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NEC、オランダのデイコムと共同で、ルーマニアの農場で農業ICTの実証実験を実施 ~ 収穫量を最大化しながら、化学薬品の使用量を40%削減 ~

2014年10月24日
日本電気株式会社
Dacom



NECと、オランダのIT企業であるDacom(本社:オランダ・エメン、CEO:Janneke Hadders、以下 デイコム)は共同で、デイコムの農業ICTソリューションを活用した実証実験を、ルーマニアのじゃがいも農場で行いました。

本ソリューションは、農場の温湿度や風向・風速などを測定、収集する環境センサーと、収集したビッグデータを分析するソフトウェアで構成されています。これらにより、農薬・殺虫剤などの化学薬品や、水などの資源の使用量を最適化し、収穫量を最大化しながら低コストに農作物を栽培することが可能になります。
今回の実証実験の結果、ルーマニアのじゃがいも農場における化学薬品の使用量を、本ソリューションを導入しない場合と比較して最大40%削減したことを確認しました。

また、NECとデイコムは共同で本ソリューションを、欧州・中東・アフリカにおける大規模経営農家を対象に販売します。

気象センサー 土壌センサー
気象センサー 土壌センサー


背景


世界の人口は、現在と比較して2050年までに約20億人、約30%増加し、90億~100億人に達すると予想されています。また、多くの人々が食生活の改善が見込まれることから、国連食糧農業機関(FAO)は世界全体の食糧需要の伸びについて、世界人口の増加率を上回る70%と推計しています。このような状況において、持続可能な経済成長を支えるためには、農業ICTソリューションの活用が必要とされています。



デイコムの農業ICTソリューションについて


デイコムの農業ICTソリューションは、同社の気象センサー(気温、湿度、風速、風向き、降雨量、日照時間)と土壌センサー(水分量、地温)を農場に設置し24時間365日にわたって計測した環境データ、現地の気象予報、過去数年の栽培履歴などを、インターネットを通じてコンピュータ上に集約します。これらのデータは、現地の農作物成長率や肥料・殺虫剤・吸水などのモデルと照合・分析されて、農作物の植え付け時期、肥料・農薬・殺虫剤など化学薬品の使用量、農業用水量、気象災害からの保護方法、収穫時期などのアドバイスとして農家に提示されます。
これにより農家は、農作物の生育状況や気象条件に応じて、栽培プロセスの微調整や、与える化学薬品・水分量などの最適化などが可能となり、収穫量を最大化しながら低コスト・省資源で農作物を栽培することが可能になります。



今回の実証実験について


NECはデイコムと共同で、ルーマニア中央部に位置するブラショフのじゃがいも農場において、本ソリューションを活用した実証実験を行いました。実験の結果、本ソリューションを導入しない農場と比較して、農薬・殺虫剤などの化学薬品の使用量を1ヘクタール当たり最大40%削減しました。また、形状が左右対称など、高品質なじゃがいもを栽培可能なことも確認しました。



今後の展開

NECは今後、同社のビッグデータ分析技術を活用して、デイコムの収集した多種多様なデータを解析し隠れたパターンを発見することで、農業生産に必要な資源の使用量をより抑えコストを低減するなど、本ソリューションを改善する取り組みを進めます。また、農業投資を検討する銀行の意思決定支援や、食品取引所への正確な農作物情報提供などを目的に、農作物生産量データサービスについても提供を検討します。



以上



本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 新事業推進本部
E-Mail:info@agri.jp.nec.com

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