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ネポン株式会社様

ネポン株式会社様

サプライチェーン全体の「ものづくり」革新を断行し
約50%の在庫削減と有利子負債を約17%改善

ネポン株式会社様
業種製造業,農業業務生産管理,物流,経営企画
製品開発環境ソリューション・サービスコンサルティングサービス,その他ソリューション

施設園芸を主とする農業分野やエネルギー分野、衛生環境分野において活用される熱源機器や熱ポンプ設備の製造・販売を行うネポン様。同社では、向こう3ヶ月先の需要予測に基づく月単位の見込み生産方式を採用していましたが、実際の注文以上に生産してしまうケースが多く、過剰在庫とキャッシュフローの悪化に悩まされていました。そこで同社では、NECが自社グループ内で実践した「ものづくり生産革新」の経験に基づくノウハウを活用。完成品在庫の大幅削減とキャッシュフローの改善をあわせて実現しました。

 

事例のポイント

課題

  • 3ヶ月先の先行計画に基づく月単位の見込み生産方式を採用していましたが、実際の注文以上に生産してしまうケースが頻発。さらに、農産物の死活に直結するという製品の特性上、欠品を防ぐ必要性があることから大量の在庫が発生。その削減に向けた抜本的な取り組みが求められていました。
  • 生産現場での各工程にムダが多かったことに加え、基幹システム上で各工程の進捗状況を把握できていなかったため、完成品の製造に平均して30日以上のリードタイムがかかっていました。
  • 大量の在庫によって、棚卸しが滞留。それによりキャッシュフローが悪化し経営を圧迫していました。

成果

  • NECの生産革新コンサルティングおよび日々進化する生産現場を支える業務システム基盤である「GdFrame」を導入。月単位の見込み生産方式から、かんばんによる1台ごとの生産方式へ移行。これにより、過剰在庫の削減とそれに伴うキャッシュフローの改善を実現しました。
  • 現場の改革により、生産の平均リードタイムを1/4以下の7日へ大幅に短縮。また、現場と業務システムが連動したことで、突発的な注文にも柔軟に対応できる体制になりました。
  • 作業負荷が軽減されたことで生じた作業員の余力を活用し、外部調達品の内製化に着手。さらなる重要部品のリードタイム短縮や部品在庫の圧縮が可能になりました。

導入前の背景や課題

月単位の見込み生産が過剰在庫を生み、キャッシュフローが悪化

ネポン株式会社 代表取締役社長 福田 晴久 氏ネポン株式会社
代表取締役社長
福田 晴久 氏

1948年の創業以来、施設園芸を主とする農業分野、熱源機器を取り扱うエネルギー分野、環境配慮型トイレを取り扱う衛生環境分野へと事業を拡大してきたネポン様。特に農業分野では、ビニールハウス用暖房機が国内トップシェアを誇るなど、大きな強みを持っています。

「我々の扱っている製品は、お客様の事業において重要な役割を担うものばかりです。例えば、ビニールハウス用温風暖房機が、仮に故障で止まってしまった場合、ハウスの中の作物が大きな損害を被ることになります。そのため、お客様からの信頼を守るためにも、絶対に欠品しないように製品在庫を用意しておくことが、当社の文化となっていました」と同社の代表取締役社長の福田 晴久氏は明かします。

しかし、同社が採用していたのは、向こう3ヶ月先の需要予測に基づく月単位の見込み生産方式。約940機種数ある製品の需要を正確に予測するのは簡単ではありません。そのため、実際の注文と違う製品を生産して過剰在庫が生じる一方、必要な製品を欠品するケースも頻発していました。また、それによって発生するムダな製造コストの肥大化がキャッシュフローを悪化させ、5期連続でマイナスとなっていたのです。

「そのため、欠品を防ぎつつ、いかに製品在庫を圧縮していくかが、当社の存続を左右する重要なテーマとなっていたのです」と福田氏は語ります。

選択のポイント

同じ悩みを克服した先駆者のノウハウやアセットに期待

ネポン株式会社 生産本部 SCM推進室 室長 丹 恭一 氏ネポン株式会社
生産本部 SCM推進室
室長 丹 恭一 氏

こうした問題を解消するために同社では、生産革新に着手。外部のコンサルティング会社のサービスなども活用しながら、需要予測の精度を向上させるための取り組みなど、様々な施策を展開してきました。しかし、確たる効果が得られず、活動を推進する現場従業員には疲弊の色さえ現れていたといいます。

そうした折り、同社の担当者がNECのセミナーに参加。NECが自社グループ内で実践した「ものづくり生産革新」のノウハウやアセットを生かした生産革新コンサルティングを提供していることを知りました。

「さっそく、現場で生産革新を牽引するキーマンがNEC関係の工場を見学させてもらいました。そこで、当社と同じ悩みをNECが改革の実践により克服している姿を目の当たりにし、我々が生産革新をいかに推進していくべきかが見えてきたのです。まさに“救世主”に出会った思いでした」と福田氏は当時を振り返ります。

このような経緯を経て、ネポン様ではNECの「生産革新コンサルティング」の導入を正式に決定。NECとともにサプライチェーン全体の生産革新を推進していくことにしました。

「それまで受けたコンサルでの提案でも、全体の工程を変更すべきだと言われたこともあったのですが、どうしてそれが必要なのか十分な説明はありませんでした。これに対しNECは、自社の経験や失敗に照らしながら、我々が納得するまで熱心に解説してくれました。これにより、生産革新に向けた揺るぎない決意を固めることができたのです」と同社の丹 恭一氏は語ります。こうして、ネポン様ではNECが厚木事業所に派遣した「ものづくり生産革新」の経験者であるコンサルタントの支援・アドバイスのもと、「売れないもの(製品)はつくらない」「売れないもの(部品)は買わない」をコンセプトに、従来のロット生産から1台ごとの生産への移行を断行。全社的なモノの流れ、工程を分析して淀みを発見し、製品ごとの正味作業時間と全体のリードタイムを綿密に検証し、工程のバランスやつながりの悪さによって生じているムダを「見える化」しました。

その上でムダを排除した生産現場を実現すべく「大きな流れづくり」を検討。「具体的には、これまで工程間に慢性的に滞留していたつくりだめの在庫を廃し、ラインとラインの間に『ストア』を構築して、その間をかんばんによる生産でつなぎ、淀みなく流れるような工程をつくり上げていきました」と丹氏は振り返ります。

導入ソリューション

柔軟な業務システム基盤で新しい生産方式を具現化

イメージ画像ネポン様では、新しい生産方式に対応した完成品の組み立て指示や実績管理などを支えるMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)として、NECの業務システム基盤「GdFrame」を導入しました。GdFrameの活用により、かんばんによる生産指示、工程別の作業着手・完了実績の収集による生産進捗状況のリアルタイムな把握、あるいは製品完了をトリガーとした部品引落の指示などを実現しました。

「生産現場の改善にあわせて、自分で柔軟にシステムを変更していけるのも、GdFrameの導入を決めたポイントでした」と丹氏は語ります。

一方、調達物流業務についても、NECロジスティクスの物流網を活用し、タイムリーな部材調達が行える体制を整備。必要なときに最適な数量の部材調達によって、部材の最適在庫を実現するなど、SCM全体にわたる生産革新を展開しています。

導入後の成果

作業負荷軽減によって生じた余力で部品の内製化に取り組む

ネポン株式会社 執行役員 生産本部長 関口 昌行 氏ネポン株式会社
執行役員 生産本部長
関口 昌行 氏

こうした生産革新の成果は、ネポン様に様々な成果をもたらしています。現在、約940品目中、主要91品目にかんばんによる生産が適用され、GdFrameがこの現場を支えています。

これにより、各製品の生産リードタイムが30日から7日へと1/4以下に短縮。顧客のニーズに合わせて、1台ごとによるタイムリーな生産が可能となりました。「その結果、ムダな在庫の問題が解消されて完成在庫を約50%削減できました。さらに製造にかかわるコストが圧縮されたことで、有利子負債も約17%改善しています」と福田氏は紹介します。

また、生産方式の改革やライン間のストア構築により、組み立て工程に比べて多くの工数を要していたプレスや塗装など、加工工程の作業負荷が軽減されたことも大きな成果です。「それによって生じた作業員の余力を活用し、これまで中国など外部から調達していた部品を内製化しています。これにより、重要部品のリードタイム短縮や部品在庫の圧縮といったメリットも生まれています」と同社の関口 昌行氏は説明します。

イメージ画像

Before(写真左)   計画・ロット生産のため仕掛品がライン上に溢れている。このため他の品目の製造に切替えることができない

After(写真右) かんばんによる1台ごとの生産体制に移行したことで、その時々の注文や状況に応じて必要な品目を柔軟に生産できる

 

今後の展望

2年をメドに完成品在庫を15%にまで削減

今後もネポン様では、新しい生産方式での対象品目をさらに広げ、それらの生産工程の管理を、順次GdFrameで実現し、生産革新の成果をますます拡大していく考えです。「まだまだ我々の取り組みは始まったばかり。まずは、2年をメドに設定している完成品の在庫を活動当初の15%にまで削減するのが目標です。さらにその先に続く、終わりのない生産革新の取り組みを継続して実践できるよう、社員育成や環境づくりにも注力していきたい」と福田氏はすでにその先を見据えています。

NEC担当スタッフの声

NECは、製造業の競争力の源泉となる、グローバルに製品を調達・製造・供給する「ものづくり」の仕組みを革新・強化し、情報システムをそれに連携できる様に再構築するビジネスを2012年6月より本格開始し、「NECものづくり共創プログラム」としてご提供いたします。自社グループ内の「ものづくり」で培ったノウハウを活かし、お客さまの生産現場革新や情報システム導入、組込み機器製造・調達・物流などの業務受託などをトータルに行うことで、納期短縮、在庫削減、業務効率化やコスト削減を実現します。

 

お客様プロフィール

ネポン株式会社

本社 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-4-2
創業 1948年6月9日
資本金 6億142万4000円
売上高 59億3千100万円(2012年3月期)
従業員 261名(2012年3月末日現在)
事業内容 施設園芸を主とする農業分野、熱源機器を取り扱うエネルギー分野、環境配慮型トイレを取り扱う衛生環境分野に事業を展開。「みんなが豊かな生活に」を企業理念に、人の精神的、物質的な豊かさだけではなく、動植物を含めたあらゆる生態系にとって豊かな、そして住みよい環境を提供し続けることを念頭に高品質な製品とサービスの提供を目指している。
URL http://www.nepon.co.jp/

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(2012年10月25日)

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