2013年9月19日
日本電気株式会社
GaN素材のICを搭載したiPASOLINK向け屋外無線装置
NECは、海外向け超小型マイクロ波通信システム「iPASOLINK(アイパソリンク)」の屋外無線装置(ODU: Out Door Unit)のラインナップを強化し、世界最高レベルの送信出力を実現する新製品を発売します。出荷時期は本年10月末を予定しています。
新製品は、NECが開発した窒化ガリウム(GaN)(
注1)素材のICをパワーアンプに採用することで、従来製品と比較して約3倍(
注2)の送信出力を実現しています。更に、送信出力や送信距離に応じて消費電力をコントロールする機能を搭載することで、既存製品と比較して最大50%の低消費電力を可能としています。これらにより、高効率な大容量、長距離伝送が可能となり、通信事業者のTCO削減に貢献します。
なお、窒化ガリウム素材のICをNECのマイクロ波通信装置に採用するのは今回が初めてになります。
また、本ODUとNECが2011年に開発した2048QAM超高多値変調電送技術を搭載した屋内無線装置(IDU:In door Unit)(
注3)を組み合わせることで、非圧縮形式で最大1Gbpsの長距離伝送が可能となります。これにより、大容量モバイルバックホール網を構築します。
スマートフォンやタブレットの普及に伴う通信容量の急増に対応するため、通信事業者はLTEを導入し、無線容量の効率化・大容量化を進めています。NECはその需要に対応するため、1987年のPASOLINKシリーズ発売開始から世界各国の現場で培ってきた経験を活かして、今回の世界最高レベルの高効率・高性能ODUを開発・販売を開始しました。
NECは今後も、高度な無線伝送技術と、高品質かつ高効率なものづくりを活かし、海外キャリアネットワーク事業をさらに拡大していきます。
以上
(注1) ガリウムの窒化物であり、高い絶縁破壊耐圧を持つことから損失の低いパワーデバイスを実現できると、電子デバイスとしての応用が期待されている
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