サーバ」に登録することで、外部ユーザが閲覧した時に削除を行います。
- ※ Microsoft、Active Directory、Azure、Office 365は、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
- ※ 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
本製品について
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC スマートネットワーク事業部
E-Mail: info@security.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html