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クラウド内の仮想サーバ間の通信速度を最大6倍に向上 - 「OpenStack Neutron」の商用導入に向けた大規模実証実験に成功 -

2014年11月4日
株式会社NTTドコモ
日本電気株式会社




株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と日本電気株式会社(以下、NEC)は、クラウド内の仮想サーバ※1間の通信に、オープンソースソフトウェアとパケット通信処理を行うための汎用ハードウェア、NIC(Network Interface Card)を効果的に組み合わせることで、通信速度を従来の最大6倍に向上できることを2014年10月31日(金)に実証実験で確認しました。

本実証実験では、クラウド業界で注目度が高い「OpenStack」のネットワーク機能「OpenStack Neutron」のオープンソース実装のみを用いて、100台の物理サーバを用いた大規模な実証実験環境を構成し、異なる物理サーバに搭載された複数の仮想サーバ間で最大16Gbps※2の通信速度を達成しました。
また、ドコモとNECは、「OpenStack Neutron」の課題となっていた耐障害性を高めるために、障害発生時にも通信制御を行う機能を冗長化させることにより、通信を継続させる高可用性機能の開発を共同で行いました。今回の通信速度の向上と高可用性機能の実現により、一つのクラウド上で複数の仮想ネットワークを構築し、セキュリティを高めることが可能な「OpenStack Neutron」の機能を商用導入できる水準まで改良することができました。ドコモは2015年度内に今回開発した「OpenStack Neutron」を商用導入し、高速で安定した新しいクラウドサービスを実現して参ります。

今回の実証実験は、石川県にある独立行政法人 情報通信研究機構(以下、NICT)の実験環境、StarBED※3上の物理サーバを利用し、NICT、日本仮想化技術株式会社、NTTアドバンステクノロジ株式会社、北陸先端科学技術大学院大学、東京大学、デル株式会社と協力して実施しました。「OpenStack Neutron」の実証実験としては世界最大規模です。
実証実験の結果は、「OpenStack Foundation※4が開催する「OpenStack Summit November 2014」で発表します。ドコモとNECは、「OpenStack Foundation」に2012年から参加しており、クラウドの物理サーバ管理技術※5等に関して仕様作成及びソースコードの提供をして参りました。両社は今後も積極的に本団体に貢献することを通じて、高速なLTE-Advancedや次世代の5Gネットワークにより普及が加速するモバイル向けクラウドサービスを高度化させ、お客様にとってより安全で快適なサービスを実現します。

実証実験の詳細については、別紙をご覧ください。


【別紙】 実証実験の概要



以上



※1 1台の物理サーバを複数台の仮想的なサーバ(仮想サーバ)に分割して利用する仕組み。

※2  1台の物理サーバ当たりで計測された最大値。

※3  インターネットの模擬環境で開発技術等を検証するための1000台を超える大規模な基盤 (http://starbed.nict.go.jp/)。

※4  2012年に設立された「OpenStack」の高度化を推進する団体。約850の企業・団体が参加。

※5  物理サーバをクラウド基盤で制御するための技術(General Bare-Metal Provisioning Framework:現在のIronic)。

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