2013年6月18日
日本電気株式会社
NECは、ポーランド最大の放送網事業者であるEmitel(エミテル、本社:ポーランド、代表者:Mr.Przemysław Kurczewski)から、通信帯域70-80GHz(E-Band帯域)に対応した屋外一体型超小型マイクロ波通信システム「iPASOLINK EX」を受注しました。
Emitel社は、「iPASOLINK EX」を、放送網の構築に利用するとともに、携帯事業者向けの通信網構築にも利用し、ビル間通信などの企業の専用回線としても活用される予定です。
「iPASOLINK EX」は、屋外設置型の小型軽量・省スペースを実現し、設置工事が容易で、場所を選ばずフレキシブルな設置が可能です。また、高変調方式(256QAM、
注1)に対応しているため、1.6Gbpsの大容量伝送を、同方式非対応の機器と比較して、約1/4となる狭い帯域幅(250MHz)で実現できます。これにより、通信事業者は、周波数のライセンス費用を抑えられるため、初期コスト削減が可能となります。
E-Band帯域は、電波の直進性が強く、大気により電波が減衰する影響を受けにくいため、近距離かつ大容量伝送に適しています。ポーランドではE-Band帯域のライセンス料が他の周波数帯域よりも安いため、今後ますます通信事業者はE-Band帯域を活用したサービスを強化していくことが予想されます。
NECは1968年からEmitel社にPASOLINKシリーズやデジタルTV送信機を納入し、同社の通信事業及び放送事業の発展に貢献して参りました。今回の受注は、「iPASOLINK EX」の技術優位性に加え、これまでの実績が評価されたものと考えています。
NECは今後も、高度な無線伝送技術と、高品質かつ高効率なものづくりを活かし、iPASOLINKの事業を拡大していきます。
NECは、ITとネットワークの両方のアセットによる強みを発揮できる重点領域への集中を通じて、通信事業者を中心としたグローバル顧客にネットワークシステム、サービスを提供してまいります。
以上
(注1) 256QAM(Quadrature Amplitude Modulation)
位相と振幅を変化させることで一度に複数の情報を伝達するデジタル変調方式。電波などの位相を90度ずつずらし、それぞれの波に16の値を保持、波の振幅にも各16の値を保持することで、16×16=256の値を一度に伝送可能。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC キャリアネットワーク企画本部
TEL:03-3798-6141
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
|