NEC、ロシアの大手通信事業者MegaFonに超小型マイクロ波無線通信システムを納入
~ ロシアで初めて CPRI対応のiPASOLINK EXを商用展開 ~
2015年10月2日
日本電気株式会社
NECは、ロシアの子会社NEC Neva Communications Systems(NEC Neva)を通じて、ロシアの大手通信事業者 MegaFon(メガフォン)に、Common Public Radio Interface(CPRI、注1)対応の屋外一体型超小型マイクロ波無線通信システムiPASOLINK EXを納入しました。
今回納入するiPASOLINK EXは、ロシアのシベリア地域に設置され、携帯電話基地局の制御部と無線部を接続するモバイルフロントホールに使用されます。また、ロシアにおけるCPRI対応のiPASOLINK EXの商用稼働は今回が初めての事例になります。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、豊かな社会を支える情報通信基盤の確立、高度化に貢献します。
ロシア シベリア地域に設置されたiPASOLINK EX
iPASOLINK EXについて
iPASOLINK EXは、E-Band(70-80Ghz)周波数帯に対応し、高変調方式(256QAM)を採用し、最大3.2Gbpsまで高速伝送が可能な大容量無線システムです。接続インターフェースによって2タイプを用意しています。基地局の制御部(BBU:Base Band Unit)と無線部(RRH:Remote Radio Head)を接続するモバイルフロントホール用途に適したCPRI対応モデルと、モバイルバックホールなどの用途に適したEthernet対応モデルです。
今回納入するCPRI版iPASOLINK EXでは、BBU-RRH間のフロントホールにおいて、無線伝送を実現します。これにより、通信データ処理を仮想化し、インフラ構築コストの低減やネットワークリソースの動的割り当てを実現するクラウドRAN(C-RAN)の導入が容易になります。
ロシアにおけるiPASOLINK
ロシアではE-band周波数帯のライセンス取得が他の周波数と比較して容易であり、ライセンス料も安価なため、初期コストや運用コストの削減が可能となります。
NECはMegaFonがサービスを提供している、シベリア、ウラル、モスクワ、極東、南部等の地域に対してEthernetタイプのiPASOLINK EXも納入しており、光ファイバーの敷設が困難な地域において簡単に設置・運用することができる高信頼・大容量の伝送ソリューションとして活用されています。今回CPRI版が新たにMegaFonへ納入されたことで、更に多様な用途や環境に対応し、安定した3G/LTE ネットワークの運用及び発展に貢献していきます。
NECのPASOLINKは発売以来、世界153か国に250万台以上(注2)の納入実績があり、今回の基地局間の無線伝送網における活用の他、パブリックセーフティや放送事業など多様な用途で導入されています。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
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