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NEC、ビッグデータ向けに世界最速レベルのリアルタイム処理を実現するソフトウェア技術を開発

2013年12月3日
日本電気株式会社




NECはこのたび、ビッグデータ向けに世界最速レベルのリアルタイム処理を低コストで実現するソフトウェア技術を開発しました。
本技術により、ビッグ―データの分析処理が高速化し、分析結果の迅速な利活用(予測に基づいたリスク回避の施策実行など)に繋げることが可能になります。

昨今、デジタル化されたテキストや数値情報だけではなく、音声や映像等の複雑かつ多様・大量な情報も即座に分析し、経営の効率化やリスクの低減など新たな価値を生み出す、ビッグデータの利活用が期待されています。しかし、例えば、大量の映像情報を数値化して緻密な計算を行う処理は、計算量が多く膨大な時間がかかり、これをリアルタイムに処理するためには高コストな専用システムが必要でした。

NECはこの課題を解決するために、高速処理に適した汎用メニーコアサーバ(注1)をさらに効果的に活用するソフトウェア技術(注2)を新たに開発しました。本ソフトウェア技術は、(1) 分析処理を実行するアプリケーションプログラムの効率的な並列化と、(2) 並列化された処理を多数のプロセッサコアに均一に分散させることを可能とします。これにより、従来と比較して大幅な高速処理を、専用システムを用いることなく、低コストに実現することが可能となります。

NECは本ソフトウェア技術の効果を検証するため、数百人が映っている映像の中から1名を特定する処理に本技術を適用し、百個以上のプロセッサコアを搭載したメニーコアサーバ(注3)で実行しました。その結果、従来は数分を要していた処理を1秒以内に短縮することができ、処理速度を100倍以上に高められることを確認しました。

本ソフトウェア技術の特長は次のとおりです。

  1. NEC独自のメニーコアサーバ向け並列化技術
    NECがベクトル型スーパーコンピュータの開発で培ったプログラムの並列化技術を応用し、並列化されていないプログラムを並列処理に適したプログラムに容易に変換する技術を開発。これにより、従来は数個のプロセッサコアにしか割り当てできなかったプログラムも、汎用メニーコアサーバ中の数百個以上のプロセッサコアに割り当てることができ、処理の大幅な高速化を実現。


  2. サーバの性能を最大限まで引き出す負荷分散技術
    並列処理で発生するプロセッサコア間の処理負荷の差異を瞬時に均一化する技術を開発。負荷が大きいプロセッサコアから小さいプロセッサコアへ、自動的に処理を移す階層的負荷制御を実現することで、汎用メニーコアサーバの性能を最大限に引き出すことが可能。

NECは今後も本ソフトウェア技術の研究開発を進め、ビッグデータ利活用に貢献する技術開発に、積極的に取り組んでいきます。



以上



(注1) 数十から数百のプロセッサを実装したサーバ

(注2) プログラム開発者が利用するライブラリとして提供

(注3) NEC Express5800/HR120b-1に、Intel(R) Xeon Phi(TM) コアプロセッサーを2基搭載

※ 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。


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NEC 研究企画本部 広報グループ
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