2013年12月19日
日本電気株式会社
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「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」 |
「UNIVERGE PFシリーズ」スイッチの適用範囲 |
NECは、SDN(
注1)を実現するOpenFlow(
注2)対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」3製品を本日より販売開始します。
新製品は、初期導入コストを抑えたProgrammableFlow Controller(以下、PFC
注3)「UNIVERGE PF6800 ベーシック」と、複数のコントローラを統合管理するソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator」(以下、UNC)、ProgrammableFlow Switch(以下、PFS)「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」です。UNIVERGE PFシリーズは、SDNを実現する技術OpenFlowに対応した世界初の製品として、2011年3月に発売以来、多くの商用稼働実績を持つ「NEC SDN Solutions」の中核製品です。
新製品のPFC「UNIVERGE PF6800 ベーシック」は、機能をオプション化することで初期導入コストの低減を実現ました。また、複数拠点にあるPFCをまたがる仮想ネットワーク(Virtual Tenant Network、以下、VTN)を統合して管理できるソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator」や、ビル内のフロア間接続に使用するのに最適なギガビットの光インタフェースを22ポート持ったPFS「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」も、「UNIVERGE PFシリーズ」のラインアップとして追加します。
現在、データセンターや企業等においては、導入コストや運用コストの低減、セキュリティ・品質の向上、サーバ仮想化に加えネットワークも仮想化するなどのニーズが高まっています。今回のラインアップ拡充は、データセンターや企業内ネットワークでのSDNの適用領域を拡大し、より多くのユーザへのSDN導入を加速するものです。
新製品の価格は次のとおりです。
名称 | 価格(税別) | 出荷日 | 備考 |
UNIVERGE PF6800 ベーシック |
3,000,000円 |
2014年1月20日 |
機能ごとのオプションライセンスあり |
UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator |
5,000,000円 |
2014年1月27日 |
3セット以上のPFC管理には、 別途PFC管理ライセンスが必要 |
UNIVERGE PF5220F-20S2XW |
2,410,000円~ |
2014年1月7日 |
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今回の新製品の特長は次のとおりです。
- スモールスタートが可能な「UNIVERGE PF6800 ベーシック」
従来のPFC「UNIVERGE PF6800」の各種機能をオプションライセンス化し、必要な機能を選択するモデルにしたことで低価格を実現。また、必要に応じて後から機能を追加可能で、初期導入コストを抑えたスモールスタートが可能。
- 複数コントローラを統合管理する「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator」
「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator」を導入することで、異なるPFCで管理しているVTNの一元管理や、異なるPFCにまたがるVTNを設定することが可能。これにより、より大規模なデータセンター・ネットワークや、複数拠点にまたがるネットワークを統合管理する場合などに適用領域を拡大。データセンターをまたがった仮想ネットワークの構成管理などができるほか、パブリッククラウドとプライベートクラウドが連携する、ハイブリッドクラウド環境への応用も可能。
- フロア間の光回線集約に最適な「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」
「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」はギガビットの光インタフェースを22ポート搭載し、従来、ビル内でフロア間をまたがって接続する場合に必要であったメディアコンバータが不要で、コストや設置スペースの削減が可能。エッジスイッチ(注4)として中規模の企業ネットワークへの導入も容易。
NECでは、NEC独自の技術・製品・サービスやパートナーの製品等を組み合わせた「NEC SDN Solutions」(
注5)を軸として、企業・官公庁・通信事業者・データセンター事業者向けにグローバルにソリューション提案を行い、ビジネスや暮らし、社会に貢献するICTシステムを実現します。
【参考】
「UNIVERGE PFシリーズ」の特長 UNIVERGE PFシリーズは、SDNを実現する技術であるOpenFlowに対応した世界初の製品として、2011年3月に発売しました。ネットワークを「仮想化」、「可視化」、「シンプル化」するという特長があります。
- ネットワークを仮想化
単一の物理ネットワーク上に複数の仮想ネットワーク(Virtual Tenant Network、以下VTN)を構築することができます。これにより、従来ネットワークでのVLAN数の制約に縛られることなく、独立した仮想ネットワークを構築できます。
- ネットワークを可視化
通信経路、統計情報などを、物理ネットワークとVTNの両方で視覚的に把握することが可能です。これにより、ネットワークの運用状況が容易に把握でき、メンテナンス時や障害時などに迅速な対応をとることができます。
- ネットワークをシンプル化
ファイアウォールなどのアプライアンス機器をプール化しておき、必要に応じて追加・削除できるため、ネットワークをシンプルにすることができ、効率的な運用と、設置スペースや消費電力の削減が可能です。
- ネットワークの運用管理負荷を低減
以上の特長に加えて、コントローラからネットワークを集中管理することで、機器の追加や構成変更が容易です。また障害発生時には、通信経路を自動的に切り替えることができます。
以上
(注1) Software-Defined Networking、ネットワークをソフトウェアで制御する新しい概念。
(注2) ネットワーク制御機能をスイッチから分離し、コントローラに集約することで、ネットワークを集中制御できる方式の標準でSDNを実現する技術の一つ。NECはOpenFlowの非営利標準化団体であるOpen Networking Foundation (ONF)の設立メンバー。
(注3) ProgrammableFlowはOpenFlowをベースにNECが独自に開発した技術の名称。
(注4) グループや部門単位で設置されるスイッチで、パソコンや周辺機器などを繋ぐもの。これに対し、主要な拠点間のデータ転送や中継に用いられるスイッチをコアスイッチという。
※ 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
UNIVERGE PFシリーズに関する情報
「NEC SDN Solutions」に関する情報
本件に関するお客様からの問い合わせ先
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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