2013年2月28日
日本電気株式会社
NECは、顧客への新たな価値創造を強化するため、マーケットを常に意識したスピード感のある組織構造への変革、グローバル競争力のある製品・サービスの創出などを目的とした組織再編を本年4月1日付で実施します。
今回の組織再編により、NECが有するIT、ネットワーク、社会インフラなどのアセットやノウハウを融合し、顧客の要求・期待を超える新たな価値創造を実現することで、グローバルな成長に向けた経営基盤の再構築を推進してまいります。
組織再編の概要は下記のとおりです。
- マーケットを常に意識したスピード感のある組織構造への変革
- 顧客・マーケット軸で事業体制を再編
従来の製品・サービス毎に独立した事業体制から、顧客・マーケット毎に営業要員およびSEが一体でNECの全製品・サービスを提供する事業体制に再編し、「パブリックビジネスユニット」、「エンタープライズビジネスユニット」、「テレコムキャリアビジネスユニット」、「スマートエネルギービジネスユニット」、「海外ビジネスユニット」を新設する。
これまで培ってきたシステム構築ノウハウやサービス提供ノウハウ、技術アセットなどを融合したソリューション提案を推進することで、顧客への提案の質・スピードの向上、システム構築・サービス領域での競争力強化などを図る。
- 組織階層のシンプル化による環境変化への即応力強化
従来の事業本部制を廃止し、「ビジネスユニット‐事業本部‐事業部」の3層構造から「ビジネスユニット‐事業部」の2層構造に再編・フラット化することで、事業部起点での事業運営を強化する。
意思決定ポイントの削減や責任・権限の委譲、間接業務の見直しを行うことで、マーケット環境の変化に即応可能な事業運営、部門間連携の加速、オペレーションコストの削減などを図る。
- グローバル競争力のある製品・サービスの創出
- 全社の注力領域を牽引する横断機能を設置
ビッグデータ、SDN(Software-Defined Networking:注)、スマートシティ、クラウドサービス基盤など全社の注力領域の推進・強化や、既存事業のビジネスモデル変革、全社の技術戦略立案などを担う「ビジネスイノベーション統括ユニット」を新設する。
マーケットの潜在的なニーズを見出し、NECグループの経営資源を集中的・機動的に投下することで、強みのあるコアソリューションの早期創出・拡大を目指す。
- ビジネス向け製品・サービスの一括提供体制を構築
従来、プラットフォームビジネスユニットやパーソナルソリューションビジネスユニットなど各部門が個々に提供していた、端末からネットワーク機器、コンピュータ機器、ソフトウェア製品、サービス基盤までのビジネス向け製品・サービスを一括提供する「システムプラットフォームビジネスユニット」を新設する。
これにより、製品・サービス一体でのグローバルに競争力を有するコスト・品質の作りこみ、垂直統合型ソリューションの創出を図る。
- 全社として共通軸で推進・強化する機能を組織化
先端SI技術の開発やSI・サービスのエンジニアリング活動など、SI・サービス事業の全社横断機能を担う「SI・サービス統括ユニット」を新設する。また、NECグループの生産体制最適化やグローバルな物流体制・調達力強化など、グループ横断のサプライチェーン統括機能を担う「サプライチェーン統括ユニット」を新設する。さらに、営業要員育成や中堅中小企業向けビジネス推進など、全社の営業統括・推進機能を担う「営業統括ユニット」を新設する。
これにより、SI・サービス事業の技術力強化・生産性向上、サプライチェーンを通じたトータルコスト競争力の強化、営業機能の強化などを図る。
なお、全社組織図については
別紙をご参照下さい。
【別紙】 全社組織図
以上
(注) SDN(Software-Defined Networking)
OpenFlow等によってネットワークを仮想化し、ネットワークリソースの利用自由度を仮想的に高め、それらをソフトウェアで集中制御する事で、仮想ネットワークをソフトウェア的に定義し、ダイナミックに構成変更を可能とするネットワーク制御技術、及びその技術を適用したネットワーク。これによりネットワークリソースの利用効率の向上、ネットワーク構築や運用管理の自動化等が可能となる。
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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