2013年4月16日
日本電気株式会社
NECは、ビルやオフィスの空調・照明などの設備(ファシリティ)をオープンにつなぐ国際標準規格IEEE1888(
注1)に対応し、施設内の様々なベンダーのセンサやファシリティシステムをオンライン化するとともに、クラウドによる統合管理を実現するビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)を、本日、グローバルに販売開始しました。
本システムは、既存の受変電システム、ビルオートメーション、BEMS、空調、照明、センサ機器など個別の通信方式を、IEEE1888準拠の方式に変換するゲートウェイ用ソフトウェア、機器の使用エネルギーの見える化や制御を実現するFIAP(Facility Information Access Protocol)サーバ用ソフトウェアおよび、これらを利用するためのサーバなどで構成されます。
アジアや新興国を中心とした人口増加と消費拡大により、世界のエネルギー需要は急速に高まってきています。またグローバルにおいて、エネルギー関連機器は、設備やビルごとに、様々なベンダーの機器が利用され、これらを管理・制御するためのビル管理システムも同様に異なるベンダーのシステムが利用されています。
また、現在のBEMSでは、設備やビルごとに、異なる通信方式で監視制御が行われており、ビルやエリア全体のエネルギー使用量の把握や効率的な運用のための制御が困難となっています。
本システムを利用することで、さまざまなセンサ、ファシリティシステムにおいて、複数ビルにまたがるエネルギー管理・制御が可能となり、施設におけるエネルギー削減と運用管理コスト削減、使いやすいエネルギー分析による効率向上に貢献できます。
本システムの特長は、以下のとおりです。なお、価格は、個別見積もりです。
- 多様なベンダーの機器を連携して、見える化・制御を実現
国際標準規格IEEE1888に準拠することで、様々な規格で利用されている機器の通信を、同規格の通信方式に変換し、統一的なインターフェイスでエネルギー見える化や制御が可能。監視制御対象は、電力,ガス,水等のエネルギーに関する計測制御システムおよびセンサ機器で、1システムで、3,000点のエネルギーポイントの同時管理が可能。
- 端末からエネルギーデータの情報参照や設置が可能
機器からの収集データは、NECのデータセンタでクラウド環境により管理。これにより、データ管理のために、人員や分析ツールを用意することなくお客様のパソコンや携帯端末などから、グラフを活用したデータ比較やアラーム通知の設定が可能。
また、参照画面は英語と中国語(簡体字)に対応。
- 複数ビル間のエネルギー管理が可能
既存のビルごとに管理されているシステムに、本システムを適用することで、クラウドで一括管理・制御できるため、異なるビル間でのデータ比較が容易に実現可能。適正なビル管理・運用に貢献。
なお、NECは本システムを4月15日(月)から4月18日(木)まで、シンガポールのマリーナベイサンズ コンベンションセンターで開催される「Power & Electricity World Asia 2013 」(世界電力会議アジア大会)において展示する予定です。
NECは、蓄電システム、エネルギーマネジメントシステム、EV・PHV充電インフラとICTを連携したスマートエネルギー事業を、グローバルに展開しています。
今後も、スマートハウス、スマートシティなど電力を貯めて賢く使う社会の実現に貢献してまいります。
以上
(注1) IEEE1888(FIAP: Facility Information Access Protocol)
次世代BEMSやスマートグリッド向けに開発され、国際標準化されたオープンな通信規格
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 新事業推進本部 スマートシティ事業推進部
TEL:03-3798-6930
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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