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新日鉄住金ソリューションズ、研究開発用ネットワーク基盤にNECのSDNを採用 ~ ネットワークの柔軟性と安全性の両立を実現 ~

2014年7月1日
日本電気株式会社



NECは、新日鉄住金ソリューションズ(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:謝敷 宗敬)のシステム研究開発センターに、SDN(注1)を活用した研究開発用の新たなネットワーク基盤を納入しました。
新ネットワーク基盤は、SDNを実現するNECの「UNIVERGE PFシリーズ」を活用し、従来は研究開発プロジェクトごとに構築していたネットワークを、物理的に単一のネットワークとした上でプロジェクト単位に論理ネットワークを設定することで、研究開発環境を迅速に構築し、開発効率の向上、運用管理工数の削減、セキュリティの確保を実現しています。

NECは、自社の技術・製品・サービスとパートナーの製品等を組み合わせた「NEC SDN Solutions」を軸として、SDNを活用したソリューションを提供することで、ビジネスや暮らし、社会に貢献するシステムを支えていきます。



導入の経緯と新たなネットワーク基盤の概要


新日鉄住金ソリューションズ株式会社は、製鉄現場のシステムを長年にわたって支え続け、培ってきたノウハウをもとに、システムインテグレーションやクラウドサービスなどにより、多くの企業のIT活用を支えています。同社のシステム研究開発センターでは、常に数年先を見越した新規ソリューションの開発、先端技術の検証、最新製品の評価を行い、その成果を顧客に提供するシステムインテグレーションや、自社システムの開発に反映しています。

しかし昨今、部門横断的な研究開発プロジェクトや、社外のクラウドサービスと連携したプロジェクトなどが増えたことで、ネットワークの設定が複雑になり、ネットワークの構築や解体にかかる時間が増加し、プロジェクトの効率に影響を及ぼしていました。 さらに、複数のプロジェクトが稼働する中で、各プロジェクトがどのようなネットワークを利用しているのかを把握することが困難となり、機器リソースに無駄が発生したり、使用後に回収されない機器が残ってセキュリティホールになり得るリスクの増加を招いていました。

新たなネットワーク基盤は、SDNを採用することで、研究開発用のネットワークを物理的に単一のネットワークとして管理可能にします。これによりプロジェクト立ち上げ時の構築、終了時のネットワーク設定の解除を迅速化し、研究開発環境の利用効率を向上させます。また、機器リソースの有効活用を図り、セキュリティ強化も実現します。



特長


  1. リソースの統合的な割り当てにより環境構築リードタイムを短縮
    新たな研究開発用ネットワーク基盤は、物理的に単一のネットワークとして構成しています。プロジェクト立上げ時に仮想ネットワークを設定し、プロジェクト終了時に仮想ネットワークの設定を解除します。また、システム研究開発センターが独自にセルフサービスポータルを開発し、サーバ、ネットワークといったリソースの統合的な割り当てを実現しました。これらにより、従来は5日程度かかっていた環境構築のリードタイムを、1時間程度に短縮します。


  2. 仮想ネットワークでプロジェクト単位のセキュリティを確保
    仮想ネットワークをプロジェクト単位に論理的に独立させることが可能で、セキュリティを確保し、プロジェクトごとに適切なセキュリティポリシーを適用することができます。これにより、部門横断のプロジェクトや社外のクラウドサービスと連携したプロジェクトのネットワークも、安全に構築、運用できるようになります。


  3. ネットワーク機器のプール化により、リソースを有効活用
    ファイアウォールなどのネットワーク機器を共通プール化し、複数のプロジェクト間で機器リソースを共有しながら、必要に応じて柔軟に利用できます。共通プール化されたネットワーク機器のリソースをソフトウェアで制御・管理することで、従来各ネットワーク機器の割り当てに必要であった物理的なネットワーク変更が不要になり、リソースの無駄を解消するとともに、セキュリティリスクも低減させることが可能です。


参考


「UNIVERGE PFシリーズ」の特長
UNIVERGE PFシリーズは、SDNを実現する技術であるOpenFlow(注2)に対応した世界初の製品として、2011年3月に発売しました。ネットワークを「仮想化」、「可視化」、「シンプル化」するという特長があります。

  • ネットワークを仮想化:
    単一の物理ネットワーク上に複数の仮想ネットワーク(Virtual Tenant Network、以下VTN)を構築することができます。これにより、従来ネットワークでのVLAN数の制約に縛られることなく、独立した仮想ネットワークを構築できます。

  • ネットワークを可視化:
    通信経路、統計情報などを、物理ネットワークとVTNの両方で視覚的に把握することが可能です。これにより、ネットワークの運用状況が容易に把握でき、メンテナンス時や障害時などに迅速な対応をとることができます。

  • ネットワークをシンプル化:
    ファイアウォールなどのアプライアンス機器をプール化しておき、必要に応じて追加・削除できるため、ネットワークをシンプルにすることができ、効率的な運用と、設置スペースや消費電力の削減が可能です。

  • ネットワークの運用管理負荷を低減:
    以上の特長に加えて、コントローラからネットワークを集中管理することで、機器の追加や構成変更が容易です。また障害発生時には、通信経路を自動的に切り替えることができます。



NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。



以上




(注1) Software-Defined Networking ネットワークをソフトウェアで制御する概念

(注2) ネットワーク制御機能をスイッチから分離し、コントローラに集約することで、ネットワークを集中制御できる方式の標準で、SDNを実現する技術の一つ。NECはOpenFlowの非営利標準化団体であるOpen Networking Foundation (ONF)の設立メンバー。


本件に関する製品情報

「NEC SDN Solutions」
http://jpn.nec.com/sdn/
「UNIVERGE PFシリーズ」
http://jpn.nec.com/univerge/pflow/index.html


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC SDN戦略本部
E-mail:inquiry@sdn.jp.nec.com



NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。 Orchestrating a brighter world 世界の想いを、未来へつなげる。


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