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NEC、NEXCO西日本にSDNを活用した基幹ネットワークを構築 ~ 道路業界で世界初、SDNで災害対応の強化や柔軟なサービス拡充を実現 ~

2014年5月7日
日本電気株式会社



NECは、西日本高速道路株式会社(所在地:大阪市北区、代表取締役社長:石塚 由成、以下NEXCO西日本)において、SDN(Software-Defined Networking、注1)を活用した基幹ネットワークを構築しました。
道路業界において、SDNを用いた最先端ネットワーク基盤の構築は、世界初(注2)となります。

SDNは、NECが推進する社会ソリューション事業における注力領域の1つであり、国内外の100社以上にSDNを活用したシステムを納入しています。NEXCO西日本ではSDNの活用により、災害対応の強化や柔軟なサービス拡充を実現します。
NECは、独自の技術・製品・サービスやパートナーの製品等を組み合わせた「NEC SDN Solutions」を、企業・官公庁・通信事業者・データセンター事業者にグローバルに提案し、お客さまの新たな価値創造と高度な社会インフラの構築に貢献していきます。



背景


NEXCO西日本は、交通管制システムや社内業務システムなど多様なシステムを有しています。これまでシステム毎に専用のネットワークを構築・運用していたため、ネットワーク構成が複雑になり、障害復旧に時間を要していました。また、巨大災害発生時に道路管制事業を継続する強いネットワーク作りも必要となっています。NEXCO西日本はSDNの活用により、複数のシステムのネットワークを共有化し、全45拠点(高速道路事務所)、総延長約4,000kmの通信ネットワークを柔軟で高度な経路制御により多様なルートで結びました。これにより、道路管制センター機能のバックアップや冗長性の確保が可能となり、災害対応の強化も実現しました。


本ネットワークの特長


NEXCO西日本の「基幹ネットワーク」の特長は、次のとおりです。

  1. SDNを活用し、効率的なネットワーク統合制御・管理・可視化を実現
    1. NEXCO西日本管内の45拠点に、SDNを実現する技術の1つであるOpenFlow(注3)に世界で初めて対応したNEC製品「UNIVERGE(ユニバージュ) PFシリーズ」を導入。OpenFlow v1.3(注4)に対応したProgrammableFlow Controller(プログラマブルフロー・コントローラ) 4台、ProgrammableFlow Switch(プログラマブルフロー・スイッチ)136台を中核に、新たなネットワークを構成しました。(注5)
    2. ProgrammableFlow ControllerのGUIで全体の物理ネットワークと論理ネットワークをそれぞれ可視化し集中制御することで、柔軟なネットワーク制御や利用状況に合わせた迅速なネットワーク変更を実現します。
    3. 通信単位(フロー)毎の通信経路やトラフィック量等の通信状態をリアルタイムに把握できるようになり、事前の通信経路制御によってネットワーク上のサービスに影響を与えない運用・メンテナンスや、障害発生時の迅速な復旧作業が可能となります。

  2. ネットワーク仮想化による統合化・マルチユース化を実現
    物理ネットワークと論理ネットワークを分離し、単一の物理ネットワーク上に複数の仮想テナントネットワーク(VTN、注6)を構成します。これにより、IPアドレス体系や通信要件の異なるサービスを個別のVTNに収容し、サービスの独立性やセキュリティを確保したマルチテナントネットワークの構築が可能となります。個別のVTNはそれぞれ独立性を保ち、既存のサービスに影響を与えることなく、追加・削除・変更等の運用・保守が可能です。


  3. 大規模災害時のバックアップシステムを結ぶネットワークを容易に構築
    本ネットワークは、従来のIPアドレスに依存しない柔軟で高度な経路制御により、各端末設備からの通信を遠隔地の道路管制センターに迅速に切り替え、BCP/DR(Business Continuity Plan / Disaster Recovery)システムの構築を容易にします。
    また、各拠点に配置したスイッチ/コントローラは冗長化され、コントローラはメインセンターと遠隔地のサブセンターでデータの同期を行うため、メインセンター被災時にも、サブセンターからネットワークの全体制御を継続できる高い信頼性を実現します。
今回の導入事例を踏まえ、NECグループは、道路をはじめとした公共ネットワーク基盤へのSDN導入を進め、災害時の接続継続性が確保された災害対策拠点の構築や路上センサー・車両からの膨大なデータ(ビッグデータ)を収集するM2Mネットワーク基盤への展開も進めていきます。

NECグループは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として社会の様々な課題解決に貢献していきます。


以上



(注1) SDN(Software-Defined Networking):ネットワークをソフトウェアで制御する概念

(注2) NEC調べ

(注3) OpenFlow:ネットワーク制御機能をスイッチから分離し、コントローラに集約することで、ネットワークを集中制御できる方式の標準でSDNを実現する手段の一つ。
NECはOpenFlowの非営利標準化団体であるOpen Networking Foundation (ONF)の設立メンバー。

(注4) Open Networking Foundation(ONF)にて規定されたSwitch Specification Version1.3

(注5) ProgrammableFlowはOpenFlowをベースにNECが独自に開発した技術の名称

(注6) 仮想テナントネットワーク(VTN:Virtual Tenant Network)
物理的なネットワークを共有した上で、ソフトウェアによって設定する論理的なネットワーク

* 本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。


NECのSDNの取り組みについて


本事例に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 交通・都市基盤事業部 第二事業推進部
TEL:03-3798-1519


NECのSDNに関するお客様からのお問い合わせ先

NEC SDN戦略本部
E-mail:inquiry@sdn.jp.nec.com

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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