NECは、クラウドコンピューティングサービス「アマゾン ウェブ サ－ビス（以下 AWS）」上で稼働するインメモリデータベースソフト「SAP HANA(R)」の可用性向上を実現するソリューションを、本日から販売開始します。 本ソリューションは、日本を含むアジア・パシフィックで5年連続シェアNo.1（注）を獲得している、NECの高可用性クラスタリングソフト「CLUSTERPRO（クラスタープロ）」を活用して提供するものです。 本ソリューションの導入により、CLUSTERPRO が、AWS上で稼働するSAP HANAを活用したシステム全体の障害を自動的に検知し、待機サーバに自動的に切り替えることが可能となり、基幹業務システムに求められる高可用性および運用効率化を実現します。 NECは本ソリューションをグローバルで販売し、2017年度までに300システムの提供を目指します。 NECは社会ソリューション事業に注力しており、本ソリューションの提供を通じて、企業や社会における安全・安心・高効率なICT基盤の実現を支えていきます。

背景

昨今、クラウド利用が本格化しており、SAP HANAをクラウド基盤サービス上で活用する企業が増加しています。また、SAP HANAをビッグデータの高速分析のみならず基幹業務システムで活用する企業も増加しており、クラウド基盤サービス上で稼働するSAP HANAの可用性向上へのニーズが高まっています。

今回提供するソリューションについて

NECはこれまで、SAP HANAを活用したシステム構築サービスの提供にあたり、SAP HANAの可用性向上に関する検証作業を独自に行ってきました。またCLUSTERPROは、「NEC Cloud IaaS」やAWSなどのクラウド基盤サービス上で稼働するシステム向けに多数の納入実績を有しています。

NECはこのたび、AWS上でSAPソリューションを活用したクラウドシステム構成の実装検証を行うSAPジャパンのプロジェクト「SAP COIL PoC Project powered by AWS」に参画し、SAP HANAとCLUSTERPROの連携による可用性向上に関する検証を行いました。本ソリューションは、このたびの検証成果を踏まえて提供するものです。
本ソリューションの導入により、CLUSTERPROが、AWS上で稼働するSAP HANAに加え、バックアップ・監視を行う運用・保守アプリケーションなど、システム全体の障害を自動的に検知し、待機サーバに自動的に切り替えること（フェイルオーバー）が可能となります。これにより、業務停止時間を短縮し、基幹業務システムに求められる高可用性および運用効率化を実現します。

メニュー・価格

メニュー	内容	価格（税別）
HAクラスタリングソフトウェア	CLUSTERPRO X for VM	71万円/2VM
導入診断	SAP HANA環境へのCLUSTERPRO導入時の機能説明とデモ紹介	3万円
検証支援	CLUSTERPRO試用環境におけるQA対応サービス	10万円（5日間） ※CLUSTERPRO試用環境は無償
導入支援	SAP HANA環境へのCLUSTERPRO導入・設定サービス	個別見積

今後の展開

NECは今後、顧客構築システム（オンプレミス）や、「NEC Cloud IaaS」をはじめとする他のクラウド基盤サービス上で、本ソリューションの提供を予定しています。
なお、2月9日に販売開始する最新版の「CLUSTERPRO X 3.3」では、顧客での本ソリューションの導入を支援するホワイトペーパー（解説書）およびサンプルスクリプト集も併せて提供します。

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全･安心･効率･公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、世界の人々と協奏･共創しながら、人々がより明るく豊かに生きる、より効率的で洗練された社会を実現していきます。