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Dive into Inclusion & Diversity Vol.6 月イチで世界を一周!? 世界を旅してビジネスを創る小林 邦宏さんに聞く「ポストCOVID-19の世界の潮流と、求められるビジネススキルとは」

イベントレポート

開催日時:2022年9月29日12:05-13:15
開催方式:オンライン開催

インクルージョン&ダイバーシティに関する知見のアップデートを目的に、数か月に1度のペースで開催している社内オンラインセミナー「Dive into Inclusion & Diversity」。9月は「マルチカルチャー」をテーマに、世界中を旅しながらビジネスを創出されている「小林 邦宏さん」をゲストにお招きし、オンライントークセッションを開催しました。

小林さんの講演は、世界の常識クイズからスタート。学校やネットで見聞きする“常識”は世界の事象の一部を切り取ったに過ぎないことを知るきっかけとなりました。次に、ここ20年のビジネスの変遷を振り返りながら、変化する世界で同じ価値観に留まることがいかに危険であるかを振り返りました。豊富なエピソードと共に、変化の激しい世界で必要なものは、自身の市場価値を高める努力と、相手をリスペクトする姿勢であることをお話しいただきました。

Q&Aセッション

視聴者からは沢山の質問が寄せられ、小林さんはひとつひとつ丁寧にご自身の実経験に基づいた回答をくださいました。本記事ではその一部を抜粋してお届けします。

Q: さまざまな価値観を持つ方と出会い、信頼関係を築く上で、小林さんが心がけていることを教えてください。米国の大学で研究していた頃、英語や研究のスキルも大切ですが、まず、人としての信頼関係ができていないと共同研究などで一緒に成果を出すのは難しいと感じました。当時は、挨拶する、みんなの仕事を一緒にやって苦労をともにするなどの工夫をしましたが、基礎となる人間関係を築く上で求められるコツやノウハウがありましたら、お聞かせください。

小林さん:月に1回世界一周し、1日に1か国くらいのペースで回っていろいろな方にお会いするので、プレゼンで言う「アイスブレイク」-つまり、最初にどれだけ打ち解けられるかという部分に重きを置いています。非常に月並みですが、訪問する国との共通点や、お会いする方の出身地との共通点を事前にすごく調べるようにしています。Wikipediaで調べたり、「あのサッカー選手が以前、確かこの国・この街にいたことがあったはず」なんてことを思い出しながら調べたりします。自分が行ったことのある国ならある程度は分かるのですが、行ったことのない国もあるので、アイスブレイクを通して共通点を見出すことを意識しています。

Q: (ビジネスを展開するエリアや相手によって異なるとは思いますが)グローバルで臆せずビジネスをするには、英語力が必要だと思うのですが、どの程度必要でしょうか、また、英語力が乏しい場合、それを補うための手段があれば教えてください。

小林さん:皆さんが今後アプローチする海外の国々は、必ずしも英語が公用語ではなく、相手にとっても英語は第2、第3外国語というケースも多いかと思います。ですので、一概にネイティブ並みの英語力を身に付ける必要はないのでは?と個人的には思っています。また、最近はスマートフォンの翻訳機能が非常に進化しています。最終的には「今、ミーティングで話したことはこれで合っていますよね?」と、紙に書いて許可を取ったりもしていますが、日々の簡単なコミュニケーションという意味では、片言の英語力と便利なデジタルツールを活用することで、ある程度は対応できます。英語を勉強する時間があれば、どこか海外に赴いた方がよいと思います。

Q: 世界中で様々な事業に挑戦されていらっしゃいますが、次々に仕事のアイデアを生み出すための秘訣を教えてください。

小林さん:「どうやったら相手方がハッピーなるのかな?」という視点を大切にしています。今のご時世、一方的に搾取するような商売はできないですよね。どういった業界であれ、WIN-WINは常に考えないといけない。常に「好奇心」=「なぜ?」という気持ちを持った上で、どれだけ相手方にとってWINになるかという点を意識することが、ビジネスアイデアを思い付くことに繋がると思います。

Q:世界の人と仕事や交渉を行う際、日本人だからこそ活かせる強みがあれば教えてください。

小林さん:日本人が持っている強みとなる能力として、間違いなく言えるのはコミュニケーション能力。特に「おもてなし」とよばれる姿勢ですね。相手をリスペクトすることが大切とお話しましたが、日本人・日本企業は自分の意見を押し付けるのではなく、相手の話もしっかり聞く能力が図抜けて高い。おもてなしというと観光業のイメージが強いですが、ビジネスコミュニケーションでこそ力を発揮する。おもてなしの姿勢が、これからの日本の武器になっていくと考えています。

参加者からの声

視聴した社員からは、「世界はどんどん変化しており“今のままで居ることは、後退である”という言葉が印象に残っている。社外・海外との接点を持ち続けたい」「変わることを良しとしない考えもある中で、変化に対応する事が大事だと周りにも言える勇気をもらった」「自分の市場価値を上げるには資格や語学力だけではなく、内面に潜む決断力や分析力が大事だという話が興味深かった」「“常に相手がハッピーになることを考える”という言葉に共感した。自身の業務や生活で即実践したい」などの声があがり、ポストCOVID-19の時代においてグローバルを舞台に自身が活躍していくために必要な要素を学ぶ機会となりました。

登壇者プロフィール

小林 邦宏 

1年の移動距離、地球20周分。「未知」を「価値」に変える“旅するビジネスマン”。
2001年、東京大学卒業後、住友商事株式会社の情報産業部門に配属されるも、世界中を旅しながら仕事をするという夢を実現するため、28歳で自ら商社を起業し、花、水産物、プラスチックなどの卸売りを開始。「大手と同じことをやっていては生き残れない」という考えのもと、南米、アフリカ、東欧、中近東などに赴き、知られていないニッチな商材を見つけ、ビジネスを展開。世界中の花を日本に届ける。南米を舞台に水産業ビジネスを開拓する。日本の有機野菜を東南アジアで販売するなど…「めんどくさい」「危ない」「遠い」国々に行き、どの大手商社も成し得なかったことを、次々と実現。

【著書】
2019年 なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?世界を旅してビジネスを創る生き方 (幻冬舎)
2022年 鉄道ビジネスから世界を読む(集英社・インターナショナル新書)

Dive into Inclusion& Diversity × 外国人ERG(Employee Resource Group)

オンラインイベントの翌週には、NECで働く外国人社員によるERG(Employee Resource Group)のメンバーが提案した「マルチカルチャーランチ」をNECの6拠点で提供しました。ビリヤニ(インド)、ウミータ(チリ)、タコのガリシア風(スペイン ガリシア州)など、珍しいメニューがセットに! 多くの社員が「食」を通じて多文化を楽しみました。

「イベントを通して、ダイバーシティ推進に向けた想いが伝わってきました!」
インカコーラも登場

NECの外国人社員が部門を超えて集うERG(Employee Resource Group)活動に注目!

こちらの動画では、NECの外国人社員が部門を超えて集う「外国人ERG(Employee Resource Group)」が生まれた背景や活動内容について、インタビューを交えて紹介しています。ERGは、共通の特性や人生経験を持つ社員同士によって構成されるグループのこと。現在NECでは、外国人・女性・LGBTQ AllyなどをテーマにしたERGが活動中です。