2014年10月27日
日本電気株式会社
NECは、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を強化し、顧客が物理的に専有可能なサーバを貸し出す物理サーバサービスを提供します。
本サービスは、性能確保や、物理的に隔離したクラウド環境での機密データの処理などのニーズに応えるもので、高負荷処理に適したサーバと、低負荷処理・並列分散処理に適したサーバの2種を提供します。これにより、オンプレミス(自社構築システム)のプライベートクラウドと同等の環境をデータセンター上で実現します。 本サービスにより、新事業立ち上げのためのビッグデータを活用したシステムにおいて、データの特性や処理形態に応じて、高負荷処理または並列分散処理に適したシステムが構築可能となり、コストの最適化を実現します。また、CPU性能、OS、ミドルウェアなど多様なシステム要件に対応可能となるため、基幹システム構築への柔軟な対応を実現します。
さらに、「NEC Cloud IaaS」へのシステム移行や構築・運用を支援するサービスなども提供し、顧客の多様なニーズへの対応を強化します。
NECは、社会ソリューション事業に注力しており、中核領域の一つとしてクラウド基盤事業の強化を進めています。NECは本サービスを含むクラウド基盤事業について、2017年度に1,200億円の売上を目指します。 |
強化ポイント
- サーバおよびストレージサービスの強化
- 物理サーバサービス
- 物理サーバサービス(Xeon *)
Intel社Xeonプロセッサを搭載したサーバをサービス提供。「NEC Cloud IaaS」と同一のネットワーク上に配置しており、ファイアウォールやロードバランサなどのネットワークサービス、ファイルストレージサービスなどを利用可能。CPU負荷の高い業務や基幹業務などの用途に適したサービス。
標準価格:月額 92,300円(最小構成1台の価格、税・初期費別)
- 物理サーバサービス(Atom *)
Intel社Atomプロセッサを搭載したデータセンター専用省電力・高集積サーバとその管理システムをハウジング環境に設置し、保守サポートも含めて提供。CPU負荷の比較的低い業務やWebサーバなどの並列処理を、専有環境かつ低コストで実施する用途に適したサービス。
標準価格:月額 555,100円(最小構成10台の価格、税・初期費別)
- オブジェクトストレージサービス
画像・動画ファイルやバックアップファイル、ログファイルのアーカイブなど大容量データを容量の制限なく保存できるオブジェクトストレージサービスを提供。「NEC Cloud IaaS」のデータディスクサービスやファイルストレージサービスと組み合わせて利用することで、データ保存コストの最適化を実現。今後、より安全にオブジェクトストレージを利用できるサービスや、よりコストパフォーマンスの高いサービスも提供予定。
標準価格:月額 8.6円~(税別、GB単位)
- 「NEC Cloud IaaS」の移行・構築・運用を支援するサービスを強化
- 「NEC Cloud IaaS」へのスムーズな移行を支援するVMインポートサービス
顧客がオンプレミスにある既存システムを「NEC Cloud IaaS」に移行する際に、オンプレミスで構築した仮想サーバのVMイメージ(仮想マシンの構成やシステムディスクデータなど)を用いて、「NEC Cloud IaaS」上に新たな仮想サーバを構築するための作業環境を提供。作業環境は「NEC Cloud IaaS」と同じ「NEC神奈川データセンター」に用意することで、既存システムからクラウド環境への確実かつスムーズな移行を支援。
- 検証済みのテンプレートを基に、高品質なシステム構築を実現するテンプレート型プロビジョニング
NEC内で事前検証したシステム構成をテンプレート化し、それに基づきサーバやストレージなどの調達(プロビジョニング)を一元的・自動的に実行可能な機能を開発。NECのSEが、本機能を「NEC Cloud IaaS」環境に顧客システムを構築する際に活用することで、高品質なシステムの構築を短期間で実現。
- 海外顧客向けの英語版セルフサービスポータル
「NEC Cloud IaaS」と、オンプレミスや他のクラウド基盤サービスを組み合わせたハイブリッドクラウド環境を統合運用できるセルフサービスポータルについて、海外顧客向けに英語版の提供を開始。
- データセンター間ネットワーク接続サービスを強化
「NEC神奈川データセンター」と、NECの他の主要データセンターを結ぶデータセンター間ネットワーク接続サービスを強化し提供。これにより、既に他のデータセンターで利用しているハウジングのシステムやクラウドサービスと「NEC Cloud IaaS」のシステム連携を、個別の専用線接続を利用する場合に比べて柔軟・安価に実現。また、「NEC Cloud IaaS」のデータを他のデータセンターに保存する遠隔地バックアップサービスを提供し、事業継続性の向上を実現。
NECは今後、クラウド基盤事業の拡大に向けて、「NEC Cloud IaaS」と顧客構築システム向けクラウド基盤製品の連携強化、PaaSなどのサービスメニュー拡充、海外を含むサービス提供拠点の拡大などに取り組み、顧客の企業価値向上に貢献していきます。
なお、NECは本サービスを、NECグループが開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」(会期:11/20(木)~21(金)、会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区))にて、展示・セミナーで紹介します。
「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」について
http://jpn.nec.com/uf-iexpo/index.html NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
【別紙】 「NEC Cloud IaaS」の全体像
以上
(注) 「NEC Cloud IaaS」は、サーバやストレージなどのICT資源をサービスとして提供するもので、「NEC神奈川データセンター」を活用。また、国内トップクラスのコストパフォーマンスを実現した「NEC Cloud IaaS (スタンダード:STD)」と、高性能・高信頼を実現した「NEC Cloud IaaS (ハイアベイラビリティ:HA)」の2種のサービスを用意。
* インテル(R) Xeon(R),インテル(R) Atom(TM)はアメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」について
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC C&Cクラウド基盤戦略本部 橋本
TEL:03-3798-6529
NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。
