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PLMコラム ~品番連載シリーズ~

<執筆者>
NEC マネジメントコンサルティング統括部
ECMグループ ディレクター 杢田竜太
2002年より、20年以上に渡って、製造業:特に設計を主体としたエンジニアリングチェーン領域におけるデジタル技術を活用した業務革新(PLM/BOM/コンカレントエンジニアリング/原価企画等)支援に従事。製造業を中心とするお客様に対して、設計開発プロセスにおける業務コンサルティングを手がけている。

執筆者

2026/10/27

5.品番と図番の関係とは?

さて今回は、品番と図番の関係について解説していきたいと思います。
本題に入る前に、図面についての話から説明しようと思います。

一言で「図面」と呼びますが、図面には様々な種類があります。
一般的に、設計機能を持つ製造業企業には、「図面管理規程」という規程があり、その中で「自社にとっての図面」とはこういうものだ、と定義されています。

その図面の用途で分類すると、例えば、
 ・見積図
 ・試作図
 ・製作図
などですし、記載内容で分類した場合、
 ・部品図(単品図)
 ・組立図(組図)
 ・素材図
などになります。

単品と組図のイメージについては、下記リンク先の図を参照ください。
PLMコラム ~BOM連載シリーズ~第1回
PLMコラム ~品番連載シリーズ~第1回

コラムのコラム:
これらの図面の分類は、JIS Z8114 「製図ー製図用語」でも規定されています。
このJISでは、仕様書や部品表は図面とは別だと定義されていますが、企業の図面管理規程上は、仕様書や部品表も図面と定義されている場合があります。
図面管理規程では、通常、出図や改版管理、設計変更指示などについて規定されていますが、この規程で「図面」として定義されているものは全て、同様の管理を求められることになります。
例えば、購入品を技術指定する「購入仕様書」は、例えば、MS Officeで作られていても図面(通常はPDF)として管理され、その改版管理や設計変更指示は厳格な管理が求められます。
参考)製図JIS

一方で、品番とはモノを表す番号であり、通常「部品表(BOM)」の管理単位です。
PLMコラム ~BOM連載シリーズ~第1回に掲載されている図の通り、BOMの品目(品番)に対して、単品図(部品図)や、組図が関連付いているという状態が基本的な構造です。

データモデルとして表現すると、品目:図面=1:1がよく見る構造です。
しかし、そうではない形が通常として発生します。

例を挙げると、
 ・図面が多品一様図面となっている場合
  ※多品一様図面:ひとつの図面内に、複数の異なる部品やASSYが表現されている図面のこと。
   マルチ図や、集合図とも呼びます。
 ・ひとつのモノを見積もるための図面(見積図)、量産製造するための図面(製作図)と用途違いの複数図面がある場合
 ・図面の改訂(一般に、三角改訂と呼んだりします)と、品番の改訂が同期せずに進む場合
  ※よくあるケースは、図面の誤記訂正です。
   この場合、図面(図番)は改版されますが、品目(品番)は改定されません。
のようなケースです。

図1:多品一様図(マルチ図)のイメージ

つまり、図番:品番=n:mとなり、各社の図面の定義やBOMの定義、それらの運用特徴によって、そのデータモデリング結果や機能要件は変わってきます。

この辺りのBOM、図面のデータモデリングが、PLMシステムの業務要件定義・機能要件定義を行う上で根幹となるモデリング内容となり、各社のPLMソリューションでは、「標準ではここまで対応できる」という標準データモデルや標準機能があります。

なお、NECのObbligatoでは、もちろん図番:品番=n:mで管理することができます。
ObbligatoのBOM機能では、親子の改版について連動・非連動を設定できるほか、標準BOMや製番BOMを管理できます。また、それぞれに関連する図面も適切なデータモデルで管理できます。


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