2013年9月20日
日本電気株式会社
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20kWh 蓄電システム |
小型蓄電システム(5.53kWh) |
NECは、クラウドと連携し遠隔から稼働状況が常時監視できるオフィスや工場向けの法人用蓄電システムを、本日より販売開始します。
本システムは、リチウムイオン蓄電池を搭載し、電力会社の電力供給システム(商用系統電力)および太陽光発電システムと連携し、災害時や停電時にも電力供給が可能です。本システムのラインアップとして、オフィスなどで最大3日間分(
注1)の電力供給が可能な蓄電容量20kWh、および、重要業務の継続に必要な最小限の電力を確保する5kWhの2タイプを提供します。
昨今、日本国内では、節電ニーズの高まりから、電気使用量の削減や昼間のピーク時の電力使用を抑えるピークシフトの取り組み、ビルの屋上などへの太陽光発電の大量導入が進められています。
同時に、BC(Business Continuity)対策として電力を確保し、災害や停電の発生時にも自社の重要業務を継続したいというニーズが高まっています。
このたびの新製品を企業などが導入することで、停電時に蓄電池に貯めた電力が利用できるとともに、蓄電システムに接続した太陽光発電システムで発電した電気も利用できるため、20kWhのタイプでは、約3日間分の電源確保が可能となります。(
注1)
また、蓄電システムをクラウドに常時接続することで、NECがシステムの状態を常に把握しリモートでメンテナンスが行えることに加え、全国の拠点やエンジニアによる保守体制により、安全・安心に利用できる環境を提供します。
新製品の主な特長は、以下のとおりです。
- 停電時も長時間、電力を供給可能
蓄電容量20kWhのタイプでは、オフィスや店舗、工場などにおいて、BC対策に必要な機器(総消費電力1.5kW、注2)に約12時間(注3)の電力供給を実現。また、10kWの太陽光パネル(1日の発電量約28kWh、注4)を接続することで、太陽光からの充電が可能。さらに、停電時に自動で電力供給を行う自立稼動も可能。
蓄電容量5kWhのタイプでは、小規模オフィスなどにおける重要業務の継続に必要な最小限の機器の電力(総消費電力)として、約7時間(注5)の稼働を実現。
- 24時間365日の保守体制で安全・安心な運用を提供
本システムは、ネットワーク経由で、NECのデータセンタに常時接続できるため、NECが、システムの温度や充放電の状況など、システムの状態を常時監視可能。また、NECグループの全国約400拠点やエンジニア約4,000名による保守体制も実現。これらにより、安全・安心な利用環境を提供。
- 電力系統や太陽光発電システムとの連携が可能
本システムは、分電盤に接続することで、商用系統電力や、太陽光発電システムなどと連携し、充放電制御が可能。
これにより、太陽光発電の電気を貯蔵して、その貯蔵した電気を利用することで電気使用量の節減が実現できるとともに、電気料金の低い夜間の電気(注6)を貯蔵し、昼間に利用することが可能。
本システムの価格、出荷開始時期、販売目標台数は、以下のとおりです。
- 20kWh 蓄電システム:
希望小売価格 2,000万円(税別)~、出荷日 10月1日より順次開始、販売目標台数 100台/年
- 小型蓄電システム(5.53kWh):
希望小売価格 252万円(税別)、出荷日10月1日より順次開始、販売目標台数 1,000台/年
NECは今後も、NECが持つ、安全性、長寿命を実現するリチウムイオン電池技術と、ICTによる電力制御技術を融合した蓄電システムの製品化を進め、スマートエネルギー事業を強化してまいります。
以上
(注1) (NEC想定)オフィスや店舗、工場などの施設において、停電の際に備えて、1日に30kWhの電力を確保する場合(TV会議システム×24時間、電話・通信機器×24時間、パソコン×24時間、照明×12時間の機器を利用した場合)
(注2) (NEC想定)BC対策本部に必要な機器(TV会議システム、電話・通信機器、パソコン、照明)を利用した場合
(注4) 出力は、天候、地域、周辺環境などによって変動
(注5) ノートPC×4台、LED照明×4個、HUB×1台、サーバ×1台を利用した場合
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