2012年10月4日
日本電気株式会社
NECは、ネポン株式会社(以下ネポン)の在庫削減やキャッシュフロー改善など、経営基盤の強化に貢献するため、自社グループ内の「ものづくり」で培ったノウハウやアセットを活かし、ネポンのものづくり革新を総合的に支援しています。
ネポンは、ハウスなどの施設園芸向け製品の製造・販売・保守を行なうメーカーで、ハウス用温風暖房機の国内トップメーカーです。
NECは、自社のものづくり革新を実現した人財をネポンへ派遣し、SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)全体の見直しや生産現場の改革を共同で実施することで、生産リードタイムを大幅に短縮し、結果として在庫の約35%削減やキャッシュフローの改善など、ネポンの経営基盤強化に貢献しました。
また、NECが自社で活用する変動対応に強い業務システム基盤「GdFrame(ジーディーフレーム)」を使い、計画に基づく見込み生産から、かんばんによる1台ごと生産に生産方式を大幅に変えました。暖房機1台毎のかんばんによる生産指示の仕組みと、進捗状況を把握することができる「かんばん生産支援システム」を構築しました。さらには、NECの物流網を活用した物流業務を受託し、必要な時に最適な部材が調達可能となり、ネポンのかんばん生産方式による効率的な生産を支えています。このようにNECは、生産現場の改革から情報システムの再構築、調達物流業務の受託まで、ネポンの新たなSCM改革をトータルに支援しています。
NECの取組みは次のとおりです。
- NECの革新人財が顧客現場でサプライチェーン改革を支援
- NECのものづくり革新を実現した人財をネポンに派遣し、SCM全体の課題の見える化、また、あるべき将来像作成を支援。
- 改善活動に基づいた主体的な管理が可能な自律した現場を構築することにより、生産性向上や、リードタイム短縮を図る現場革新活動を支援。
- 在庫の約35%削減や、キャッシュフローの改善に貢献。
- 変動対応に強い業務システム基盤「GdFrame」を提供
- 計画に基づく月ごとの見込生産方式(ロット生産)から、在庫を大幅に減らす為に「市場の売れに合わせて短いリードタイムで、かんばんの引きに従って1台ずつ生産」する生産方式に変え、この方式を支える「かんばん生産支援システム」を構築。
- 「かんばん生産支援システム」には、日々改革を進める現場において、情報システムも改革に即応できるよう、一元化したデータベース上に現場の変化に応じた情報の流れの定義(変更)などを容易に行うことができる業務システム基盤の「GdFrame」を活用。
- 生産現場では、工程別の作業着手・完了実績をハンディターミナルで入力することで、1台ごとの生産進捗状況のリアルタイムでの把握が実現。
- NECの持つ物流網を提供
- NECが整備する日本全国にわたる物流網を活用し、ネポンのかんばんによる部材調達を支援する物流業務を受託。
- 必要なときに最適な量の部材を調達することができ、部材の最適在庫を実現。
今後NECは、かんばん生産方式を完成品の組み立てだけでなく、部品生産など全工程へ拡大するなど生産現場の改革の継続的な支援を行うとともに、見える化を中心としたGdFrameの適応領域の拡大など、継続的に支援を行っていきます。
昨今、製造業においては、激変する市場に対応するため、リードタイム短縮を図り在庫を削減しつつ変動にも対応できるSCMの構築などの、継続的なものづくり革新が求められています。
NECは、自社でのSCM改革・ものづくり革新を実現した人財力とITシステム・物流インフラ構築ノウハウ、そして各種機器の受託生産や物流ネットワークを提供することで、顧客企業の「ものづくり力」向上に貢献します。
以上
ネポン株式会社:東京都渋谷区、代表取締役社長 福田晴久
※ 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
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NEC 製造・装置業ソリューション事業本部
共通ソリューション開発本部
TEL:03-3456-7511
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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