2013年4月18日
日本電気株式会社
NECは、ロシア最大の携帯電話事業者であるMobile TeleSystems OJSC(本社:モスクワ、代表者: Andrei Dubovskov、以下MTS)にフェムトセルシステムを納入しました。MTSは、NECが提供するシステムを活用して、ウラル地域の企業を対象に、4月から商用フェムトセルサービスを開始しました。
フェムトセルは、屋内に設置する超小型の無線基地局であり、携帯電話の電波を、屋内に引き込まれているブロードバンド回線を利用して送受信できます。電波が届きにくい室内でも携帯電話が利用できるようになることから、電波不感エリアを解消する手段として採用が進んでいます。
企業はMTSの新サービスを利用することで、オフィスの地下部分や、厚い鉄筋コンクリートで囲まれた倉庫、郊外の工場など、従来は携帯電話の電波が届きにくかった場所でも、クリアな通話と高速なデータ通信を利用できます。MTSは、新サービスにより既存の法人顧客の満足度向上を図るほか、屋内における高い通信品質を活かして、新規法人顧客の開拓を進める方針です。
今回NECが受注したのは、オフィスや工場内に設置するフェムトセル並びに、フェムトセルをMTSのコアネットワークシステムに接続するためのゲートウェイシステムなどです。
MTSは、ロシア全土で携帯電話サービスを提供しており、MTSとNECは、すでに提供しているシベリア、および今回のウラル以外の地域においても、商用フェムトセルサービスを提供することを今後検討していく予定です。
NECはフェムトセル関連事業にいち早く着手し、これまで国内外の24の携帯電話事業者とシステム納入契約を結んでいます。加えて、現在43件のトライアルを実施するなど、フェムトセル分野において豊富な実績を有しています。
今回のMTSからの受注は、当社のフェムトセル事業における活動や先進性が高く評価された結果だと考えています。
NECは、これまで培ってきたICT、通信ネットワークの技術を活かし、携帯電話の基地局向けや通信事業者向けコアネットワーク向けなどのシステムの提供を通じて、今後もICTインフラを支える通信事業者向けシステムおよびソリューションを展開してまいりますます。
以上
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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