2013年11月5日
日本電気株式会社
NEC及び台湾NEC股份有限公司(以下、NEC台湾)は、台湾の民用航空局飛航服務総台(以下、飛航服務総台、英文名:The Air Navigation and Weather Services)から、台湾桃園国際空港と台中清泉崗空港の航空管制レーダを受注しました。
台湾は、1970年代から安全、快適、便利で高効率の運航サービスを提供し、アジア太平洋地域の空輸中枢として重要な地位を目指しております。近年、運航便数の拡大に対応するため、飛航服務総台は2011年に新航空管制自動化システムを導入し、積極的に航空交通の通信、航法、監視及び運行管理などの各設備を強化し、運航サービスの品質と競争力を向上しています。今回、NECはNEC台湾と協力して、航空管制レーダを設置し、運航の安全と管理効率を強化します。
NECは、50年以上にわたり航空交通管制に関連するソリューションを日本をはじめフィリピン、韓国などアジア地域などに提供しております。今回は、NECの台湾における航空管制レーダの初受注であり、これまでの実績と経験で培った技術を集結して、優れた航空管制システムを提供します。
今回、NECより提供する航空管制レーダは、空港監視レーダ(
注1)と二次監視レーダー(
注2)で構成されています。空港監視レーダは、最新の半導体回路技術と信号処理技術により、地面や気象要因による干渉(クラッター)を除去し、空域内の航空機を正確に検出することが可能です。二次監視レーダは、過密な空域でも詳細な運航情報を取得できるなど、航空管制サービスの効率を向上し、スムーズで安全な航空管制に貢献します。
NECは、本年4月に発表した「2015中期経営計画」において、人が豊かに生きるための安全・安心・効率・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」に注力し、社会の様々な課題解決への貢献を目指しています。当社は、今後も航空管制関連のソリューションを継続的に強化し、地域ニーズに即した提案活動を展開していきます。
以上
(注1) 空港監視レーダ(ASR:Airport Surveillance Radar)
地上から発射した電波に対し、機体からの反射波を受信して航空機の方位と距離を検出する。
(注2) 二次監視レーダ(SSR:Secondary Surveillance Radar)
地上からの質問信号に対して、航空機上の応答装置からの応答信号により、方位、距離、高度、識別コードなど運行情報を取得する。
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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